エックスデイは今日だった。
今朝は、昨夜生まれたたった一匹の稚魚の生存が気になって、起床後はドキドキしながら稚魚水槽を覗きました。生存していただけでなく、たった一晩で、なんと泳ぎがうまくなっちゃってました。
上下にボヨンボヨンではなく、ちゃんと魚らしく、横にスイー、スイーっと移動できるようになっていたのです。人間のベイビーは、寝返りやハイハイ、つかまり立ちに至るまでに数ヶ月を要しますが、この子はたったの一晩でちゃんと泳げているのです。
はなちゃんのリアクションは、「あ。かわいい。メダカみたいだね」でした。そして、「今日の夜は、5匹以上だったら起こして」とのこと。
仕事の帰りも、この子が気になっちゃって気になっちゃって仕方ありませんでした。水槽を覗くと、なんと朝よりもさらに遊泳がうまくなっちゃってます。今朝は半分、夜は2/3の換水を行いました。換水に使ったのは本水槽の海水です。
私は普段から、換水はテキトー派です。濃度も大ざっぱ、本水槽の塩分濃度はいつも濃くなる傾向なので、ざっくりと薄めでつくり、溶かしもタンクにフタをして振るだけ。温度合わせはせずにタンクのコックでポタポタやるだけ。
今回、か弱い稚魚の水槽の換水においても、雑~な換水を行っちゃってます。だいたいそれほど温度差がないであろう本水槽の海水をざっくりすくって、強い水流ができないように、ゆ~っくり流し込みます。
が、特にペーハーショックみたいなものを起こすこともなく、おチビちゃんはフツーに元気にしています。ユル~く流し込むっつったって、量が2/3ですよ?こんなんでいいんかい!って怒られちゃいそうですよね。案外大丈夫なんですよ~♪っつっても、健全な皆様はマネしないでくださいね。
さて、本水槽を見ると、昨日よりも卵がもっと透明になり、稚魚の眼とおぼしき白っぽいような銀色っぽいようなつぶつぶが見えます。そして雄のトラちゃんの胸びれによるパタパタもより一層忙しくなっているような。。。今夜こそ本番に違いない。。。
ということで、深夜。やはり沢山の稚魚がいました。はなちゃんを起こし、プラスチック容器でせっせとすくいますが、実に難しい。20匹以上はすくったでしょうか。いい加減疲れたはなちゃんがスポイトを発案するも、あえなく失敗。根負け寸前のはなちゃんパパがエアチューブを使ってサイフォンの原理で吸うよう決断。こちらは非常にうまく行き、はなちゃんがチューブの先を移動して上手に吸うのですが、途中ではなちゃんがチューブの先端を水面から出してしまうのです。その度に塩水を我慢しながら口に入れ、なんとか再始動。もう、塩辛いとか、稚魚食っちゃいそうとか、グズグズ言ってる余裕はありません。バッチコイ、ベイベー!
たぶん、30~40匹近くはすくえたでしょうか。はなちゃんは疲れてしまって、もう寝る、と早々と退散。目視できる範囲で3~4匹は本水槽に残った感じですが、根負けして終了。
ケースにワムシと栄養強化クロレラを投入し、翌日用のワムシの準備なんかをして、ようやくひと息つくことができました。
ケース内の稚魚には、底面に横たわっている者もいましたが、ブクブクを近づけるとピクっと動き出すので、まあ、こんなものなんだろう、と。。。昨夜の一匹が良いケーススタディになりました。別に底で横たわっていても、ちょっと休憩しているだけなんだろう、と。
確かに、、、皆さんおっしゃるように、これを定期的に何発もやられたら、本当にまいりそうです。相手が生きもので、しかもちっさいので、気の使い方がハンパないです。つっても、最後は相当雑にやっちゃいましたけどね。慣れた方が放置されるのも、うなずけます。マジでもう産まないでいいじゃん、って、思っちゃうかも知れません。
産卵の確認が1月9日で、本日が16日ですので、孵化までぴったり一週間だったか、あるいは、産卵が私達が確認する前にあったとしても、8日前後くらいですかね。
しかし、あの小さなケースで朝晩換水しながら育てるのは非常に手間がかかりそうです。早く水流に負けないくらい逞しく育ってもらって、サテライト直結に移行したいです。
その前に、お腹の袋の栄養が3日でなくなるので、それまでに餌(ワムシ)を食べることを覚えられるかどうか、という壁が待ってます。なんちゃってブリーディングも気が抜けない日々になりそうです。このまま産卵が連続して数ヶ月経ったら、廃人のようになっているかも。。。ブログの更新が途絶えたら、抜け殻になったと思ってください。。。
そうは言ってもね、小さな夢の一部分がかなったんだから、ありがたく思わなくちゃね。これで、体表の色がピカソっぽく出て来てくれたら、やっぱ嬉しいんじゃないかな~♪そんなことを励みに、辛抱しようっと。
追記:今朝の様子
朝、水替えの際に4~5匹の死亡を発見。それ以外は元気な様子。1/4を換水し、ワムシを投入。死んだ子達は、全て本水槽からの海水を急激に注ぎすぎたのが原因であるかも。。。その時点までは死亡を確認できなかったので。ここまで多少のぐるぐる巻きでは死ななかったので油断しました。
下の写真は水を抜いたときの様子。
このお腹と衰え知らずの豪快な食いっぷりを見る限り、現在も抱卵していて、もしかしたら数も増えるんじゃなかろうかと。こちらの対応キャパを超えてくる可能性もあるし、どうなることやら。。。