カフェ・ド・ロゼ / トリトンでミドリイシを再チャレンジ

さいたまの海の暴れん坊、ムコタマさんからのお誘いにより、ずーーーーーっと長いこと憧れ続けていたカフェ「カフェ・ド・ロゼ」に行って参りました。メンバーはムコタマさん、Oさん、私の三名です。

 

そこはもう、理想の世界でした。

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私がずっと憧れていた色の濃いサンゴの森。ムチムチの魚達。しかもご主人も奥様もとっても親切でフレンドリー。質問には何でも答えていただきました。

 

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憧れのミドリイシジャングルでたわむれる魚達。

 

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魚はみーんなぷくぷくに太っててかわいいです。

 

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宝石のような魚達とサンゴがてんこ盛り。

 

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巷の水族館よりも、アクアリストにはたまらない場所でしょう。。。画像では何度も見たことがありましたが、実物の感動はその数倍でした。

 

水流ポンプは複数個が複数方向に向けられていて、死角ができないようになっています。動作時間も間欠になるようにコントロールされているのだとか。照明は真上だけでなく、必ず角度を付けて当てる、というのも参考になりました。

 

実は私、しばらく更新していない間に仕事が多忙になり、愛するシマヤッコもハタゴに食われ、ずーっと低空飛行で来ました。しかし、今回拝見したロゼさんの水槽のミドリイシの色具合(色が濃い)があまりに自分が理想とする最終形に近く、うちでもいつか、、、という気持ちが強くなってきたことと、今回ご一緒した悪友達にさんざんそそのかれ、、、再びミドリイシにチャレンジしようと心に決めました。

 

正直、仕事はまだ落ち着かないし、水槽にかけられるお金も限られているんですが、気がつけば水槽の掃除やドーシングポンプの校正をやっていました。

 

そしてさらに、AQUA STYLE YOUさんで、ミドリイシ3体をポチっと。。。

 

トリトンの場合、KH8で安定させることを目指してドーシングするわけですが、ミドリイシを3個くらい投入してから添加を開始しないとKHが吸収されず、ドーシング自体ができなくなります。なのでまずはパイロットミドリイシ3体を投入します。といっても、AQUA STYLE YOUさんのミドリイシはなんて良心的な価格設定なんだと、つくづく思います。パイロットミドリイシとは言え、ちゃんと育って欲しいですし、気に入ったものをピックアップしました。

 

前回のミドリイシチャレンジでは、ずっと錫が問題と思ってきましたが、たった1匹のレイシダマシガイの仕業であったことが判明、その後、魚が白点に見舞われ、本水槽に色々白点対策の液体を投入して水質が悪化し、ミドリイシ全滅といった顛末でした。

 

今後は白点が出ても自然治癒に任せて放置すると決めました。なので、本水槽は純粋なトリトンの添加剤しか使いません。錫に関しては、ある報告によれば、錫くらいではミドリイシがダメになることはないという声も聞かれるようですが、念のためフォスリアクターとカーボンリアクターの両方にポリフィルターを忍ばせ、重金属対策も施しました。

 

添加は、3A(マグネシウム)→3B(微量元素)→1(バッファー剤)→2(カルシウム)の順序で、それぞれ15分間隔で添加することにします。

 

トリトンでは本水槽とサンプの循環が、時間10回転という、驚異の流量が推奨されています。今使っているポンプのマックスで計測したときに、かろうじて時間10回転くらいでしたが、クーラーに分岐しているのでおそらく現状5回転くらいだと思います。15分間隔で添加すれば、15分の間に1回転ちょいオーバーくらいにはなっているでしょう。なので、各ベースエレメントが水槽中にちょうど行き渡ったタイミングで次のエレメントを添加できます。

 

トリトンがなぜ時間10回転の流量を推奨しているのか、根拠は明らかにされていませんが、ようは上下水層の循環量が多く、循環速度が速ければ速いほど、各エレメンツの添加時間の間隔を短くすることができるので、そのぶん、生体を偏ったバランスの水に長時間さらさずに済む、つまり、生体のコンディションが安定する、ということが狙いなのではないかと思います。

 

私の場合、15分ごとに、マグネシウムが濃い状態、微量元素が濃い状態、バッファー剤が濃い状態が続いて、その後、カルシウムが入って、理想の添加状況となるわけで、4番目のカルシウムが十分に混ざるまでの時間を入れると、1時間はアンバランスな状況が続くことになります。正直、ミドリイシがどこまでデリケートなのか、そんなものにはビクともしないのかはは分かりませんが、成分の構成が変化する海水に毎日さらされことは、あまり良いこととは思えません。

 

かといって、添加間隔を短くし過ぎると、各添加剤が十分に浸透せず、たとえばマグネシウムのように先行して投入することで他の添加剤を安定させる効果があるものの役割を十分に発揮させることができません。

 

本当に我が家の水槽で時間5回転が達成されているならば、各パートの間隔は12分でも良いはずですので、12分を試してみても良いかも知れません。

 

このドーシングによる飼育は、既に確立された方法なので、これ自体がそんなに危険な方法とは思えません。ですが、念には念を入れて、たとえば、1日の添加量が各5mlであるなら、1回の各ドーシング剤の添加量を1mlとし、5時間ごとに1回(4種)添加し、合計で各5mlにするのが最も安全かも知れません。

 

アンバランスな魔の1時間といっても、1200水槽におけるたった1mlが生体の調子を崩すほどのアンバランスを引き起こすとは思えないからです。もっと添加量が多い場合は、もっと回数を増やせば良いと思います。ドーシングポンプは自動でこういった制御ができるので、労力が増えることもありません。とにかく1回でドボドボ入れることは避けなければなりません。

 

トリトンが添加は極力水流のある箇所へ行うことを推奨しているのも、水流のある箇所への添加で、極力濃度を拡散させたい狙いがあるように思いますし、さらに重要なことは、トリトンでは、「たとえばサンプへの落水箇所のように水流のあるところへのドーシング」といった表現をしています。これは、ただ水流のある箇所ではなく、「本水槽から最も遠い場所に添加する」という意味が隠されているのではないかと思います。

 

こうすれば、投下された添加剤が揚水ポンプに達するまでに、かなりの距離を稼ぐことができます。その間にある程度拡散させることができるので、本水槽に添加剤が到着するときには、添加剤の濃度がかなり薄まっていることになり、生体に与える違和感を最も最小にできると考えられます。

 

そんなわけで、再びトリトンミドリイシに再チャレンジするわけですが、ロゼさんの水槽を見て、やっぱりオーソドックスなベルリンって良いな~って思いました。私の場合、仕事の都合で喚水がしばらくできなくなる場合があるのと、底砂がKHの上昇をもたらしたために嫌気層を狙った底砂の活用を断念せざるを得なかったことなどがあって、今からまたベルリンにすることはできないのですが、オーソドックスなベルリンで数年間熟成させた水槽が最強なのかも知れないと思ったりもしました。

 

もちろん私は最強の水槽を目指しているわけでなく、自分のライフスタイルでも飼育可能である必要があるので、トリトンは合っていると思います。さてさて、どうなることやら。。。またパイロットミドリイシが到着したらアップしたいと思います。