給餌の力を借りて安定中

ちょっと前に色褪せかけたパイロットミドリイシですが、力業で色を取り戻しました。

 

パイロットミドリイシの色褪せは、アルカリ度のスイングからくるものと思われたので、アルカリ添加剤の濃度を薄めて、1mlの添加で上げるdKHを約0.3 dKH程度に下げました。

 

もう一つ試したのは、ミドリイシに積極的に給餌しながら、照明の強さを上げる方法です。

 

強光でミドリイシをダメにした経験がある私は、光の強さを上げて行くことに若干の恐怖感があるのですが、しかし、バラバラに分解したパイロットミドリイシを色んな高さに置いた結果、高いところに置いたものの方が、割った個所の白い骨格を共肉が覆う速度が格段に速く、かつ、色も健康的に濃くなっていました。対する低い方に置いたパイロットは、どことなくぼんやりした色でした。

 

なので、強光にビビって光の弱いところにばかり設置しても、決して色揚げはできないように思われました。

 

そこで、ブライトウェルのズープランクトスS、Vitalis SPS、Amino Acid High Concentrate、Coral Vitalizerを順に入れ替えながら添加し、多様な栄養素をミドリイシに与えて抵抗力を強めつつ、照明を少しずつ強くして色揚げしようと考えました。本当は、こんなに多種多様な餌にする必要はないと思うんですが、色々試してみて分かったのは、多様な栄養素を与えた方が、色合いは良くなるということです。

 

実は以前からミドリイシの抵抗力を上げるために、たまにAmino Acid High ConcentrateとCoral Vitalizerは使っていました。これらだけでも、ミドリイシの共肉はぷっくりするのですが、動物性プランクトンであるズープランクトスSを与えてみると、アミノ系とは違った反応が出ました。アミノ系添加剤は共肉を太らせる感じが強く、動物性プランクトンは色を濃くするのに役立っているように見えました。もちろん、タンクごとに反応は違うかも知れないので、他の人のタンクでも自分が感じたのと同じ反応が出るかどうかは分かりません。あくまで感覚的なものですし。

 

で、ズープランクトスSのパッケージに、「餌の多様性を高めるために、他のプランクトンフードを併用すると更に効果的です」と書いてあるではありませんか!Vitalis SPSは、選んだというより、たまたま近所の、絶対にSPSを維持できなそうなショップにあったのと、安かったので買いました。あまり根拠はありません。

 

この方法は、今のところはかなりうまく行っているように見えます。照明の1週間単位で、ちょっとずつ強くして行っていますが、特に不調になることなく、色も良い感じです。

 

ただ、分解してフラグ化したパイロットが、デカいオージーミドリイシ3体に比べると、大きさ的にも色合い的にも、圧倒的に貧相に見えてしまいます。

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短い動画を撮ってみました。

youtu.be

パイロットは2か月、パープルイシは1か月、ピンクイシとライトグリーンイシはわずか10日ばかりですが、何をやってもうまく行かなかった時期がずいぶんと長かった自分には、安定期に入ったかに見える今のリーフタンクが、なんだかこれまでの苦労のご褒美みたいに感じられてうれしいです。

 

それにしても、リーフタンクに与えた変化というのは、1~2週間という時間をかけて徐々に出てくるので、まだ今の方法が自分のタンクにポジティブな変化をもたらしたのか、はっきりとは分かりません。その意味でも、もし何かをいじるならば、ごくわずかな度合いで、ちょっとずつ行うのが安全なのかなと思います。

 

かつて、娘たちから「ミドリイシは死んじゃうから嫌だ」と言われていた私ですが、最近では「まだ生きてるでしょ?今度は大丈夫かもよ?」とちょっと得意げな私。。。激美にならなくても良いから、平和であって欲しい。。。。