がんばれ!ペーター!

先日導入したチェルモン(ハシナガチョウチョウウオ)。全く何も口にしない日々が続いており、久々に冷や汗をかいております。が、希望の光が見えてきました。

 

まずは、殻付きアサリに反応しないのを重症とみて、隔離しました。とある上級者様に以前教えていただいたように、狭いところの方が、餌が認識しやすいのでは?という考え方です。

 

我が家では、主に、即放流の方法を取ってきました。魚がリラックスするからです。そして、新入りをいびる先輩がいたら、先輩の方を隔離します。これがうまく行くこともあるのですが、今回はどうもそうじゃないようです。

 

というわけで、新入りチェルモンを籠に入れました。この籠の中のチェルモンを観察していると、細いですが、ウ〇チを確認できたので、やはり、放流時に微生物をついばんでいたんだと思います。しきりに岩を突くのだけは確認できていたので。しかし、それではおそらく徐々に衰弱して行く可能性が高いので、何とか餌付けたい、というより、人工餌でなくても良いので、とにかく何か口にして欲しいです。

 

ところが、この狭い空間に何を投入しても、ガン無視です。皆さまもご経験があるかと思いますが、こんなときの精神的プレッシャーは超デカいです。ショップでの餌食いを確認せずに購入したことを、かな~り後悔しました。ですが、とにかくやるだけのことはやらないといけません。

 

というわけで、私がシマヤッコの餌付けのときに多用する、活きブラインシュリンプを試します。孵化したブラインを雪のように降らせ、間違って口に入っちゃった、のを利用して食欲を促進します。かなり頑固なシマヤッコでも、この方法の成功率はかなり高かったです。

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この方法のもう一つの利点は、ブラインがピョコピョコと動き回ることです。今回のチェルモン(ペーターと名付けました)は、冷凍ブライン、冷凍ホワイトシュリンプ、冷凍イトメなどの豪華ディナーに反応しませんでした。ここから分かったことは、生き物らしく動かないものに興味を示さないのです。チェルモンの餌付けで泣かされた経験がある方なら、そうそう、と分かっていただけることでしょう。

 

卵から孵ったばかりのブラインは、小さすぎて無反応でした。それでもあきらめずに、3日目。孵化後3日も経つと、オレンジ色がかなり濃くなり、つぶも大きくなり、そしてなにより、パッと見て分かるほど、水中でピョコピョコ動くのです。

 

これをスポイトで籠に投入したところ、食べました!立て続けにチュルチュルと!

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孵化したブラインを投入するときは、全ての水流を止めて、ブラインがピョコピョコしているのが分かるようにすると効果的です。3日目以降の、もっと大きなブラインならば、もっと効果的かも知れません。

 

今後の作戦は、活きブラインをスポイトで投入する際に、人工餌の粉末を混ぜます。その粉末を間違ってブラインと一緒に吸い込んじゃうことで、人工餌の風味になじませるのと同時に、人間の接近、イコール、餌の予感、という風に学習してもらいます。

 

そして徐々に練り餌など、色々なものを試していきたいと思います。

 

ふぅ~、まじで、今回なかなかしんどかった~。。。。頼むぞ!ペーター!