シマとミドリイシ

まだ入海間もないバヌシマとパイロットミドリイシ3体ですが、何枚か良い感じの写真が撮れたのでアップを。

 

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ミドリイシの森にシマを泳がせるのが私の永遠の夢ですが、まだ森にはほど遠い我が家の水景。それでもシマが悠々と往来する姿は、いつ見てもグッときます。シマラバーならこの感覚を分かっていただけるでしょうか。。。

 

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流れに乗って優美にスライドする姿。

 

ミドリイシの方は、特に変化はないのですが、かつてレイシダマシガイに苦しめられた私としては、とにかく普通でいてくれているのが嬉しい。。。

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この子はブツっと切断された枝があったのですが、うちに来てからまだ日が浅いのに、ブツ切り箇所がぷっくりした枝先になりました。

 

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これは好みの問題なんでしょうね~。これを見て微妙と言う人も多いと思いますが、私はこの深~いパープルがなんとも言えず気に入ってます。

 

こんな子達が部屋にいるって、ミドリイシって贅沢な趣味ですよね~。トリトンの添加剤を調整するためのパイロットミドリイシでしたが、もう私の中ではパイロット卒業で、十分主力級です。

 

あとはシマちゃんが人口餌食ってくれたらバッチリです。

コーヒーの焙煎に着想を得る

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今朝の様子。

 

バヌアツシマヤッコ入海から1週間近くになろうとしています。これまでの我が家の経験では、5~10日程度でブライン試し食い、7~12日でブラインを追うようになり、10~17日で人口餌への反応を見せ、14~30日で人口餌爆食いモード突入といったパターンが通常の流れです。

 

ブラインを食べているかどうかは、水中のライブロックも何もないところで、おちょぼ口をツンと一瞬伸ばすしぐさで分かります。最近ではその仕草が増えてきました。またライブロックからヨコエビを食べているところを目視で確認できたことと、う〇ちも確認できているので、この子には餓死の危機はないでしょう。

 

効果のほどは分かりませんが、活きブライン大量散布の際に、すり潰した人口餌を少しだけ混ぜるようにしています。魚は大量の海水を飲むので、人口餌の微粉がわずかに口に入ることで人口餌の味を馴染みのものにしようというのが狙いです。反応が出たときのために、すり潰さない人口餌も少しだけ流すようにしています。

 

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独特の逆さ泳ぎも見せてくれるようになりました。

 

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ライブロックの極狭な箇所を縫って泳ぐトリッキーな姿もシマを観察する楽しみです。ライブロックはガンガンに突くようになったので、入海当初の生気のないボーっとした状態は完全に脱しました。勝手に連れてこられた完全アウェーの水槽がホームになりつつあるようです。

 

残餌が増えたのでスキマーは全開にしました。そういえば、このタンクを設置するときにキャビネット下にクーラー室外機の振動防止用の分厚いゴムパッドを敷きましたが、効果はてきめんです。スキマー全開ごときでは騒音感はありませんし、階下への低音振動もありません。

 

今、ミドリイシへの光について考えていることがあります。ネットで情報を拾ってくると、褐虫藻はわずか1,000~3,000 lux程度でも光合成できるとのこと。逆に強光過ぎても光合成は阻害されるされるとのこと。

 

そこで素人の発想で、点灯時間の大半でT5の出力を5~15%程度とし、その間光合成をモリモリ活性化するように仕組み、午後3~5時の2時間でピーク出力の100%に持って行き、また2時間かけて0%にして消灯するという調光パターンで運用したらどうだろう?と。こうすると、大半の点灯時間は10,000 luxに満たず、30,000 luxを超える時間は1時間前後程度しかないと思います。

 

光合成ばかりではチャイロ化し、強光ばかりでは強光障害になるのであれば、長い時間をかけて弱めの光で光合成を促してミドリイシ内の褐虫藻を健康にし、短時間の強光で色揚げを促進する、という狙いです。

 

着想のヒントは、自分がいつもしているコーヒー豆の焙煎です。焙煎は最初からガンガンに火を強くしても決してうまみは出ません。たいていは、えぐみが強かったり、焦げ味が強かったり、苦みだけでまろやかさに欠けたりします。最初は弱火で真までゆっくり火を通し、中までしっかり熱が入った後、後半で強火にし、最終ステージでは逆に火力をいったん落とし気味にします。

 

