シマヤッコの朝ご飯

大抵は自分のテリトリーに他人が入ることを極度に嫌うシマヤッコですが、うちのは先住のピカソクラウンが同じ洞窟に入ってもま~ったく気にしません。

 

前のシマは、底モノ系の八重山ギンポと争いましたし、今のシマは他の何者の侵入も許さないのですが、このピカソクラウンだけはお互いに攻撃することもなく、服従するでもなく、まったりと同じ場所に入っています。そもそもピカソが洞窟でまったりっていうのも、自分の経験では珍しいです。ハタゴイソギンチャクがいなくなったので、洞窟が安心できるのでしょうか。。。

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シマヤッコは照明が点いていないときの方がイエローバンドがハッキリ見えます。

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南向きのリビングにあるうちの水槽は、ガラス面に朝の空が映ります。アクアリウム的な見栄えというより、インテリアとしてコレもアリかなと。

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シマヤッコの朝ご飯の様子。色~んな餌を混ぜてばらまいてます。撮影ヘタです。

シマ、朝ご飯の様子でした~。

ニセモチとホンソメ追加

ちょっと気に入ったお魚を導入。

 

ニセモチノウオです。

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ごく最近まで全くノーマークだったので性格もよく分かりませんが、カラフルで珊瑚水槽にピッタリ。ブサカワ好きな私はとぼけた目つきが好き。臆病なわけでもなく、他者を威圧するでもなく、なんか良い感じのお魚です。

 

ホンソメワケベラの幼魚も入れました。

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真っ黒にブルーのラインが綺麗で、このまま幼魚カラーでいて欲しい。。。入ったばかりなのに、他の魚をツンツン掃除してくれて、癒やされます。

 

うちで一番長いピカソクラウン。特に変化はありません。以前よりずいぶんおとなしくなりました。ときどきシマと同じテリトリーの洞窟に仲良く入っているのはなぜだろう。。。ペアだった時代には絶対にそんなことありませんでした。今はハタゴもいなくなり、心細くなったのでしょうか。。。

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シマヤッコ。バヌアツ産にしては痩せています。シマは臆病な魚ですが、いったんテリトリーを確定させると、そこに入ろうとする魚は徹底的に排除しにかかるほど攻撃的になります。なのにピカソクラウンは追い出さない。。。他の子達はみんな追い出すのに。。。

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もう一匹、気になっているお魚がいて、入荷があったら声をかけてくれるようにショップにお願いしました。バヌシマ以上に入荷は少ないですが、早ければ今月末とのこと。入らなければさらに数ヶ月待つことになるでしょう。どうなることやら。

全米が泣いた。。。

ついにうちのシマがフレークに餌付きました。長かった。。。入海が10月27日ですので18日間かかりましたね。3日ほど前からフレークを口にしてはペッとしていたので、経験上、あと3日と踏んでいましたが、ビンゴの3日後についに来ました。

 

まさに「全米が泣いた」の瞬間です。この餌付けの感動は、シマ(またはその他の餌付け難易度特級クラス)の経験者にしか味わえない感動です。たぶんシマの上に、さらに超特級クラスがあるんでしょうけど、私にはここが限界です。

 

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餌付くまでに、いくつかの兆候がありました。この子は入海直後は生気を失い、ボーっとしていたので、最初は本当にダメかと思いましたが、水槽でリラックスし始め、食欲が増してくると、まず泳ぎに変化が現れました。時折見せる、岩間を縫う優美な姿は、本当に見る者を癒やします。何かを見つけたときの追いかける速度、あるいは、隠れるときの速度が俊敏になり、餌を探すときも、体を大きくクネらせて、岩陰を覗き込むようにトリッキーな動きを見せるようになります。岩を突くのも野性味溢れるハンターのようになります。こうした動きを最初から見せる子を選んだ方が、餌付けもしやすいと思います。できれば気が強く、好奇心がある方が良いと思います。

 

うちでは餌付けよりも生存を優先しているので、ヨコエビを豊富に与えていたのですが、これが餌付けを長引かせたとは思っていません。いや、たぶん、うまい人は私よりもはるかに早く餌付けさせるのでしょうけど、私には今のところ、このやり方しかできない、というのが正直なところなのです。

 

