ORPが絶好調だが。。。

水質を数値的に判断する指標を示してくれるORP(酸化還元電位)。初心者の私には必要だったのか?

 

ズバリ、初心者、上級者を問わず、水質判断の指針となる素晴らしいツールだと思います。

 

アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸などの試薬では、どれも素晴らしい数値を得ていたはなちゃんパパですが、なぜかORPは200代前半と、パッとしない。つまり、水の酸化作用、あるいは、水が自浄できる力が強くないということです。言い換えれば、酸素が十分でなく、好気性バクテリアが活発に活動できる環境にない、ということのようなのです。

 

そこで、本日は、底砂の量を半減させ、厚みが1~max 1.5cm程度になるまで取り除きました。底砂が分厚く、嫌気層が多いと溶存酸素が低下する、とのことなので、底砂を薄くすることにしました。ただし底砂が全くないと浮遊する塵を落ち着かせることができないまま水中に浮遊させるので、それもまたよろしくない、などなど、色々な情報を総合的に判断して、1~1.5cmと決定しました。

 

この時点でORPが275mv程度まで上昇。さらに残りの底砂をプロホースSで徹底清掃。ライブロックも移動して、全面的な毒抜きを実施しました。

 

結果、ORPはなんとビックリ319mv!!!

 

海水魚に適した数値が300~350mv、無脊椎に適した数値が350mv~400mv、自然界の海の平均値が350mv程度とのことなので、クローズドの水槽で319mvというのは極めて優秀だし、出だしが200mv未満だったことを考えれば、素晴らしい進歩です。

 

それにしても、このORP計というツール、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、リン酸などの数値には現れない、本当の水質を知らせてくれる強力なツールと言えるのではないでしょうか。各種物質が検出されないのに魚が調子を崩すのはナゼ?と思う方は、このORPが何かを知らせてくれるかも知れません。

 

が、しかし。残念な反省点が一つ。砂減量と全面清掃の過程で、大量の窒素が放出されたらしく、2匹のスノーフレークオセラリスがややポップアイ気味になってしまいました。。。ポップアイには2種類あり、病気でなるものと、窒素によってなるものがあるらしいのですが、今回のように窒素によって引き起こされた場合、水質を良好に保つことで数日~1ヶ月程度で改善される、らしいです。とりあえず、できることをやるしかありません。2匹のスノーフレークには、ヘタな飼育で本当にごめんなさい、と言いたいです。これから挽回です。

 

おっと!もう一つ書き忘れたことが。。。

 

シャワーパイプから目に見える泡がジュワーっと水中に混入するようにセッティングしても、泡を立たせずに水面を揺らすようにセッティングしても、ORPは特に上下したりはしない。ということが分かりました。つまり、俗に言われる、「目に見えるバブルの混入では、溶存酸素は上がらない」「水面を揺らすことで溶存酸素を上げることができる」という情報は、あながち間違いではないのだと思います。

 

であれば、わざわざハデにブクブクやる必要はありません。だってうるさいし、塩ダレだって回避できるのですから。

 

ORP、まさかこれほど有用なツールだとは思ってもみませんでした。むしろ初心者の方にこそ勧めたいです。

 

今後PH計をゲットする予定なので、そのときに再度、この溶存酸素のテストを実施してみたいと思います。

 

「はなちゃんの小さな海」の新しいルール。

1.嫌気性バクテリアによる窒化は狙わない(溶存酸素の向上と、清掃時の窒素大量混入=ポップアイのリスクを防ぐ目的)

2.生物濾過に依存しない分、ORPをモニタリングし、一定のレベルに達したら換水を実施する。