コーヒーは通常、焙煎直後はえぐみが強く、3日後くらいからまろやかさや甘みが出てくるのが普通ですが、焙煎が最高にうまく行ったときは、焙煎直後から何とも言えないまろやかさが出て、苦みだけでない、甘みの混ざった深みのある味が出せます。

 

照明の調光パターンにもこの考え方を取り入れてみました。弱い光による光合成フェイズで褐虫藻の活動を助け、ミドリイシを助ける褐虫藻を助けます。後半は一時的な強光(といってもウチの照明では30,000 ~40,000 luxくらいなので、強光というほどの強光ではありません)で褐虫藻を適度に調整(色揚げ目的)、最後の弱火ならぬ弱光でおだやかに光合成を助けて健康体に戻してから消灯。そして夜はポリプのモシャモシャにより栄養補給といった流れです。

 

今のところパイロットミドリイシが入海してからこのパターンを維持していますが、特に色が上がったとか落ちたとかはなく、購入時の色を維持しています。シマ餌付けのために餌を大量散布している割にはよく維持できていると思います。

 

以前は、ちょうど良い光量ってどれくらいだろう?という意識があったのですが、今は弱い光の役割と強い光の役割を使い分け、強い光のフェイズは様子を見ながら時間を長くするか短くするか調整すれば良いという考え方なので、比較的ミドリイシにとって安全な調整方法じゃないかな?と思っています。もしかしたら、夕方の弱い光にもミドリイシには良い影響があるかも知れないので、ピークを若干前にずらして消灯前の光合成ももっと増やすなどした方が良いかもしれません。根拠はないですが、それが自然下の光のパターンなので。

 

これはトリトンの微量元素バランスが良いせいかも知れませんが、入会時に枝がブツっと折れたようになっていた箇所があったのですが、そこがわずか5日くらいで、ぷっくりした枝の先端になっていたので健康状態はとても良いんじゃないだろうかと思われます。

 

ミドリイシの焙煎、うまく行くだろうか。。。

この子は行ける!

例のごとく、活きブラインシュリンプの大量散布を昨日から今日かけて数回行ったところ、間違って口に入っちゃったブラインがシマの胃袋を刺激したらしく、なにげに口をモジョモジョと動かすようになり、ライブロックも突き始めました。その回数も徐々に増えてきています。ライブロックには、リフジウムから採取して放っておいたヨコエビが視認できるほど生息しているので、見つけて食べてくれると良いのですが。

 

うちでは、まずは体力重視で人口餌でなくても、とにかく何か食べてくれて生存してさえくれれば、餌付けは後回しになっても良いという考え方です。

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なんとライブロックから離れて旅に出るところも確認できました。この環境に安心し始めてる証拠です。

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1200のタンクに威嚇する個体が一切いないという、贅沢な餌付けタンクの効果もあるかも知れません。

 

最も良い兆候は、水中の何もないところで口をチョボチョボ動かすことが何度か確認できたことです。人口餌に餌付きにくい理由の一つは、シマがそもそも岩に生息する小さな生物を食べる魚であって、水中を小さな粒の食べ物がフワフワと漂ってくる環境に馴染みがないからではないかと考えています。水中で口をチョボチョボ動かしているということは、大量散布したブラインに反応しているんだと思います。これによって新しい環境では、食べ物は岩の中でなく、水中を漂ってくるものだという学習さえできれば、粒餌への餌付けも一気に進展する可能性が高いです。この子は、たぶん餌付いてくれると思います。

 

念のため、体力が低下したときのツマツマ用にホワイトソックスもゲットしてきましたが、この子の出番がないことを祈りたいです。

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ついでにドットダッシュブレニーも。まだ3cmくらいでしょうか。あまりに幼魚過ぎてドットが見えないです。目がおっきくてかわいんだけど、顔色悪いですよね。

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地道に見守りたいと思います。

かな~り手強い見込み

シマヤッコラバーの私は、またしてもバヌアツシマヤッコに手を出しました。

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ヒレが傷んでいるように見えるのはたまたま撮影した瞬間がそうなっていただけで、とても体はキレイです。

 

実は本日届いた時点で、嫌な予感が。。。袋の中は黄色い水でパンパン。私は最近、薬浴にとても疑問を持っています。

 

動物は菌と共生していると聞きます。たとえば人間の皮膚には1兆個、消化器官には100兆個、口腔内には100億個の細菌がいるとか。たぶん魚の皮膚にもいると思います。病気の魚ならともかく、健康な魚を薬液にどっぷり浸すことは、バランスの取れた体表と体内の菌を致命的に破壊するおそれがあるように思うのです。