ヨコエビをを食べたときのシマは体表の艶が綺麗になり、体つきもふくよやかになるので、飼育者の不安が一掃されます。それだけでなく、食欲も増すように思います。人間だって、あまり食わないと胃が小さくなっちゃいますよね。ある程度食べていた方が、食べられる状態を維持できると思います。シマもヨコエビを食べ始めてからの方が断然コンディションが良く、餌を追う状態もアグレッシブになるように見えました。拡張した胃を満たすために、食べ物を求めるからでは?と勝手に思っています。

 

うちではリフジウムは24時間点灯です。こうすると、ヨコエビの繁殖速度が倍くらいになります。そのヨコエビを10匹くらいメインタンクの上から放つのですが、これによってシマが、「餌は岩間にあるもの」という概念ではなく、「この環境では、生きた甲殻類が上から降ってくるもの」という学習をします。

 

その後、フレークを降らせると、ヨコエビと勘違いしたのか、突いてはペッをやるようになりました。後は口に入ったフレークの味を覚えるまでに3日、という感じです。

 

確証はないですが、シマは、ある限られた餌にしか出会わない環境にいるんじゃないかと思います。そこでは、おそらく岩間に隠れた無脊椎みたいなのを一撃必殺で突いて食べる環境なんじゃないかと思うんですね。だから浮遊しているものを餌と認識できない。その意味で、ヨコエビを降らせる、というのは、我ながらなかなか良い手だったかなと思います。

 

あと思ったのは、シマが餌を判別するとき、かな~り「視覚」と、もう一つ挙げるとすれば「過去の経験値」に頼っているんじゃないかな~?というのを思うんです。もちろん、嗅覚もあるので、餌を豊富にばらまくと岩間にいながらも、ナニナニ?と反応します。でも突くのはやっぱり岩なんです。そこら中に漂っているものを餌と認識できない。臭いはあっても、視覚的に餌の形をしていないから、餌だと思っていないようなのです。

 

シマにとっては、良い臭いをしていれば何でも餌、なのではなく、うまそうな形をしていて、はじめて餌、なのではないでしょうか。

 

その考えからすると、ブラインの冷凍ピロピロタイプ(成虫?)、ヨコエビ、フレーク、これらをうまく駆使することによって餌付かせられる確率は高まるのでは?と、あくまで推測ですが、思います。

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状態が良いか悪いか分かりませんが、なんとな~くミドリイシも生きていてくれています。

 

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じーっと何かを見つめるシマ。この、何かを欲しがる目つきはとても大切かなと。。。

 

私は、シマは非常に頭の良い魚なんじゃなかろうかと思うんですね。いや、頑固なだけなのだろうか。とにかくこの魚を釣ろうとするのはすごく難しいと思います。何かの気配ですぐ隠れるし、ちょっとやそっとの餌じゃ食らいつくことはなさそうです。そんな難しい魚との格闘を釣り師が楽しむように、私もシマとの楽しい格闘を味わいました。それもようやく落ち着きそうです。シマラーの私は、どんなにこの日を待ちわびたことか。

 

ありがとう!シマヤッコ!私の永遠のアイドル!

絶景の油壺

油壺マリンパークへ行きました。水族館の前に周辺の浜辺を一周。これが大大大正解!

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油壺マリンパークの海側をぐるっと回る海岸はすごい絶景ポイントでした。

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長い年月を経て浸食されたであろう岩場。雄大な景色です。

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あちこちに潮だまりができおり、魚や貝などが閉じ込められていて、はなちゃんとはなちゃんの妹は大喜び。

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アイゴです。私は今日までアイゴという魚を知らず、手で網に追い込んだときにまんまと刺されました。背びれの毒で1時間は指が痛かったです。手全体も腫れておっきくなっちゃいました。皆さんは気をつけてくださいね。

 

チビちゃんヤドカリはとってもかわいいです。

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おっきなケヤリも発見。

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写真では大きさが伝わりませんが、オバケ級の巨大ヤドカリにみんな大興奮。

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この後は水族館を楽しみ帰宅。道中、連休最終日とあって道路は激混みでしたが海沿いの道路(葉山近辺)から眺める夕焼けが美しく、海を満喫した一日でした。

 

そうそう。実は昨日カルシウムを測定し、303という衝撃的な低さであることが発覚。海水モードの低空飛行時期に喚水をサボりまくったつけが回っていたようです。おそらくはカルシウム以外の全ての微量元素がとんでもなくバランスの悪い状態になっていたに違いありません。せっかくなので天然喚水を50Lほど持ち帰りました。

 

こんなに大量喚水するのはトリトンのスタイルに反しますが、ここまでひどいパラメーターを解決するにはこの方法が一番手っ取り早く、今回は緊急事態ということで。数日に分けて水槽に投入する予定です。

