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イソギンについて思うこと。

ノウハウ的な記事を書くなんぞ100万年早い私ですが、イソギンチャクについて思うことを少々。上級者の方々には、そんなの知ってるよ的な記事です。また、関心のある方以外は、読むのもめんどくさい記事だと思うので、どうか無理して読んだりしないでくださいね。

 

初めてタマイタダキイソギンチャクを飼ったとき、イソギンチャクが水を汚すなんて信じませんでした。魚と違ってバクバク毎日餌を食うでもなし、いっぱいウンチをするわけでもなし。

 

その後、サンゴイソギンチャク、ハタゴイソギンチャク(ありがたいいただきもの)と、飼育の経験をするうちに、イソギンチャクは確実に水質に影響を与えると確信を持つようになりました。

 

イソギンチャクは体表に粘膜があり、その代謝によって水質が汚れる、という記事をどこかで読んだことがありました。確かにそれも大いにあるだろうと思います。

 

しかし、水質を汚す原因は、単純にその体積のデカさにあるのでは?と私は勝手に思い込んでいます。

 

うちには、魚はたったの3匹。イソギンは2匹。残りはカニ、エビ、貝です。オーバーフローとインサンプスキマーの導入は明らかに水質を向上させましたが、相変わらず苔は生えてきます。ガラス面やライブロックにつくうっすらとした苔は目に見えて減少しましたが、海藻っぽい硬そうなものは、これまでとあまり変わらず順調に成育しているようです。というわけで、やはり、うちの水槽にはまだまだ栄養塩が豊富なのだろうと思うわけです。

 

で、体積の話ですが、うちのハタゴちゃんは30cm弱、サンゴイソギンちゃんは20cm弱です。うちにいる魚がせいぜい4cm前後の子達ばかり(たったの3匹)ですから、お魚と比較した場合の体積のデカさがハンパないことはご理解いただけるかと思います。

 

このイソギン、いわずもがな、体のほとんどが水分と言っても過言ではないくらいの生体ではないかと思います。この子達、体に水を溜め込んでいるだけでなく、呼吸とは言わないまでも、やはり、出し入れしているんじゃないかと思うわけです。こんなにデッカイ生き物が、体の中の水を出し入れすれば、そりゃ水槽も栄養塩でいっぱいになりますって。って思いません?お魚ちゃん達が体に取り込む水量の何倍もの量ですよね。

 

それと、私、生き物博士じゃないんで、推測でしかないのですが、これだけデカけりゃ、酸素の消費量もハンパないんじゃないかと。。。いや、魚のように動かないので、そこまでは消費しないかも知れませんね。。。

 

というわけで、私的に思う、イソギン飼育のポイントは、以下の3点じゃないかと。

 

1.溶存酸素

粘膜の代謝によって海水の粘度が上がれば、酸素が混ざりにくくなり、おのずと溶存酸素も低下しちゃうと思います。イソギンにはプロスキが有効と言われるのは、海水の粘度を下げ、かつ、同時に溶存酸素を増やすことができるからだと思います。

プロスキの直接的な効果として、タンパク質の物理的な除去と栄養塩の低下が言われますが、間接的には、海水の粘度を下げる=サラサラ度を上げる、という効果がイソギンの代謝に伴う粘度の上昇に対する有効策となっているのでは?と考えています。

かつて、プロスキなしでもイソギンを順調に飼ったことがありました。でもそのときはパワーヘッドによって強めの水流を水面にぶつけて、そこで酸素を絡ませた水流が水槽内を循環するようにしておいたので、おそらくは、それによって溶存酸素が十分に維持されたのだろうと思います。

溶存酸素の問題は、イソギン固有のことでなく、生体全てに共通のことなので、敢えてポイントとしてあげることではないのかも知れませんが、やはり、溶存酸素の確保は生体の健康に直接関わる要因だと思います。溶存酸素ってなんだか難しい言い回しですが、早い話、息苦しくなったらどんな生き物も死んじゃうよ、って話ですよね。