 

実は黄色い液で飼育されたバヌシマを購入したのは、これが2回目です。共通して言えるのは、生気がなく、ボーっとしているということ。そして、ライブロックを活発に突きに行かないということ。(私の事例がたまたまかも知れませんが)

 

人間だって変な臭いのする空気中で生活させられたら食欲減退します。まして、良い菌悪い菌含めて、誰彼かまわず片っ端から粛正する薬に浸けられたら、調子を崩すのも無理はないと思います。人間で言えば、病気でも何でもない人を無理矢理入院させ、毎日薬を飲ませているようなものです。

 

当然、薬液水槽の壁や底、水中の全てを含めて有害無害を問わず菌の絶対数や種の豊富さがないでしょうし、仮に岩があったとしてもデスロックであって、餌となり得る微生物も住み着いていないでしょう。その壁や岩を突いて、「水槽の岩にはボクの期待する餌はいないんだ」という負のすり込みをされてから買い手に届くわけです。その学習は、シマにとってはいらない学習だと思います。

 

うちの水槽に放して衝撃だったのは、ライブロックに餌を期待している様子がないことでした。シマヤッコ特有の逆さ泳ぎもゼンゼンしないし、興味深く岩肌をジロジロと眺めることもしません。ライブロックを餌場としてではなく、隠れ家としか認識していない様子です。

 

実は注文時に、次のタイプの2番であることを確認してもらいました。

 

1.ボーッとしている。

2.好奇心があり、動きが楽しげである。

3.神経質で隠れてばかりいる。

 

2の場合、新しい環境への順応が早く、食に対する執着も持ち合わせている可能性が高いからです。

 

今回、2に合致する子を選んでもらい、送ってもらったのですが、残念ながら届いた子は1のタイプでした。決してショップを責めるつもりはありません。こういった判断は見る人によって個人差があるし、正直、隔離ボックスの中では見分けがつきにくいということもあるでしょう。本当は自分で見てから買うのが一番ですが、飛ぶように売れてしまうバヌシマの場合、なかなかそうも行かないんですよね。結局通販を選んだ意思決定者の自分に全ての責任はあります。

 

人間で言えば、食欲がないって、体調的にか、あるいはメンタル的にか、いずれか、またはいずれもが、相当落ちてるって証拠ですよね。食べるって生物にとって根源的な欲求だし、最高にハッピーなことじゃないですか。それをしなくなるっていうのは、恐ろしい状況であると私は思います。

 

救いは、1200水槽にピカソクラウン1匹しかおらず、守るべきイソギンのいないピカソは、シマに対して全く攻撃性がないことです。ですから、この水槽に時間をかけてなじませれば、いずれ本来の食と生への執着を取り戻してくれる可能性があります。

 

今回届いた子は、めちゃめちゃ色はキレイです。縁あってうちに来たのだから生かしてやりたいですが、今は、既に起こってしまってどうにもならないことではなく、これからどうするかを考えなければなりません。

 

今回、すごく変な方法ですが、積極的な対策を取らない、という方針を考えています。魚の免疫を上げるために何かの液体を投入するとか、そういった人為的な介入をあまりしないように心がけたいと思っています。

 

今、うちの1200水槽は、以前の水槽の水を一部引き継いでいて、リフジウムもあり、水質的には安定期に入りつつあるように思います。ミドリイシを再開したのでトリトンの添加剤も入れているため、微量元素のバランスもソコソコのレベルに達している可能性があります。

 

ここしばらく、かな~りゆる~くピカソ1匹を飼育してきたせいで、トリトンがらみ以外の添加剤は一切入れていません。なので、バクテリアや細菌のバランスも安定しているんじゃないかと思われます。

 

ここへ持ってきて無理矢理食欲や抵抗力を上げようとして、やれ良性菌だとかバクテリアだとか、水槽内には存在ない色んな外部のものを投入することで、今の水槽で自然に出来上がった微細な生物相のパワーバランスを崩したくないのです。

 