 

あ。以前の記事で添加のタイミングはできるだけ細かく分けて1回の添加量を減らす方が水槽のバランスが保てると書きましたが、ちょっと問題もありました。それは添加回数を増やすとスキマーの泡上がりがものすごく悪くなるということです。添加間隔を1日4回、6時間ごとに変更したところ、泡上がりが復活しました。

 

あともう一つ、照明の強さと時間についても、光合成の時間と色揚げの時間で分ける方法についても書きましたが、どうも海外のフォーラムなどを覗くと、みなさん、私よりも長時間、強い光を当てているようでした。

 

最近ATIが壊れたときに1日まともな照明を当てられなかった後、KHが11になっていたので、KHを消費させるために翌日(ギーゼマン購入後)12時間くらい全開で光を当てたところ、それだけでミドリイシの先端がパープルに変化したほどで、光がミドリイシの色に与える影響ってすごくおっきいんだな~と思いました。ただ、一日で見えるくらいの変化はたぶん強すぎる変化なので、調子に乗って強光を当て続けるとたぶん強光障害(強光阻害?)で逝っちゃうんですよね。気をつけないと。。。

 

ミドリイシ素人の私の推測なので、合っているかどうか分かりませんが、色が上がるってことは、褐虫藻の量が減る方向で調整されているということかなと思うので、やり過ぎには注意しないといけませんよね。

 

というわけで、今日は童心に返って海遊びを楽しみました。磯遊びは冬でも楽しいですね♪

ギーゼマン・マトリックス

個人輸入ATI Sunpower T5 4灯が不調となり、いじっていたら、ひょんな拍子である部品が吹っ飛んで見つからなくなり、さらに修理したつもりが逆に完全に点灯しなくなるという恥ずかしいヤラカシぶり。

 

めちゃめちゃ悩んだのですが、ムコタマさんいわく、某ショップにT5の中古があるらしいとのこと。急遽、車でショップに駆けつけ、GIESEMANN Matrixxの中古T5を購入しました。

 

それがこちら。39Wの8灯です。

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はからずも、白いケーシングがマーフィードの白キャビネットにとても似合います。

 

しかし中古品アルアルですが、冷却ファンが全く作動していません。最初は、今まで使っていたATIの4灯から本数が倍になったので熱いのは仕方ないと思っていましたが、ファンの故障が原因でした。

 

というわけで、開けてみました。

 

蛍光管とリフレクターを外すとこんな感じ。バラスト(安定器)が両サイドにあり、配線は全て外周の壁づたいに納められています。ATIに比べると非常にシンプルで、よく考えられています。組み立てや分解時に線を引っかけて断線してしまうとかいったトラブルも出にくいと思います。部品をサイドに逃がすことで、ATIみたいに内部がぎゅうぎゅう詰めにならずに厚みが抑えられる構造です。

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しかもありがたいことに、ATIのときに増設した小型ファンと全く同じ大きさのファンが付いていたので、ATIから綺麗に移植できました。片側が吸入、もう片側が排気となるよう左右のファンは裏表が逆になるように付けました。

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某ショップの店長さんの話では、ATIは明るさはT5の中ではダントツだが、カツカツに明るい反面、安定器も管も寿命が短く壊れやすいのだとか。今回購入したギーゼマンは、T5ほど明るくはないのですが、ATIのように壊れたりはしないとのこと。

 

ただ、メーカーサポートは終了してしまっていると思われ、自分で面倒見るのが前提になります。そういう前提もあって格安で販売いただけたので、自分的にはラッキーでした。見に行ったときに点いていなかった2本の管も付け替えたら点灯しましたし、出物に当たったと思います。

 

実は今回、T5にするかLEDにするか悩みました。自分が持っていたT5が海外版で、国内盤のような改良がなされていないこともありますが、T5のトラブルは比較的よく聞く話です。T5を所有し続ける限りトラブルに見舞われるのではちょっと勘弁だなと。ですが、店長さんによれば特にこのギーゼマンは4年くらいトラブルなく動作しているとのことなので安心しました。

 

