STNにはヨウ素ディップ

数週間前にSTNを発症したこちらのミドリイシフラグ、こちらの記事に書いた方法でSTNを止めました。

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STN発症当時、共肉が肌色になり、このままチャイロになるかと思われましたが、ようやく先端に緑色が戻り始めました。これまで何度か、ヨウ素を添加した海水に一定時間さらすことで、STNに感染したミドリイシを救ってきましたが、今回もうまく行きました。写真とは別のミドリイシを1個体☆にしてしまったのですが、その子は3日間家を空けたときに発症し、ヨウ素ディップをするチャンスがないまま白化したので、それは致し方なかったと思っています。その他は全て生存しています。

 

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下の子も、付け根にSTNが見られましたが、ヨウ素ディップで救出しました。

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この子は、枝の先端が一部白くなっています。何かが寄生していると思われます。そのうち先端を折って取り除いてやろうと思ってます。

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ヘビガイ退治のために投入したイエローコリス(コガネキュウセン)ですが、ヘビガイに効果があるかどうかは、未確認のままです。ヘビガイの、これ以上の増殖はみられなくなったのですが、かといって撲滅したわけでもありません。この子はよく岩を突き、時おり、岩間のゴミのようなものを口で吸い出したりしているのを見かけました。おそらく、岩間のプランクトンを好む魚であろうことは間違いなさそうですが、ヘビガイを食べるかどうかは、まだ未確認です。可能性はあるかも知れませんが、もう少し時間をかけて観察する必要がありそうです。

 

前回の記事に書いたライブロックのクエン酸漬けは、2週間ほどにわたって水質を悪化させ、白濁や、異様に高いdKH、1日に4L(全水量の1%以上)の足し水を必要とする塩分濃度の上昇など、極めて危険な状況をもたらしました。今後、ライブロックをデスロック化する場合でも、クエン酸は使わず、天日干しにしたいと思います。

 

クエン酸は、器具の洗浄に使う分には簡単に洗い流せるので良いのですが、多孔質のライブロックに使うと、酸の成分を除去しにくいのと、そもそも石灰化したサンゴの骨と長期間反応し続けて、水質に影響してしまうのではないかと推測しています。

 

何度も何度もミドリイシを失敗し続けて、今頃気付いたか、、、という感じですが、つくづく思うのは、ミドリイシって安定を好む生き物なんですね。水質にはできるだけ変化を与えない方が、リラックスしてポリプをフサフサさせているように見えます。

 

自分みたいに、実験好きなキーパーだと、あれこれやらかし過ぎて、すぐにダメにしてしまうんだと思います。これを機に、あまり水質に変化を与えないよう気を付けたいと思います。