水槽自体、自然界のものじゃないので矛盾するようですが、できるだけナチュラルであることがすごく大切なのでは?と思う今日この頃です。先日カフェドロゼさんに行って感じた、熟成されたベルリンの凄さって、そこなんですね。海のバランスとはゼンゼン違うと思うんですが、水槽はクローズされた世界なので、海のように大量の新鮮な海水が常に出入りする環境にはないわけで、その分、水槽内で菌や微生物が均衡していなければなりません。一方的に何かが強すぎて、逆に弱い者が不足がちとか、傾向が極端に傾いた水槽は、そこに投入されるより大きな個体(魚)にもやさしくないんじゃなかろうかと。海とは違う独自の生態系ができてて、豊富な菌をちゃんと飼える水で、初めて魚も飼える、っていうのがあるべき姿なんじゃないかなと。

 

栄養ドリンクもたまになら調子良いかも知れないけど、調子良い人が毎日飲むものじゃないですよね?外食だってたまにだから美味しいかも知れないけど、毎日食べたら飽きますよね?もちろん、ずーっと添加物で育てれば、それがその子にとっての自然な環境なわけで、それはそれで順応しちゃうのかも知れないけど。

 

コレ仮説ですけど、このシマヤッコについては、何ら特別でないごく普通の水槽の水になじんでくれたら、緊張が解けて食欲が出てくるかも知れないと思うわけです。何しろ、生まれてこのかた経験したことのない空輸や監禁状態を経てうちにきているわけですから、今必要なのは、安心できる平凡な環境なのでは?と思うのです。

 

実は今までムキになって、がんばって餌付けしてきたところもあるんですが、もしかしたら、飼い主のテクで餌付けできたなんていうのはただのエゴで、魚ちゃんが心身共に食べたい気持ちになってきた状態を、餌付けできた、と呼ぶのかも知れません。だからシマキーパーの経験談が、ブラインだったり、粒餌だったり、都度効果のあった食べ物が異なるのは、実は食べ物の問題でなく、落ち着ける環境であったり、個々のシマの順応性だったりして、シマのメンタルが良い方にシフトする瞬間にスイッチが入るんじゃなかろうかと。

 

この子の心身の健康が戻るのが先か、体力がなくなるのが先か、地道に見守ろうと思います。

ミドリイシ入海・リベンジなるか

AQUA STYLE YOUさんから注文していたミドリイシが届きました。総額1万2千円でこの内容、まるで福袋が届いたかのようです。

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小ぶりながらバランスの良い枝振り。

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どアップで。とても萌え系の色ですが、この色はT5のPurple Plusの影響も大きいです。

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白っぽく見えますが、実際にはライトグリーンで、もう少し蛍光な感じです。

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上の写真と同じ個体。レイアウトのためにイジる前はモジャモジャがユラユラしてます。モジャモジャ大好きです。

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下の子は、届いた直後はもっともガッカリした子。しかし!強い光を当てると、シックな深~いパープルに。。。黒っぽい紫はちょっと高級な雰囲気で、この変化には驚きました。

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左が光が弱い場所での見栄え。ほとんどオレンジ系チャイロイシ。右が高さを上げて強い光に当てたときの色。ミドリイシ自体、それほど経験ない私ですが、今ままで見た中で最も光による色の変化が大きな個体です。今回お迎えした子達は、全体的に光に対する色の変化が大きく、色んな表情を見せてくれそうで楽しみです。

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水槽全景。スッカスカなのに、ずーっと貧相な水槽を維持してきたギャップで、これでも十分ゴージャスになった錯覚を起こします。

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諸先輩方からは、オイオイこんなんで満足するなよと言われそうですが、まるで断食後のカレーライスのような満腹感を味わえてる私。。。

 

先日お邪魔したロゼさんのご主人のお話から、MP40QD一機では役不足なのは分かっているので、水流ポンプはもう一機追加します。ミドリイシの周辺を漂う海水の鮮度の低下は病気を誘発するという考え方は、とても納得が行きます。人間もよどんだ空気にいると病気になりますからね。

 

現在KHが6.7程度なので、数日間かけて7~8のレンジで安定するように持って行きます。

 

それにしても。。。アクアリウムは中毒性が強く、仕事への集中力がこっちに持って行かれそうでコワいです。お金だけでなく、気がつけばアクアな話題をネットで検索していたりして、気持ちがこちらに向きすぎてしまう。。。気をつけないと。。。

 

先日、ロゼにご一緒したOさんは、「会社の経費にしちゃいなよ」「どっかの病院だって経費で水槽置いてると思うよ」と。。。まるで悪魔のささやき。。。税務署の担当者から「このミドリイシでなきゃいけない理由はなんですか?」と突っ込まれたら、「こっ、、、この色のミドリイシが最もテンション上がるんです~(決して嘘ではない)」と言えば分かってもらえるだろうか。。。なんか苦しい言い訳な気がするのは私だけ?

