奇跡のタンクメイト

誰もいじめない、誰からもいじめられない、そんな様子から、娘が「ピース(平和)」と名付けたチェルモン。この子は、色よし、形よし、性格よしですが、何がかわいいって、元から入っている親戚のマージンドコーラルフィッシュ(通称「ジャンボ」)を、まるで兄か父親(母親?)かのように、「おに~ちゃ~ん!」と、いつもついて回るのです。その様子を動画に撮ってみました。

ジャンボもまた性格の良い子で、このタンクでは誰よりも大きいのに、誰もいじめたりしないし、人馴れして手から餌を食べてくれたりします。

 

でもなんでついて歩くのでしょうか、、、、一人では心細いのでしょうか、、、近くにいると安心するのでしょうか、、、海では群れてるのでしょうか、、、

 

こんな風に誰かについて歩く子は初めてみました。クマノミは一つのイソギンに群れたりしますが、どこかへ出かけるときに、一方が他方にここまでぴったりとくっついて歩いたりはしないと思います。なんとなくですが、デバスズメのような群れ方とも違うように感じます。

 

ピースは誰にでもついて行くわけではなく、ジャンボにだけついて歩くということは、自分と同種(近似種)だという認識があるのだと思います。

 

数千キロを旅して(そんな認識はないでしょうけど)、問屋からショップ、そして我が家へとたらい回しにされ、ようやく出会えた生き別れた家族のように思っているのでしょうか。

 

このチェルモンのピースを店で見かけたとき、心配したのはマージンドコーラルフィッシュのジャンボとの相性でした。もし元からいた魚の縄張り意識が強い場合、同じ形の魚に対して極度の対抗心を抱く個体が少なくありません。しかしその心配をよそに、ジャンボは我関せずといった感じで、まったく威嚇したりしませんでした。しかしまさかここまでピースがジャンボに馴染んで、くっついて歩くようになるとは想像だにしていませんでした。

 

ついて歩く理由は分かりませんが、ずっとこの子達を引き離さずに飼ってあげたい、、、、