三流スキマーに本気で向き合う私
朝、水替えの途中で水温計が割れました。水作りのための大瓶に塩を入れて撹拌していると、中に貼っておいた水温計が外れて、一緒に撹拌されてバリンと行ったようです。めっちゃ嫌な臭いがします。
水温計というと、悪名高い水銀が連想されますが、調べてみましたら、最近では灯油が使われているとのことで、一安心。確かに灯油の臭いでした。再度瓶を良く洗浄して水替えは無事終了。
ところで最近、苔の繁殖速度がハンパないです。
手作りオーバーフローは安定して稼働しているものの、サンプ内には、オーバーフロー自作の強い動機となったプロティンスキマーが未だに入っておらず、しかも揚水用として使っている外部フィルターのエーハイム2071も揚力を落とさないために中の濾材を全て撤去してしまっているので、現在の濾過は、全てメインタンクのライブロックと底砂に依存しています。
生体の調子はまずまずですが、水替え後、3日もするとガラス面が緑のコケコケで激しく曇ります。
しかし、せっかく腹を決めてオーバーフロー装置の自作を決行したのに、肝心のプロスキを導入しないままで放置できるわけがありません。何人かの方々はご存じのように、ここ最近の設備投資によって予算が逼迫している私。ですが、あきらめませんよ~♪
予算がないならないなりに、コレ行っちゃうっきゃないでしょ~♪と見込みを付けたプロスキの入手に、既に動いていたのです。
かの有名なプロティンスキマー、Bubble King!(バブルキング)
。。。。と言いたいところですが。。。んな予算はないでしょ~。
で、海外フォーラムなどでバブルキングのknock-off(ノックオフ:コピー品)とささやかれる、中国メーカー、Bubble Magus!(バブルマグス:本当の発音は、バボーメイガスに近いです)に着目しました。
Bubble Kingは泡の王様。Bubble Magusは泡の魔術師。どうでも良いですやね。
このバブルマガス、、、、安い。。。。で、なぜか結構評判も良い。。。。海外フォーラムの独自調査では、「大御所スキマーの80%の性能を30%の価格で入手できる」とのこと。
80パーの性能を30パーの値段で?ゼンゼン悪くないじゃない、、、、と私。
で、海外のショップやらフォーラムやらイーベイやら、あっちゃこっちゃ飛び回っているうちに、Bubble Magus Curve 5 というスキマーがわが家の突貫サンプにも入り、静かで性能も良いらしい、ということが分かってきました。
このCurve 5、どうやら初期のポンプには中国製のAtmanというポンプが使われていて、短期間でパタってしまった、という意見がちらほら見られました。現在はRock SP-1000というポンプが採用されていて、短命の問題は解決されているかに見えます。
で、さらに調査を進めるうちに、BM Curve 5を買うなら、全く同じボディーに有名なイタリアのポンプメーカーSicce(シッチ)のポンプを乗せたSeaSide Aquatics(シーサイド・アクアティクス)のES5が良いよ、というコメントに辿り着きました。
aquaticsという単語、聞き覚えがなかったので調べてみました。意味は、水上スポーツ、または、水中スポーツ、ですって。
「海辺の水上スポーツ」。。。。ヘンな名前。
ちょっとググってみると、どうやらアクア関連の卸業者のようで、なんと、カリフォルニアにあるこの会社はバブルマグスの米国の総輸入代理店になっていました。
このシーサイド・アクアティクスのES5もまた、バブルマグスのカーブ5のパクリだと囁かれているのですが、実のところ、おそらく、バブルマグスの総輸入代理店であるシーサイド・アクアティクスが、バブルマグスに依頼してカーブ5にシッチのポンプを突っ込んだのが、ES5の正体なのでは!!!!と勝手に推測するわけです。だって総代理店が勝手に模造品を販売したりできないでしょう?
カーブ5にシーサイド・アクアティクスのステッカーを貼って、どこぞの有名ポンプを乗っけて売っちゃってるんだよ、と。そんなところではないでしょうか。(私的憶測)
ハイ、で、コレ。
バーン!(海辺の水上スポーツ、ES5)
変わんねぇ~っ!!!!
ディメンションもバッチリ一致。
っつーことは、やっぱし、バブルキング > バブルマグス(模造品) > シーサイド・アクアティクス(模造品の模造品)じゃなくて、バブルマグスとシーサイド・アクアティクスは、ほぼ同じ物って考える方が自然っぽいですね。
さてと。今度はシーサイド・アクアティクスES5の評判をチェックします。恐ろしくレビューが少ないです。が、ありました。
http://reefbuilders.com/2012/11/14/seaside-aquatics-es5-skimmer/
「バブルマグスに信頼性のある有名ブランド、シッチのポンプを乗せたらどうなる?それがシーサイド・アクアティクスだ」みたいなコメント。。。
「さらに印象的だったのは、すごく静かだってこと。ジーッと見つめない限り、電源が入っているかどうかも分からない。脚部のラバー、ポンプにはクッション、吸気口には消音器。明らかにノイズがデザイン上の要になっている。」
ですって。そして、このレビューでは、穏やかな言い回しで、沢山のデザイン上のヒントをバブルキングから得ている、としています。ま、早い話、パクってる、ってことですやね。
さらに調査は進みます。
見つけました。動画です。
な、な、なんと!!!衝撃的な静けさ。。。この人はリリースされたばかりのDiablo DCポンプに、私が迷ったあげくに採用しなかったハービーオーバーフロー(私のはドンキーオーバーフロー、どちらも静音性に定評あり)を使っています。つまり、この人も相当音にはうるさい人ってことですね。
注意深くジーっとビデオを眺めます。
24時間前に到着したばかりのこのスキマーをいたく気に入ったようで。。。。
So.... so.... sexy.... ahhhh....
まるで昇天してしまいそうなコメント。。。なんじゃこのオッサン、変態か、、、と思えなくもないですが、しかし、実のところ、良くできた道具に甘美な衝動を覚えるのは、おそらくどのアクアリストにも共通のことではないでしょうか。。。。
そういうことにしておきましょう。
しかし!でかしたぞ昇天オジサン!このスキマーに決めましたぁ~!!!!ってことで、発注決定!(ってか発注済)
ES5のスペック
能力 : 500L(140G)
ポンプ: Sicce USA SK200
出力: 110V 60Hz
寸法:7.28インチ(18.5cm)x 7.08インチ(18cm)x 18.5インチ(47cm)
水位 :9.5-11インチ
へへっ、、、ちゃんとうちのちっさいサンプ(25cm x 25cm)にも入るじゃん。高さも余裕ダネ(うちのキャビネットの内部高さ61.5cm)。
ん?待てよ。。。カップってどれくらいの大きさだろう?カップを抜くのにどれくらい引っこ抜くんだろう?
調査しました。バブルマグス・カーブ5のユーザーからの情報を発見!カップの大きさが4インチ(10.16cm)、ネックへの差し込み部分が1と3/8インチ(3.49cm)、引き抜くのに必要なのが1/2インチ(1.27cm)。合計で、61.91センチ????
へっ?まぢ?
たったの5mm足りないがために、カップが抜けない可能性がある。。。。オレ、バカ?
ノォォォォーーーーーッ!!!!またやっちった!!!
くっそぉおおおお!!!こうなったら、設置してみて抜けなかったら、カップの上を5mm削ってやるぅううっ!!!!何やってんだオレ!!!!バカ丸出しじゃん!!!何のためにこんなに一生懸命調べたんだぁ~~~!!!
うぉおおおおお~~~っ、はなちゃん、パパはバカだったんだぁ~~~!!!