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かなり残念なことに

数日前にピカソクラウンのまるちゃんとトラちゃんの子ども達の中の唯一の生き残りだった子が逝き、ヤエヤマギンポのオジサンが逝き、今朝、数年間愛嬌を振りまいてくれたまるちゃんが逝ってしまいました。昨夜から薬浴しましたが、ダメでした。

 

今回の原因は分かっています。高過ぎるKHです。今回私はKHの怖さを初めて知ったのですが、KHが高過ぎるとミドリイシは急速に白化し、魚の皮膚は粘液が損失します。亡くなったまるちゃんをよく観察しましたが、体の1/4程度の部分で体表のヌメヌメが取れていて、表面がややガサガサしており、また色も鮮やかさが失われていました。

 

ピカソクラウンの二匹が数日前からハタゴに入らなくなったのを、ハタゴと同じライブロックに活着していた二匹のカーリーのせいだと思っていたのですが、どうやらそれは完璧な誤りでした。カーリーはアイプタシアXで無事に退治しましたが、やはり入りませんでした。ちなみにアイプタシアXは、ハタゴのすぐ近くにいたカーリーに使用してもハタゴに影響を及ぼさなかったし、ミドリイシも何の変化も見られないので、極めて優秀な薬だと思います。

 

で、あれほどハタゴを愛してやまないクマノミ系の魚がハタゴに入らなくなった理由とは、体表の粘膜が剥離し、ハタゴの刺胞毒から身を守ることができなくなったからです。特にペア化してからは、ハタゴを死守しようと、他の魚たちに対して凶暴になるほど、彼らにはハタゴは大切な共生パートナーであったわけですが、そこにすら入らないというのは、極めて深刻です。

 

今回、マメカルシウムサンド除去時にほぼほぼリセットに近い量の換水をしたわけですが、それでも粘膜を改善できなかったというのは、それ以前が強烈に高KHであったということだと思います。実際リセット後はKHが9程度になったわけですが、KH9が問題のある数値ということでは全くなく、リセット前に受けた皮膚への影響の改善に時間がかかり、その間に菌に対する抵抗力を失った皮膚が、病気の侵入を許した、ということだと思います。

 

当初は、Ca、KHを補充するというマメカルシウムサンドとカルシウムリアクターの併用が原因だと思っていましたが、この考えは、必ずしも正しくないかも知れないことも分かってきました。

 

どんなに換水しようとKHが9程度以下に下がらないことから、その原因はライブロックにバッファー剤が染みこんでいるためであろう、と推測していたのですが、色々と調べているうちに別の原因に行き当たりました。

 

調べたのは人工海水の元々のパラメータです(ネット調査なので私自身が各種人工海水を測定したわけではありません)。ウチで使っているヴィーソルトはKHが高く、そもそも素で9程度あるらしいのです。KHが6~7程度まで下がったらカルシウムリアクターの稼働を再開しようと思っていたのですが、どうりで永遠と換水を繰り返してもKHが9を下回らないはずです。

 

つまり、原因は以下の要因の複合的な結果ではなかろうか?と思うわけです。

 

ヴィーソルト(そもそもKHが高め)

マメカルシウムサンド(KHを上げる効果あり)

カルシウムリアクター(KHを積極的に上げる)

KHを消費する生体が少ない(KHを下げられない)

 

さて、上記を見ると、なにかKHが水槽にとってとっても危険だと言っているかのように聞こえるかも知れませんが、全くそんなことはなくて、言いたいのは、以下のことなのです。

 

1.上記の個々の要因は、単体では危険性はない。

2.KHに関して、不幸な組み合わせが閉鎖環境で起こった。

3.水質への変化は、ゆっくりでなければならない。

4.変化がゆっくりであれば、魚の側でも抵抗力を高められた可能性があるか、または、人間が対策するのに十分な時間が取れた可能性がある。

 

ミドリイシの健全な維持のためにカルシウムを上げる必要から、色々なことをやったわけですが、私のような初心者が同じような事故を繰り返さないために、くれぐれもKHが高くなりすぎないよう注意してください。長年愛着を持って育ててきた主役級の子達がわずか数日で去って行くのを目の当たりにするのは、かなりしんどいものがあります。

 

今回、残念な更新になってしまいましたが、あの子達が教えてくれたことは生かしたいと思います。またそれが誰かの目にとまって、このようなトラブルを回避するきっかけになって欲しいと思います。