今回、ショップでは最新のLED(Radion G4)も見てきたのですが、自分のLEDに対する認識がずいぶん古いものだったと認識させられました。私が知っているLED照明は、目がチカチカするほどギラギラしていて、同じ色のミドリイシでもところによっては赤だったり紫だったり、色ムラが異様に激しい印象だったのですが、今のLEDは全くそんなことはなくなっていました。逆に水の揺らぎが爽やかなくらいです。それと照射する範囲もびっくりするほど広く、もうLEDは点光源だからどうこうっていう話も、じきに聞かれなくなるのかなと思いました。Radion以外も、かつて私が持っていた中華LEDのような感じではなく、どれもよい感じでした。今頃それを言うかと言われそうですが、LEDは進化したんですね。。。比較の対象がそれか、って突っ込みも聞こえてきそうですね。。。

 

テクニカルなところでは、T5は陰ができにくく光が行き渡ると言いますよね。私の場合は、そういった技術的なところにも関心がないわけではないのですが、LEDの目がチカチカする感じに抵抗があり、T5のまるで静物画のようにくっきりと演出してくれる濃い色具合をとても気に入っていました。でも逆に見るとLEDの軽やかさに比べるとT5は重いです。次回照明を買うことがあれば、LEDも視野に入れたいと思います。それか補助光にLEDを使ってT5の色の濃さとLEDの爽やかさをブレンドしてみるのも良いかなと思います。

 

 

今はLED全盛ですので、メーカー間の激しい競争もあり、LED灯具はまだまださらに進化するだろうと思います。その意味ではとっても楽しみなのですが、自分としては、LEDオンリーでなく今後も選択肢は幅広くあって欲しいな~とは思います。

 

ところで、最近水温計を買いました。最高最低水温の記録、高温低温のアラームがついているお利口さんです。

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あと、白パイプで組んだサンプの写真です。組み上がったところはのせていなかったと思うのでお披露目しておきましょう。

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白に機能的なメリットはないですが、やはり自分としては、グレーでなく白で組んだことに満足しています。何の役に立つわけでもないですが、見栄え的に気持ち良いですね。内外径の規格がJISとANSIで異なっているので、継ぐのに悩んだところもあったのですが、ホースなどでうまく継ぎました。すごいめんどくさい思いしましたけど、それはそれで楽しかったし、自分がもう一度組むことがあったら、やっぱりカラー管で組みたいと思います。

 

樹脂成形は量産して初めて元が取れる材料なので日本のメーカーが本腰を入れるとは考えにくく、日本のJIS規格でホワイト管やレッド管が普及するのは難しいかも知れませんよね。リーフキーパーの絶対数が少ないのもネックの一つですけど、でもこの趣味の世界って、お金持っている人は超絶リッチだったりもするし、新しいムーブメントが起こってくれたら良いなと。。。好きな趣味の世界なので、好きな色で組めたら楽しいですよね。

シマとミドリイシ

まだ入海間もないバヌシマとパイロットミドリイシ3体ですが、何枚か良い感じの写真が撮れたのでアップを。

 

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ミドリイシの森にシマを泳がせるのが私の永遠の夢ですが、まだ森にはほど遠い我が家の水景。それでもシマが悠々と往来する姿は、いつ見てもグッときます。シマラバーならこの感覚を分かっていただけるでしょうか。。。

 

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流れに乗って優美にスライドする姿。

 

ミドリイシの方は、特に変化はないのですが、かつてレイシダマシガイに苦しめられた私としては、とにかく普通でいてくれているのが嬉しい。。。

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この子はブツっと切断された枝があったのですが、うちに来てからまだ日が浅いのに、ブツ切り箇所がぷっくりした枝先になりました。

 

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これは好みの問題なんでしょうね~。これを見て微妙と言う人も多いと思いますが、私はこの深~いパープルがなんとも言えず気に入ってます。

 

こんな子達が部屋にいるって、ミドリイシって贅沢な趣味ですよね~。トリトンの添加剤を調整するためのパイロットミドリイシでしたが、もう私の中ではパイロット卒業で、十分主力級です。

 

あとはシマちゃんが人口餌食ってくれたらバッチリです。

コーヒーの焙煎に着想を得る

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今朝の様子。

 

バヌアツシマヤッコ入海から1週間近くになろうとしています。これまでの我が家の経験では、5~10日程度でブライン試し食い、7~12日でブラインを追うようになり、10~17日で人口餌への反応を見せ、14~30日で人口餌爆食いモード突入といったパターンが通常の流れです。

 

ブラインを食べているかどうかは、水中のライブロックも何もないところで、おちょぼ口をツンと一瞬伸ばすしぐさで分かります。最近ではその仕草が増えてきました。またライブロックからヨコエビを食べているところを目視で確認できたことと、う〇ちも確認できているので、この子には餓死の危機はないでしょう。

