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スキマーレス二日目

トリトンメソッド 水質

ムコタマさんからの助言により、海藻が溶けるリスクを知ったので、チャームにてホソジュズモとフトジュズモを注文しました。せっかく吸収した栄養塩が再び水槽に放出されるのは、かなりヤバいことかも知れません。そこまでのダメージがなかったとしても、せっかく無喚水水槽を目指しているのに、大量喚水が必要になったら育てた水がもったいない気がします。

 

少し前まで無喚水水槽など危険きわまりないと思っていたのですが、最近では少し考え方が変わっています。

 

トリトンメソッドによれば、リフジウムの海藻には、浄化作用による栄養塩の吸収や、リフジウム照明の夜間点等によるPH低下の緩衝効果の他に、海藻による栄養の供給という意味合いもあるようです。

 

これはどういうことかというと、海藻は代謝の過程(バクテリアやプランクトン、その他を介した食物連鎖)で、アミノ酸、ビタミン、複数種類の糖分を水槽内の他の海洋生物に供給する、ということらしいのです。

 

この考え方が本当かどうかは私には分かりませんが、仮にこういうサイクルが閉鎖された水槽内で成立するのだとすれば、喚水というのは実にもったいないことだと思います。

 

もう一つ、トリトンの複数ある英語版マニュアルの中の一つに、喚水を推奨しない理由として、「水替えの度に組成変化に伴うエコシステムの変動を生じ、それが貧弱な生物相の水槽への適合を阻んでしまう。また生物的な競合が存在しない水が強制的に導入されることによって、その他の強い生物相が一方的に優位になってしまう。このことが生物相のバランスに偏りを生じさせる。こうした影響は水槽ごとに異なり、ある水槽では換水に良好な反応を示す一方で、バランスの取れていない水槽ではネガティブな影響となって現われる」とあります。もちろん、病気の蔓延などの緊急時には喚水が推奨されています。

 

これらの情報を読む限り、あくまで閉鎖された水槽内での栄養塩の処理ができた場合に限っての場合ですが、喚水は控え目にすることが好ましいように思えてきます。もちろん、生体が多いとか、スキマーが貧弱であるとかの理由で、栄養塩の処理ができない場合は、喚水が最も有効な水質浄化だと思います。それと、喚水も一気に行うのではなく、高い頻度で少量ずつ行えば、微生物や養分のバランスを壊さないのではないかと思われます。

 

浄化以外の、喚水のもう一つの大きな役割にミネラルバランスの調整があると思います。トリトンが喚水を行わないで済ませられるのは、水質の解析によって不足したミネラルを個別に投入できるからであって、無喚水水槽を目指す上で、このポイントは外せないと思います。水質の浄化だけなら各種装置、添加剤、吸着剤、リフジウム等の活用でなんとかなりますが、普通は海水の中の過剰元素や不足元素などは代表的な試薬で計り得るものしか把握できないので、その観点からすると、良質な人工海水による定期的な換水がむしろベターということになります。

 

さて、これらの考え方をさらにエクストリームな方向へ持って行ったのが、今回のスキマーレスです。海藻を起点とする養分サイクルや微生物のバランスを極力維持するんだったら、それこそスキマーにすら濾し取らせない方が良いのでは?という素朴な疑問が、今回のチャレンジの原点です。

 

本日、スキマーレス2日目にして栄養塩を計ってみました。

 

アンモニア:0

亜硝酸塩:0

硝酸塩:0

(ここまではホビー試薬)

リン酸塩:0.12

(HANNA)

 

これらのテストで最も緊張感があったのは、アンモニアです。アンモニアは魚にとって猛毒と言われますし、タンパク質を物理的に除去できるプロティンスキマーこそが最強のアンモニア抑止ツールではなかろうか?というところで、実際にスキマーを外してみて、これはかなりリスクの高いチャレンジなのだろうと実感しています。

 

アンモニア亜硝酸塩、硝酸塩がゼロであったことは、正直本当にホッとしました。魚1匹+ヤドカリ複数+貝複数だけというのと、メインタンクの30%オーバーという容量のリフジウムも効いているのだろうと思います。

 

もちろん継続したモニタリングが必要で、今のところは、十分な量の海藻によるエコシステムは可能ではないか?とも思えます。しかし自分でスキマーレスにチャレンジしておきながら、私はまだこのシステムがちゃんと回るかどうか疑問です。アンモニアの発生源となるプロティンを除去する機械を撤去するなんて、本当に間違った方法なのでは?と皆さん思われませんか?スキマーが抜けた穴を何が埋めるのよ、と。や、何を隠そう私もそう思ってるんですよ!ですからこれはあくまで挑戦であって、生体にダメージを与えないよう注意を払って、いつでも戻せるようにしながらモニタリングしているわけですね。

 

リン酸塩は、わが家の水槽でスキマーとバイオペレットリアクターを回していたときの最低値がゼロなので、0.12というのは若干多い方です。これが今後増えて行くのかどうかは見守る必要がありますが、ミドリイシの調子を崩したくないので、大事を取ってローワフォスを5gだけ投入しました。

 

トリトンの添加剤であるベースエレメンツですが、トリトンでは100Lあたりベースエレメンツ各5ml/日から調整してください、とありますが、実際うちの水槽(総水量123L)では、一日各2mlだとKHが若干上がりすぎ、一日各1mlだとやや低めになりそうです。高過ぎるよりかは低い方が良いので、おそらく一日各1mlで固定することになりそうです。トリトンの推奨KHは8ですが、7~9の範囲で安定させることができればオーケーで、どちらかといえば安定していることの方が重要とされています。ですので7を下らない範囲での安定を目指します。

 

手持ちのドーシングポンプでは1mlが最小の調整単位で、1.5mlとかはできないので、添加量の微調整が効くように、もしかしたら添加剤をさらに倍のRO/DI水で希釈しちゃうのも手かも知れません。

 

それと、添加剤による影響ではなく、日本の冬の乾燥度合いが大きいからだと思うのですが、どうしても比重が上がり気味になります。トリトンのウェブサイトにある自動計算で算出される水量よりもだいぶ多めの海水を抜いて、新たなRO/DI水を補充するようにしないと、比重はどんどん上がってしまうようです。なのでわが家では、2台目のドーシングポンプを導入し、毎日定量の海水を抜き取ってオートトップオフで補充するように現在調整中です。

 

ベースエレメンツも含めて全て手動で添加することも、もちろん可能ですが、私の場合は、時期によって水槽に手をつけられないほど多忙になったり、出張で全く水槽の管理ができなくなるので、どうしても自動化しておきたいのです。

 

というわけで、スキマーレス二日目の段階では、まだ持続可能なレベルを維持しています。経過はおってレポートしたいと思います。