トゥーパート添加剤について

私が使っていますTwo Little FishiesのC-Balanceという添加剤ですが、割と大きなタンクで使ってみたいという方々のために少々。

 

以下の記事は、トゥーパートと呼ばれる2本立ての添加剤によってカルシウムとKHをサンゴに適した水準に維持しようとされる人のために書きました。それ以外の人ですと、つまらない記事かも知れないので、適宜すっとばしてください。

 

添加量:
まず私の状況ですが、タンク(メイン+サンプ)で100L未満です。Cバランスは一日あたりの添加量が5ml/100Lです。A剤5ml、B剤5mlを毎日添加します。仮に総水量500Lですと、A25ml、B25mlです。

 

添加方法:
A剤とB剤の添加間隔は10分ほど空けられることをお勧めしたいです。AとBを混ぜて添加したり、Aの直後にBを添加したりすると、水槽に行き渡ることなく沈殿してしまいます。私の場合は、中華製の格安ドーシングポンプを使い、5mlを5回に分けて自動添加していて、AとBが10分ずれるように設定しています。

 

購入場所:
私が購入したのは米国アマゾンです。最初A剤しか届かず、チャットサポートに連絡し、B剤を送ってもらいました。
http://www.amazon.com/gp/product/B000O37D7Q/ref=oh_details_o00_s00_i00?ie=UTF8&psc=1

 

価格:
商品$17.99+送料$25.39=$43.38

 

購入量:
32オンスタイプです。1オンスが29.57mlですので、29.57ml×32オンス=946mlが2本、ということになります。1日5mlの規定量で189日、あるいは、約6ヶ月間使える、ということになります。月の費用は約700円程度という感じです。

 

1ガロンタイプ:
次回はもっとコストを下げるために、1ガロンでの購入はどうだろう?とも思うのですが、アマゾンでは1ガロンタイプのCバランスを日本に発送しないようです。代わりに、Cバランスよりも評判が高いE.S.V.のB-ionicの1ガロンもので、日本への発送がオーケーのものがありました。
http://www.amazon.com/gp/product/B001EHCDL2/ref=ox_sc_sfl_title_1?ie=UTF8&psc=1&smid=A3HE69KJLXIPR4

 

こちらだと、商品$31.19+送料100=$131.19です。Cバランスが100Lで5ml/dayなのに対し、E.S.V.のバイオニックだと7ml/dayくらいの添加量が必要です。1ガロン(3.78L)を一日添加量の7mlで割り、さらに31日として割ると、17ヶ月ということで、1年5ヶ月使えます。月あたり760円程度、ということで、私の水槽100Lでは、この程度の大量買いでは大したメリットはないようです。商品代は爆安なのですが、やはり重量が重く、かさばるために国際送料がかかってしまうところがネックです。

 

500L想定:
さて、私のタンクは100Lですが、たとえば、サンプを入れて500Lくらいの水量でコレを使うことを想定してみましょう。この場合ですと、バイオニックの8ガロンタイプが良いのでは?と思われます。
http://www.amazon.com/E-S-V-B-Ionic-Calcium-Concentrate-Refills/dp/B001DTJYFE/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1384751814&sr=8-1&keywords=b-ionic+refills+8

商品$83.49+送料$235=$318.49です。

8ガロンは30.24Lです。35ml/day(500Lでの一日の推奨添加量)で使ったとして、864日分、28ヶ月弱、2年と4ヶ月くらい使える、ということですので、月割りで1,100円程度、という感じです。どうでしょう?私が100Lのタンクを維持する月次費用と比べても、そんなには高くなっていないように思います。特に投入量が5倍になっていることを考えると、ずいぶんオトクです。

 

私はカルシウムリアクターを使ったことがないので、比較ができないのですが、リアクターとポンプへの初期投資+メディア、ボンベ、電気代等のランニングコストが、B-ionicの2年4ヶ月ごとに3万2千円程度という金額と比較して、どうなのか、ということになるのではないでしょうか。使う年数にもよりますが、どこかでリアクターを買っておいた方が安価になるポイントが来るのでは?と思っていますが、8ガロン買いなら、そんなには悪くないのでは?とも思います。あとは、添加剤約30L分の置き場所も要検討かも知れません。

 

E.S.V.の評価:
以下を参考にされると良いかと思います。凄まじく高評価です。Cバランスよりもレビュー数が多く、内容も良いと思います。逆にうまく行かなかった事例を見つける方が難しい感じです。
http://www.marinedepot.com/E.S.V._B_Ionic_2_Part_Calcium_Buffer_Two_Part_Calcium_Alkalinity_Additives_Supplements-E.S.V.-EV1111-FIADTP-vi.html

 

Cバランスの個人的な評価:
ESVのバイオニックは使ったことがないので、Cバランスでの個人的な評価です。今現在、カルシウム420ppm、KH9程度で安定しています。短期間でここまで持って来れたので、今後は5ml/dayよりも、もうちょっと少なめの添加を検討しています。うちのサンゴ量がぜんぜん大したことないので、サンゴが多めの水槽だと、また違ってくるのでは?と思っています。

 

添加は手動で行っても簡単この上ないです。なぜなら、微調整的な作業が一切必要ないからです。たまに試薬で測って、ほんのちょっと添加量を変える程度で良いはずで、それも安定してしまえば、長期間変更する必要もなくなるのではないかと思います。AとBは等量入れるのが鉄則ですから、添加量をいじると言っても、カルシウム、マグネシウム、アルカリ度などが、あっちを立てればこっちが立たず、みたいにチグハグになってしまうことがありません。オールインワンでマグネシウムストロンチウムをはじめ、諸々の微量元素も含まれています。このあたりの手軽さが、日本人ほど几帳面でない人が多い米国で浸透している理由の一つなのではないでしょうか。

 

私の場合は、今日入れたっけ?とか、今日は時間がない!みたいなことにならないようにドーシングポンプを使っています。しかし、とにかく、10分程度の間隔を空けて等量添加すれば良いだけなので、手動で行ってもまったく苦にはならないと思います。

 

それと、やはり水槽内の熱源を減らせるというところが、今の私の水槽では大きいです。たとえば先々は、揚水ポンプもDCにしちゃうとか、スキマーもDCにしちゃうとか工夫すれば、相当な水温の抑制が可能になるんじゃないだろうか、と、そんなことも考えられるわけです。あとは、ドーシングポンプが数時間ごとにジーっと回る音がする以外は、音源もないわけで、うちのリビング水槽では、静音性の観点からもありがたいわけです。

 

参考になりましたら幸いです。