思いっきり逆行
コロコロコミックスってご存じですか?うちではチビ達が好んで読んでます。1年以上前だと思うのですが、そこに載っていたマンガのキャラクターが、シブい顔つきで、こんな一言を。
「鼻垂れてたオレが、放たれてたトーキョー」
子供と一緒に、腹抱えて笑ったものです。
まあそれはどうでも良いんですが。
色々とご指導いただいております諸先輩の方々。大変申し訳ありません。
m(_ _)m
餌付いてないのに放流したら危険ダヨ、という大変ありがたいお言いつけを破り、放流してしまいました。
鼻垂れた、あ、いや、放たれたシマヤッコ。
理由は、早く泳ぐところを見たかったから、ではなく、ライブロックのプランクトンで飼育してみようじゃないかと。。。
カゴの中の飼育で観察しながら、粒餌を食べる量を観察していました。前回の記事で、砕いた粒餌を食べたのはお伝えしたとおりですが、その後、ガツガツ行くかと思いきや、状況は後退し、またしても、突くだけ、の状況に後戻りしてしまいました。
色々試した結果、焼き海苔+人口餌の練り餌と、アサリミンチ+焼き海苔+人口餌の練り餌は、特に反応が良かったです。が、突きに来る回数が若干増える程度で、パクパクという感じではありません。
試しにライブロックを抜けば粒餌に気が行くのでは?ということで、カゴの中に自分と餌しかない状況も作ってみました。が、状況は変わらずです。
そこで、逆にライブロックを多めに入れてやると、それはそれは、突くわ、突くわ。人口餌はもとより、アサリ+焼き海苔ミックス練り餌でさえ突く回数は限られているのに、ライブロックなら四六時中突いています。これはもしかして、この子は、ライブロックの中にいる微生物が、ことのほか大好きなんじゃないだろうか?と思ったわけです。
砕いた粒餌を食べたことがあるわけですから、食えるモノだってことは認識しているはずです。それでも積極的に食べに来ないってことは、圧倒的に微生物がスキ、なんじゃないだろうか。。。
そこで、もう一度リスクを冒し、放流してみることにしました。
私の仮説:
この子はまだ幼魚で、でっかい食べ物よりもライブロックに付着するプランクトンみたいなものの方が好き。もうちょっと大きくなれば、自然と体が実のある食べ物を欲するようになり、粒餌も取りに来る。
。。。この考えは甘いでしょうか。。。ってか、微生物なんかじゃ、大きくなったりしないかも。。。
しかしこの実験もさほど難しくはないと思っています。今後3日ほど、シマヤッコには行き渡らない程度の給餌しかせず、様子を見ます。その後もシマヤッコがピンピンしているなら、上の仮説、つまり幼魚のシマヤッコはプランクトンでも生きられる、が成り立っていることになるでしょう。
いや、それはちょっと危険でしょう、というご意見もあるでしょう。しかし私には秘策があります。この子が隠れ家にしているミニ洞窟があります。そこに指で練り餌を押し込むと、ちゃんとこの子は練り餌を突きに来るのです。そして他の魚には邪魔されることなく、餌にありつけるというわけです。だから3日後に、こりゃヤバイ!痩せ過ぎだ!となったら、強引に練り餌で給餌ができるのです。
そしてその後は、再捕獲するか、練り餌投入を継続するかを考えます。
幸いにして、この水槽には、シマヤッコを脅かすような生体は一匹もおらず、ピカソが死守しようとするイソギンに近づきさえしなければ、実に悠々と泳ぐことができます。ストレスで発病する確立は相当低いと思われます。
う~ん。やはりこの子は面白い。わざわざ狭いところを縫うように泳ぐところが実にイイ感じです。それと、餌付いていない代わりに、それはそれは四六時中ライブロックを突きまくっています。なので、臆病と言われるシマヤッコの割りには、いつも自由に泳いでくれていて、目を楽しませてくれます。
サンゴの緑、ライブロックの紫、ピカソのオレンジ、シマヤッコの白黒黄色。この子がいてくれると、水槽が実に華やかです。
そうそう。はなちゃんと相談して名前を決定しました。あまりにも餌付いてくれないので、「ガンコちゃん」と呼ぶことに。
がんばれっ!ガンコちゃん!