ギーゼマン・マトリックス

個人輸入ATI Sunpower T5 4灯が不調となり、いじっていたら、ひょんな拍子である部品が吹っ飛んで見つからなくなり、さらに修理したつもりが逆に完全に点灯しなくなるという恥ずかしいヤラカシぶり。

 

めちゃめちゃ悩んだのですが、ムコタマさんいわく、某ショップにT5の中古があるらしいとのこと。急遽、車でショップに駆けつけ、GIESEMANN Matrixxの中古T5を購入しました。

 

それがこちら。39Wの8灯です。

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はからずも、白いケーシングがマーフィードの白キャビネットにとても似合います。

 

しかし中古品アルアルですが、冷却ファンが全く作動していません。最初は、今まで使っていたATIの4灯から本数が倍になったので熱いのは仕方ないと思っていましたが、ファンの故障が原因でした。

 

というわけで、開けてみました。

 

蛍光管とリフレクターを外すとこんな感じ。バラスト(安定器)が両サイドにあり、配線は全て外周の壁づたいに納められています。ATIに比べると非常にシンプルで、よく考えられています。組み立てや分解時に線を引っかけて断線してしまうとかいったトラブルも出にくいと思います。部品をサイドに逃がすことで、ATIみたいに内部がぎゅうぎゅう詰めにならずに厚みが抑えられる構造です。

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しかもありがたいことに、ATIのときに増設した小型ファンと全く同じ大きさのファンが付いていたので、ATIから綺麗に移植できました。片側が吸入、もう片側が排気となるよう左右のファンは裏表が逆になるように付けました。

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某ショップの店長さんの話では、ATIは明るさはT5の中ではダントツだが、カツカツに明るい反面、安定器も管も寿命が短く壊れやすいのだとか。今回購入したギーゼマンは、T5ほど明るくはないのですが、ATIのように壊れたりはしないとのこと。

 

ただ、メーカーサポートは終了してしまっていると思われ、自分で面倒見るのが前提になります。そういう前提もあって格安で販売いただけたので、自分的にはラッキーでした。見に行ったときに点いていなかった2本の管も付け替えたら点灯しましたし、出物に当たったと思います。

 

実は今回、T5にするかLEDにするか悩みました。自分が持っていたT5が海外版で、国内盤のような改良がなされていないこともありますが、T5のトラブルは比較的よく聞く話です。T5を所有し続ける限りトラブルに見舞われるのではちょっと勘弁だなと。ですが、店長さんによれば特にこのギーゼマンは4年くらいトラブルなく動作しているとのことなので安心しました。

 

今回、ショップでは最新のLED(Radion G4)も見てきたのですが、自分のLEDに対する認識がずいぶん古いものだったと認識させられました。私が知っているLED照明は、目がチカチカするほどギラギラしていて、同じ色のミドリイシでもところによっては赤だったり紫だったり、色ムラが異様に激しい印象だったのですが、今のLEDは全くそんなことはなくなっていました。逆に水の揺らぎが爽やかなくらいです。それと照射する範囲もびっくりするほど広く、もうLEDは点光源だからどうこうっていう話も、じきに聞かれなくなるのかなと思いました。Radion以外も、かつて私が持っていた中華LEDのような感じではなく、どれもよい感じでした。今頃それを言うかと言われそうですが、LEDは進化したんですね。。。比較の対象がそれか、って突っ込みも聞こえてきそうですね。。。

 

テクニカルなところでは、T5は陰ができにくく光が行き渡ると言いますよね。私の場合は、そういった技術的なところにも関心がないわけではないのですが、LEDの目がチカチカする感じに抵抗があり、T5のまるで静物画のようにくっきりと演出してくれる濃い色具合をとても気に入っていました。でも逆に見るとLEDの軽やかさに比べるとT5は重いです。次回照明を買うことがあれば、LEDも視野に入れたいと思います。それか補助光にLEDを使ってT5の色の濃さとLEDの爽やかさをブレンドしてみるのも良いかなと思います。

 

 

今はLED全盛ですので、メーカー間の激しい競争もあり、LED灯具はまだまださらに進化するだろうと思います。その意味ではとっても楽しみなのですが、自分としては、LEDオンリーでなく今後も選択肢は幅広くあって欲しいな~とは思います。

 

ところで、最近水温計を買いました。最高最低水温の記録、高温低温のアラームがついているお利口さんです。

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あと、白パイプで組んだサンプの写真です。組み上がったところはのせていなかったと思うのでお披露目しておきましょう。

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白に機能的なメリットはないですが、やはり自分としては、グレーでなく白で組んだことに満足しています。何の役に立つわけでもないですが、見栄え的に気持ち良いですね。内外径の規格がJISとANSIで異なっているので、継ぐのに悩んだところもあったのですが、ホースなどでうまく継ぎました。すごいめんどくさい思いしましたけど、それはそれで楽しかったし、自分がもう一度組むことがあったら、やっぱりカラー管で組みたいと思います。

 

樹脂成形は量産して初めて元が取れる材料なので日本のメーカーが本腰を入れるとは考えにくく、日本のJIS規格でホワイト管やレッド管が普及するのは難しいかも知れませんよね。リーフキーパーの絶対数が少ないのもネックの一つですけど、でもこの趣味の世界って、お金持っている人は超絶リッチだったりもするし、新しいムーブメントが起こってくれたら良いなと。。。好きな趣味の世界なので、好きな色で組めたら楽しいですよね。