 

2.水流

上記と重複しちゃうのですが、プロスキの微少気泡があっても、水槽内を十分に行き渡る水流がなければ、イソギン的には健全な環境は得にくいのでは?と思います。磯遊びに行けば一目瞭然ですが、自然の海では、全てがどんぶらこ、どんぶらこ、と揺さぶられるくらいの水流があります。水面がゾワゾワと揺れているくらいの水槽の方が、体表の粘膜を代謝させる意味でも、健全な酸素量を確保する意味でも、ベターなのでは?と思うわけです。

わが家の水槽において、水流の重要性は甚大で、パワーヘッドのおかげでシアノにもダイノスにも勝ったぞ!と思えるほどの効果がありました。水流が強ければ、水面で酸素を巻き込んで、それが水槽中を回って水面に戻ってきて、っていうサイクルの回数が増えるので、それだけ魚やバクテリアを含む全ての生体にとってオイシイ水になるってことだと理解しています。逆に水流がなければ、デロンとしたマズい水が水槽内に停滞し、文字通り、ウマくない水槽になっちゃうんじゃないかと。。。

よく水を活性化するミラクルな濾材みたいなの売ってますよね?私も買いました。あんなもの買うんだったら、水流強くした方がよっぽど水質は上がるし、水も生体も活性化すると思います。

 

3.光

これについては。。。。どんな種類の光が、どの程度必要かを語るのは難しいと思います。最近、どこかの高校生の海のtomさんの記事を読んで、わが家の水槽の光量も落としました。が、今のところ順調に健康体を維持しているかのように見えます。

私がイソギンの飼育を始めた当初、そこかしこで見かけるノウハウ記事では、光を最優先にしているものが多かったように思います。昼間と夜のイソギンの収縮具合を見れば分かるように、イソギンが光を好むことに疑いの余地はありません。褐虫藻が光合成をしている、という極めて教科書的な事実からも、イソギンに光が必須であることはうなずけます。が、いつかどこかの記事で読んだ「もしハタゴをうまく飼えなかったら光を強くすることで解決する」というのは、私的には疑問符です。どんなに光を強くしても、上記の水流と溶存酸素の問題を解決することなしに、イソギンが健康になれるとは思えません。

光の種類(蛍光灯、LED、メタハラ)について語るのは、私には300万年早すぎます。うちはLEDで、できるだけ満遍なくフルスペに近くなるよう色温度を考えて選びました。LEDで飼えるか?という質問にはもちろんYESと答えられるのですが、どんなLEDが良いとか、そういったことはよく分かりません。メタハラの経験もないですし。

 

上記の3つのうちで、どれが最も重要か、については、「分かりません」もしくは「全部です」とだけ言っておきましょう。でも、もし強い水流があれば、おそらくプロスキがなくても溶存酸素を確保できるので、プロスキがない代わりにきちんとマメな換水ができる場合、プロスキは外せる、または、小型化できると思います。光は外せません。水流は、私の中では外せないアイテムですが、どの程度の強さが良いのかは、たぶんイソギンによって異なるように思いますし、もしかしたらあまり強くない水流で飼っていらっしゃる方もいるかも知れません。でもお魚のためにも、多少はあった方が良いと思います。

 

番外編として、濾過、と、給餌、についても、思ったことを少し。

 

濾過

今のうちの水槽には、プロスキ以外に濾過装置がありません。濾過を行えるのは、ライブロックと厚めの底砂だけです。うちではバクトフードというものを添加しました。そのせいかどうか断言できないのですが、しばらく(3週間くらい?)換水をさぼっても硝酸塩が検出されませんでした。これには生体数も関係するので、一概には断言できませんね。