 

効果のほどは分かりませんが、活きブライン大量散布の際に、すり潰した人口餌を少しだけ混ぜるようにしています。魚は大量の海水を飲むので、人口餌の微粉がわずかに口に入ることで人口餌の味を馴染みのものにしようというのが狙いです。反応が出たときのために、すり潰さない人口餌も少しだけ流すようにしています。

 

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独特の逆さ泳ぎも見せてくれるようになりました。

 

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ライブロックの極狭な箇所を縫って泳ぐトリッキーな姿もシマを観察する楽しみです。ライブロックはガンガンに突くようになったので、入海当初の生気のないボーっとした状態は完全に脱しました。勝手に連れてこられた完全アウェーの水槽がホームになりつつあるようです。

 

残餌が増えたのでスキマーは全開にしました。そういえば、このタンクを設置するときにキャビネット下にクーラー室外機の振動防止用の分厚いゴムパッドを敷きましたが、効果はてきめんです。スキマー全開ごときでは騒音感はありませんし、階下への低音振動もありません。

 

今、ミドリイシへの光について考えていることがあります。ネットで情報を拾ってくると、褐虫藻はわずか1,000~3,000 lux程度でも光合成できるとのこと。逆に強光過ぎても光合成は阻害されるされるとのこと。

 

そこで素人の発想で、点灯時間の大半でT5の出力を5~15%程度とし、その間光合成をモリモリ活性化するように仕組み、午後3~5時の2時間でピーク出力の100%に持って行き、また2時間かけて0%にして消灯するという調光パターンで運用したらどうだろう?と。こうすると、大半の点灯時間は10,000 luxに満たず、30,000 luxを超える時間は1時間前後程度しかないと思います。

 

光合成ばかりではチャイロ化し、強光ばかりでは強光障害になるのであれば、長い時間をかけて弱めの光で光合成を促してミドリイシ内の褐虫藻を健康にし、短時間の強光で色揚げを促進する、という狙いです。

 

着想のヒントは、自分がいつもしているコーヒー豆の焙煎です。焙煎は最初からガンガンに火を強くしても決してうまみは出ません。たいていは、えぐみが強かったり、焦げ味が強かったり、苦みだけでまろやかさに欠けたりします。最初は弱火で真までゆっくり火を通し、中までしっかり熱が入った後、後半で強火にし、最終ステージでは逆に火力をいったん落とし気味にします。

 

コーヒーは通常、焙煎直後はえぐみが強く、3日後くらいからまろやかさや甘みが出てくるのが普通ですが、焙煎が最高にうまく行ったときは、焙煎直後から何とも言えないまろやかさが出て、苦みだけでない、甘みの混ざった深みのある味が出せます。

 

照明の調光パターンにもこの考え方を取り入れてみました。弱い光による光合成フェイズで褐虫藻の活動を助け、ミドリイシを助ける褐虫藻を助けます。後半は一時的な強光(といってもウチの照明では30,000 ~40,000 luxくらいなので、強光というほどの強光ではありません)で褐虫藻を適度に調整(色揚げ目的)、最後の弱火ならぬ弱光でおだやかに光合成を助けて健康体に戻してから消灯。そして夜はポリプのモシャモシャにより栄養補給といった流れです。

 

今のところパイロットミドリイシが入海してからこのパターンを維持していますが、特に色が上がったとか落ちたとかはなく、購入時の色を維持しています。シマ餌付けのために餌を大量散布している割にはよく維持できていると思います。

 

以前は、ちょうど良い光量ってどれくらいだろう?という意識があったのですが、今は弱い光の役割と強い光の役割を使い分け、強い光のフェイズは様子を見ながら時間を長くするか短くするか調整すれば良いという考え方なので、比較的ミドリイシにとって安全な調整方法じゃないかな?と思っています。もしかしたら、夕方の弱い光にもミドリイシには良い影響があるかも知れないので、ピークを若干前にずらして消灯前の光合成ももっと増やすなどした方が良いかもしれません。根拠はないですが、それが自然下の光のパターンなので。

 

これはトリトンの微量元素バランスが良いせいかも知れませんが、入会時に枝がブツっと折れたようになっていた箇所があったのですが、そこがわずか5日くらいで、ぷっくりした枝の先端になっていたので健康状態はとても良いんじゃないだろうかと思われます。

 

ミドリイシの焙煎、うまく行くだろうか。。。