 

ムコタマさんにいたっては、「店のタンク、コレごとごっそりいただくよ」ってのはどう?なんて煽ってくる始末。。。この趣味はマジな話、いとも簡単にアクアビンボーになれますからね。うかつにホイホイ店に足を運べません。。。

 

ミドリイシに関しては、色揚げとか贅沢言わないから、とにかく生存させたいです。長期飼育目指してがんばりたいです。

カフェ・ド・ロゼ / トリトンでミドリイシを再チャレンジ

さいたまの海の暴れん坊、ムコタマさんからのお誘いにより、ずーーーーーっと長いこと憧れ続けていたカフェ「カフェ・ド・ロゼ」に行って参りました。メンバーはムコタマさん、Oさん、私の三名です。

 

そこはもう、理想の世界でした。

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私がずっと憧れていた色の濃いサンゴの森。ムチムチの魚達。しかもご主人も奥様もとっても親切でフレンドリー。質問には何でも答えていただきました。

 

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憧れのミドリイシジャングルでたわむれる魚達。

 

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魚はみーんなぷくぷくに太っててかわいいです。

 

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宝石のような魚達とサンゴがてんこ盛り。

 

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巷の水族館よりも、アクアリストにはたまらない場所でしょう。。。画像では何度も見たことがありましたが、実物の感動はその数倍でした。

 

水流ポンプは複数個が複数方向に向けられていて、死角ができないようになっています。動作時間も間欠になるようにコントロールされているのだとか。照明は真上だけでなく、必ず角度を付けて当てる、というのも参考になりました。

 

実は私、しばらく更新していない間に仕事が多忙になり、愛するシマヤッコもハタゴに食われ、ずーっと低空飛行で来ました。しかし、今回拝見したロゼさんの水槽のミドリイシの色具合(色が濃い)があまりに自分が理想とする最終形に近く、うちでもいつか、、、という気持ちが強くなってきたことと、今回ご一緒した悪友達にさんざんそそのかれ、、、再びミドリイシにチャレンジしようと心に決めました。

 

正直、仕事はまだ落ち着かないし、水槽にかけられるお金も限られているんですが、気がつけば水槽の掃除やドーシングポンプの校正をやっていました。

 

そしてさらに、AQUA STYLE YOUさんで、ミドリイシ3体をポチっと。。。

 

トリトンの場合、KH8で安定させることを目指してドーシングするわけですが、ミドリイシを3個くらい投入してから添加を開始しないとKHが吸収されず、ドーシング自体ができなくなります。なのでまずはパイロットミドリイシ3体を投入します。といっても、AQUA STYLE YOUさんのミドリイシはなんて良心的な価格設定なんだと、つくづく思います。パイロットミドリイシとは言え、ちゃんと育って欲しいですし、気に入ったものをピックアップしました。

 

前回のミドリイシチャレンジでは、ずっと錫が問題と思ってきましたが、たった1匹のレイシダマシガイの仕業であったことが判明、その後、魚が白点に見舞われ、本水槽に色々白点対策の液体を投入して水質が悪化し、ミドリイシ全滅といった顛末でした。

 

今後は白点が出ても自然治癒に任せて放置すると決めました。なので、本水槽は純粋なトリトンの添加剤しか使いません。錫に関しては、ある報告によれば、錫くらいではミドリイシがダメになることはないという声も聞かれるようですが、念のためフォスリアクターとカーボンリアクターの両方にポリフィルターを忍ばせ、重金属対策も施しました。

 

添加は、3A(マグネシウム)→3B(微量元素)→1(バッファー剤)→2(カルシウム)の順序で、それぞれ15分間隔で添加することにします。

 

トリトンでは本水槽とサンプの循環が、時間10回転という、驚異の流量が推奨されています。今使っているポンプのマックスで計測したときに、かろうじて時間10回転くらいでしたが、クーラーに分岐しているのでおそらく現状5回転くらいだと思います。15分間隔で添加すれば、15分の間に1回転ちょいオーバーくらいにはなっているでしょう。なので、各ベースエレメントが水槽中にちょうど行き渡ったタイミングで次のエレメントを添加できます。

 