で、この状態でイソギンがいたって健康に生きているということは、決め手はプロスキによる栄養塩と粘度の低下であるのだろうと思います。以前、外部フィルターで飼育していたときに、外部フィルターの容量を大きくしたり、コンテナ内の濾材を増やしてみたりしました。しかし、それよりも、水流を強くしたり、能力の高いスキマーを導入したときの方が、イソギンのコンディションは上がったように見えました。

プロスキ以外の濾過が不要とか、そんなことは決して言いませんが、イソギンに対しては、どうやって高くなってしまう水の粘度を処理するか、に注力した方が成果が上がるのでは?と思ってしまうのです。

 

給餌

はなちゃんがイソギンの食事の様子を見るの好きで、たまに給餌しています。が、給餌しなくてもゼンゼン普通に健康に生きています。かつて、イソギンの調子が悪かったときに給餌をしてみて、なんとなく調子が上がったように見えたので、給餌は必要だ!と思ってしまったのですが、上記の1~3の条件が揃っていれば、給餌はしなくても十分健康体を維持できると思うようになりました。サイズをおっきくしたければ給餌を、くらいの感覚で良いのかも知れません。

よくイソギンへの給餌は水を汚すと聞きますが、私的には、やってもやらなくても、イソギンは水の粘度を上げてしまう、と思ってます。

 

あ。もうちょっと番外編。

 

収縮

以前、イソギンの調子について相談に乗ってもらったとき、縮こまれるのは、まだ縮こまれるだけの力があるってこと、と教えてもらい、安心したものでした。今では、収縮については、どんなに小さく縮んだとしても、私は一切心配しなくなりました。むしろ、心配なのは力なくダラっと伸びちゃってるときです。

もっとも、なんらかの添加剤や薬物みたいなものを入れたときに急激に萎縮した場合は、そこは心配した方が良いと思います。たぶん除去できるものなら除去し、除去できないものなら大量換水を敢行した方が良いのではないかと思います。

もし原因不明の「ダラン」が起きちゃったら、上記の3条件を参考に水槽の環境を改善されることをお勧めしたいです。私はかつて、ちびっこタンクでタマイタダキを飼ってあの世に昇天させてしまいましたが、ナノタンクでも環境を作ることさえできれば、育てられるのではないかと思います。現に小さなタンクで飼育されている方々もいらっしゃるわけですし。ただ、やはり、皆さんがおっしゃるように、小さな水槽で飼おうとすればするほど、キャパの狭いところで育てるわけですから、難易度は上がると思います。

 

移動

これについては、私の経験が浅いために、正確なことは書けません。入海当初は、どのイソギンも良く歩き、良く転がると思います。うちの場合もそうでしたが、ここだ!という場所を見つけてしまったイソギンは、ほぼ岩と一体化しちゃったんじゃない?と思えるほど、何があっても、たとえば水槽から出して、別のタンク内でライブロックをゴシゴシ掃除したりしても(コケ掃除のこと。引き剥がそうとゴシゴシするわけではありません)、全く剥がれません。他の方の水槽でこうなのかも分からないので、とりあえず、イソギンは歩き回ることを前提に他の生体とのバランスを検討した方が良いかも知れません。種類的な違いでいうと、私が経験した中(といってもタマイタダキ、サンゴイソギン、ハタゴしかないですが)では、ハタゴが最も移動しない種類だと思います。

 

病気

聞いたことない!!!魚の病気はいっぱい聞きますが、イソギンが病気になったって聞いたことないです。条件さえ揃っていれば、もしかしたらすごく強い生き物なのかも知れないって思うのは、私だけでしょうか?

 

スゲー真面目な記事を書いてしまいました。ちょっぴり疲れました。イソギンの飼育で、どうしたら良いんだろ?と思う方がいらしたら、ちょっとだけ手助けになれれば良いかな?と思って書いてみました。あくまでわが家での事例ですので、参考になるか分かりませんが。。。

 

ふぅ~。次はもっとくだけた記事を書きたい。(^ -^;)

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