次々と襲いかかる刺客
前回の記事が7/5なので、これから書くことは、わずか5日間に起こりました。
1.キミドリイシの色が薄くなり、うち一個は部分的に共肉が真っ白になりました。奇妙なのは共肉がハゲることなく、ただ白くなるのです。下の写真の左側のような感じです。
今はミドリイシが飼育できないほど栄養塩が枯渇していることもなく、強光阻害が心配されるような光量でもありません。
悩んだあげく、アルカリ度(dKH)のスイングを疑い始めました。ここ数日間、Alkドーシング剤を添加しない日はdKHが7.6~7.8、1mlでも添加すると一気に9にまで上がっていました。1日のうちにスイングが1を超えるのは、ちょっと大きすぎで、ミドリイシにとって十分ストレスになると考えられます。アルカリ度については、海外フォーラムで短期間にスイングがあると色褪せや白化を引き起こすことが報告されています。アルカリ添加剤の濃度を三倍に希釈することでアルカリ変化の衝撃を緩和することにしました。
もう一つ疑ったのは、380のUVが強すぎるのでは?という懸念です。自分が使っているグラッシーコアリーフでは、380のUVを自在に調整できます。これまで380のUVを他のレンジと同等の光量で照射していたので、結構なストレスになっていた可能性があります。380は10%以下に弱めました。
2.ミドリイシ二体とライブロックの追加に伴って配置換えをした際に、ブルーイシにキモガニを発見。即刻、退場いただきました、
3.ブルーイシの裏側にゼリー状の物体を発見。骨格に深い溝ができていて、その中に詰まっているようです。
爪楊枝で簡単に撤去できましたが、これはなに?と海外フォーラムで相談したところ、単にワイルド個体を割った時の窪みに海綿かなにかの腐敗物が詰まっていただけだと判明しました。ミドリイシを食べるフラットワームの卵なら、見た目はもっとツブツブで、ゼリー状ではありません。
掘じくった溝の中に、一部深いところがあります。これってとっても不自然で、何らかの生き物が掘った跡では?と考えましたが、これはどうやら骨格の中の空洞部分のようです。サンゴが石化したライブロックも、割ると所々に空洞がありますよね。アレのようなイメージです。
なぜ購入時にこの状態に気づけなかったかというと、その時は付け根が全て白かったからなのです。そこが褐色化したので、共肉のない部分が見立つようになったというわけです。
ゼリー状のものは、キモガニか別の何かの卵では?とも思ったのですが、カニは抱卵するとしても、体外に植え付けることはない、という回答でした。そりゃそうですよね。
かなり詳しい人から、単にワイルドを割ったところに何かの腐敗物が残っていただけで間違いない、という力強いコメントで一件落着となりました。
4.スキマーの泡上がりが極端に下がり、ポンプ全開、排水全閉でも泡がカップに届かなくなりました。保証期間だったので無償でコントローラーを交換してもらい、泡上がりが復活。泡が上がらなくなるのは必ずしもポンプの故障とは限らないんですね。
さて、こちらはトラブルではないのですが、サンプにMaxspectの濾材を追加しました。Nano-Tech Bio-Sphereというものです。たったの10個でライブロック10kgに相当するほどの多孔質なんだとか。。。
もし本当ならば、リン酸塩は低いのに硝酸塩は高い我が家の水槽にはもってこいです。
さて、現在の水槽の様子です。
新規参入のピンクのフューゴ。
うちの水槽では、このままポリプが出続けてくれるとは思えないので、今のうちに記念の一枚。
こちらはハリエダミドリイシ。
こちらも今のうちに一枚。
これは問題の異物を撤去した後のウスエダ。
ポリプは全く出ていません。ですが夜間は割としっかり出ていました。
今までより発色があまり良くない気がします。今日だけで異物除去のために結構触ったので、たったそれだけでも影響があったのかな?と思います。
こちらはスゲフラグです。写真ではまあまあ普通な色合いに見えますが、実物はもっと濃く、黒っぽい感じです。UVを大幅に減らしてみて、どのように変化するか見てみたいと思います。
良くも悪くも盛沢山な5日間でした。安定飼育への道のりは遠い~っ!!!