マンダリン観察
放流直後のマンダリン。ブルーLEDの中の怪しげなカラーリングがたまりません。
よく、「サイケデリックな」と形容されますが、もの凄い模様ですよね。未来から時空を超えてやって来た宇宙人はこんな姿かも知れない。。。
ホバリング中。空中(水中)でピタっと静止できる不思議な遊泳スタイル。
このデカい頭がなんとも愛らしい。四頭身くらいだろうか。。。
予想通り、縄張り意識の強いヤエギンのオジサンにがっちりマークされてます。底もの同士ということで、「オレのシマは譲らねぇ!」というところなのでしょう。
ところが!かなりの距離にまで接近しても、攻撃しません!マンダリンの方がおっきいからでしょうか。オジサン的には、相当意識はしているというか、おそらくは、面白くはないのでしょうけど、この奇抜な風貌からか、体格で負けてるからか、いつもの新参者に浴びせるような洗礼を、マンダリンにはしないようです。
マンダリンに関しては、餌付けの難しさに加えて、底もの同士の争いに生き残れるか、という懸念があったのですが、まずは第一関門クリアです。
もちろん、個人の好みは大きく分かれるところでしょうけど、私的には、とてもゴージャスで、綺麗で、ラブリーに見えます。長期飼育困難というリスクがありながらも、どうしても入れたかった個体です。
外観だけでなく、動きも大変面白いです。もの凄くノロいんですが、じっとしてるわけではないんです。このノロさで、少しずつ、少しずつ、ゆっくりと移動するのがまた面白いんですね~。手前のヒレ、上のヒレ、後ろのヒレ、などは一切動かしません。体の中間あたりにあるウチワのようなヒレだけをぷるぷると振って、それでこのムッチリしたバディーをホバリングさせることができるんです。あの扇子、どんだけパワーあるんだろう?一般の魚のように、体をクネらせないんですよ。それでヘリコプターみたいに、あちこちでピタ、ピタ、と空中静止しながら泳げるんです。一言で言うなら、斬新、ですよね。色も、形も、泳ぎ方も。
ダーウィンによれば、「最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、 変化に対応できる者である。」とのこと。会社の中でも、生き残るのはバイタリティーのある社員でも、インテリな社員でもなく、社長にゴマを擦れる人間だ!ということだろうか?
あ。いやいや。そんなことはどうでもよく。言いたかったのは、こんな色と形になっちゃったのは、ナンデ?ってことなんですね。毒々しい色彩で捕食者の食欲を減退させるためか。。。ヤエギンなどは、どちらかといえばライブロックの中で同化する色だと思います。でもマンダリンは同化なんて絶対にできない!だって光ってるし。でもこんなにノロいのに生きられるってことは、捕食者に「こいつちょっとヤバくね?」と思わせる何かがあるのではなかろうか?この色。この顔。この動き。コイツ絶対ヤバイって。。。みたいな。。。
ともあれ、飼育者を大いに愉しませてくれる愉快な仲間が増えました。あとは、どうやって食わせて、ムッチリバディーを維持するかですね♪