バクテリアとポリプの因果関係は。。。

7月11日に導入したミドリイシのフラグ、約1か月が経過しました。ここ数日で、ん?と思うほどポリプがボサボサになってきました。相変わらずの無換水です。

f:id:hana-smile:20200808100243j:plain

 

以下が入海16日目(置き場所が変わっちゃったので角度が違いますが)

f:id:hana-smile:20200727182731j:plain

 

以下が入海初日

f:id:hana-smile:20200711134849j:plain

 

Ca 450

Mg 1350

Alk 6.7

NO3 9

PO4 0.05

 

ちょっとポリプが出てきたので、海外フォーラムでこんな質問をしてみました。

ミドリイシって、バクテリアも食うんですか?」

 

というのは、うちの場合、ウォッカ(40%のエタノール)ドーシングによって、バクテリアを増殖させているので、もしかしたら豊富なバクテリアミドリイシの餌になっているんじゃないかと。

 

でもよく考えてみると、バクテリアって、ただの単細胞生物なんですよね。要は、細菌です。その中には、病原菌もあれば、いわゆるヨーグルトに入ってるビヒズス菌みたいな善玉菌と呼ばれるものもあって、細菌だから良い悪いってことはないんですが、果たして、こんなもんで栄養が足りるのだろうか?と。。。

 

関心のない人にはどうでも良い話ですが、ミドリイシは、めちゃめちゃ不思議な生き物で、歩かないのに「動物」。で、体の中に光合成をする「植物」、いわゆる褐虫藻を飼っていますよね。で、一説には、栄養の大半を褐虫藻光合成で生成したエネルギーから得ていて、残りを、伸ばしたポリプによって捕食したプランクトンから得ている、と言われていますよね。

 

プランクトンならば、いわゆるユーグレナミドリムシ)に代表されるように、栄養豊富であることが理解できます。しかし、バクテリアってどうなんだ?と。1マイクロメートルほどしかないバクテリアは、ミドリイシの餌になり得るのだろうか?と。

 

そこで、ちょっと調べてみると、バクテリアもなかなか多種多様で、納豆に含まれる納豆菌、ヨーグルトに含まれる乳酸菌など、実際、かなり有益な仕事をしている子たちも多いのです。バクテリアの種類は多種多様で、有機物を分解するもの、光合成を行うもの、石油成分や発がん物質を分解するもの、硫化水素を分解するもの、などなど、こいつら、ちっこいくせに、やってる仕事はとんでもないぞ!と驚くばかりなのです。最近では、放射性物質を分解するバクテリアが、将来、宇宙飛行士の被ばくを軽減するかも知れない、みたいな話がニュースになりましたよね。

 

が、しかし!肝心な「バクテリアは、摂取して捕食者の栄養になるの?」という回答は得られない!!!

 

で、海外フォーラムに投降した私の質問に、返答がつきました。

 

回答1「バクテリア、食うよ」

 

回答2「バクテリアは食わないかも知れないけど、僕は炭素源を添加してるよ。それは栄養塩処理の目的じゃなくて、食物相を豊富にするためなんだ。バクテリアを食うプランクトンをサンゴが食うからね」

 

どちらも、ものすごく的を得た回答だと思いました。1は、確かにミドリイシが触手を伸ばして捕まえるものを、いちいち大きさを判別して、捕まえたり逃がしたりはしていないと思うのです。だから結果として、バクテリアプランクトンも食べてるよ、っていうのは、一理ありますよね。というか、1マイクロメートルの単細胞生物ですから、食べてるというより、口に入っちゃってる、という方が正確でしょうか。

 

2がさらに面白くて、バクテリアが豊富だと、プランクトンもハッピーで、そのプランクトンを、サンゴがウハウハで食べる、って考え方ですよね。こっちの方が現実的かも知れませんね。

 

結論から言うと、バクテリアがサンゴの餌たりえるか?はさほど重要ではなくて、間接的に生物相の充実に寄与し、、、あ、いや、難しい言い方はやめましょう。要は、餌の餌になってるんだよ♪っていうことなんですね。

 

いや、餌の餌ってのも、正しくないかも知れない。例えば陸上では、動物の死骸をバクテリアが分解し、その養分で草木が育ち、それをまた別の動物が食べる、みたいに、要は、バクテリアは直接摂取されないにしても、何らかの形で、生物相の充実に大きく寄与している、っていうことなので、食べるというか、なんか見えないところで色んな仕事をしてますよ、ってことなんですよね。

 

で、バクテリアとポリプの因果関係は、ますます謎に包まれました。だって、バクテリアって、十数分で倍になると言われていて、さらにその数十分後に、倍になったものがさらに倍という風に、ネズミ算的に増えていきますから、たった1日では数千億どころじゃない数になるのです。そう考えると、炭素源の添加なんていらないんじゃない?ってな考え方も成り立ちます。確かに、炭素源など添加しない水槽で、ポリプがフサフサのミドリイシも見かけますし、そう考えると、この仮説は、まったく成立しないんですよね。

 

海外フォーラムなんかでよく言われるのは、ミドリイシは、水質の安定を好む生き物、ということですが、要は、ミドリイシが好む水質の範囲で、変動が極力小さい状態を長期間維持すると、自然と絶好調になってくる、っていうことですよね。どちらかというと、そっちの方がポリプの状態との関連はあるかも。。。

 

あるいは、飢餓説もありますよね。栄養が足りてないから、より長時間活発に捕食を試みているんだと。。。う~ん、、、これを確かめるのは、無理っぽいなぁ~。。。栄養が足りてるかどうかなんて、測りようがない。。。。光合成を少なくするために、照明を落とすとか、ちょっとリスクがありすぎてやりたくないし。。。

 

そもそも、ポリプが出てるとか出てないとか、あまり気にする必要はないのかも知れませんね。