トリトンがなぜ時間10回転の流量を推奨しているのか、根拠は明らかにされていませんが、ようは上下水層の循環量が多く、循環速度が速ければ速いほど、各エレメンツの添加時間の間隔を短くすることができるので、そのぶん、生体を偏ったバランスの水に長時間さらさずに済む、つまり、生体のコンディションが安定する、ということが狙いなのではないかと思います。

 

私の場合、15分ごとに、マグネシウムが濃い状態、微量元素が濃い状態、バッファー剤が濃い状態が続いて、その後、カルシウムが入って、理想の添加状況となるわけで、4番目のカルシウムが十分に混ざるまでの時間を入れると、1時間はアンバランスな状況が続くことになります。正直、ミドリイシがどこまでデリケートなのか、そんなものにはビクともしないのかはは分かりませんが、成分の構成が変化する海水に毎日さらされことは、あまり良いこととは思えません。

 

かといって、添加間隔を短くし過ぎると、各添加剤が十分に浸透せず、たとえばマグネシウムのように先行して投入することで他の添加剤を安定させる効果があるものの役割を十分に発揮させることができません。

 

本当に我が家の水槽で時間5回転が達成されているならば、各パートの間隔は12分でも良いはずですので、12分を試してみても良いかも知れません。

 

このドーシングによる飼育は、既に確立された方法なので、これ自体がそんなに危険な方法とは思えません。ですが、念には念を入れて、たとえば、1日の添加量が各5mlであるなら、1回の各ドーシング剤の添加量を1mlとし、5時間ごとに1回(4種)添加し、合計で各5mlにするのが最も安全かも知れません。

 

アンバランスな魔の1時間といっても、1200水槽におけるたった1mlが生体の調子を崩すほどのアンバランスを引き起こすとは思えないからです。もっと添加量が多い場合は、もっと回数を増やせば良いと思います。ドーシングポンプは自動でこういった制御ができるので、労力が増えることもありません。とにかく1回でドボドボ入れることは避けなければなりません。

 

トリトンが添加は極力水流のある箇所へ行うことを推奨しているのも、水流のある箇所への添加で、極力濃度を拡散させたい狙いがあるように思いますし、さらに重要なことは、トリトンでは、「たとえばサンプへの落水箇所のように水流のあるところへのドーシング」といった表現をしています。これは、ただ水流のある箇所ではなく、「本水槽から最も遠い場所に添加する」という意味が隠されているのではないかと思います。

 

こうすれば、投下された添加剤が揚水ポンプに達するまでに、かなりの距離を稼ぐことができます。その間にある程度拡散させることができるので、本水槽に添加剤が到着するときには、添加剤の濃度がかなり薄まっていることになり、生体に与える違和感を最も最小にできると考えられます。

 

そんなわけで、再びトリトンミドリイシに再チャレンジするわけですが、ロゼさんの水槽を見て、やっぱりオーソドックスなベルリンって良いな~って思いました。私の場合、仕事の都合で喚水がしばらくできなくなる場合があるのと、底砂がKHの上昇をもたらしたために嫌気層を狙った底砂の活用を断念せざるを得なかったことなどがあって、今からまたベルリンにすることはできないのですが、オーソドックスなベルリンで数年間熟成させた水槽が最強なのかも知れないと思ったりもしました。

 

もちろん私は最強の水槽を目指しているわけでなく、自分のライフスタイルでも飼育可能である必要があるので、トリトンは合っていると思います。さてさて、どうなることやら。。。またパイロットミドリイシが到着したらアップしたいと思います。

新江ノ島水族館

昨日は新江ノ島水族館に行ってきました。

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水族館の後はビーチコーミング

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江ノ島散策。メインのルートを避けて裏道へ。眺望がとても良いです。

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ビーチコーミングで拾った石に、はなちゃんがお絵かき。

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新水槽の配管は仕事が忙しくてぜんぜん進みません。

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グレー配管にしたくなくて、米国から白配管を取り寄せました。水道工事用の白配管なので、届いたときはとても汚かったですが、サンドペーパーで磨いて白くしました。ファーニチャーグレードの管だったらもっとピカピカだったのかも知れません。

 

本水槽の三重管を全部取り外して洗浄できるように、排水部にはボールバルブを取り付けて落水を完全にストップできるようにしています。このボールバルブは落水にバックプレッシャーを与えて落水音を低減させる効果もあります。

 

足りない部品もあったので、まだまだ時間がかかりそうです。