コレ食うっきゃねぇんだよ作戦
投入1日後の餌付け済みシマヤッコ3cm。比較の対象がないので、小ささをイメージしにくいかと思います。。。。とにかくちっさいです。でも、どうです?なかなか愛らしいでしょ?
無知で無防備なこの子は、ノコノコとイソギンに接近し、尾びれをピカソにガブっとヤラレてました。ま、この水槽で生きるための洗礼ですからね。尾びれはすぐに治るし、ルールを覚えるための授業料を払ったようなものです。
ところで今朝から、それこそ怒濤のフレーク大量ばらまき作戦に打って出ました。これまでの海水魚飼育の中で、これだけ広範囲に、大量に餌をまいたのは、おそらく初めてです。
なぜそんなことになったかと言うと。。。食べなかったのです。。。ショップではパクパク食べているところを、この目で確認して連れてきたというのに。。。
夕方、再度、大量散布を敢行。
やはり、食べません。ぜんぜん食べません。
しかし面白いことに気付きました。大量散布すると、確かに反応します。喜び勇んで洞窟から飛び出し、躍動しながらあちこち泳ぎ回ります。そして、やたらとライブロックを突きまくるのです。
なぜショップでは直に餌に向かって行ったのに、ウチの水槽では餌に見向きもせず、ライブロックなんだろう?
そこで、ハッとひらめくものがありました。
ウチの水槽には微生物を多く含む、熟成された良質のライブロックが豊富にあって、そこから摂取できる食べ物の方が、自然界で得られる餌に近く、もしかしたら、味もシマヤッコ好みなんじゃないでしょうか。
餌をばらまくと、嗅覚が反応して食欲が旺盛になり、活発に餌を求め始めますが、ショップと違って、ライブロックが豊富なウチの水槽では、食欲の鉾先がライブロックに向いてしまうのでは?と憶測するわけです。
とにかく、餌をばらまくと、それまでより明らかにアグレッシブにライブロックを突き出します。オイオイ、そっちゃじゃないよ、と。。。
そこで考えました。ライブロックは、今はない方が良い、と。今は強制的に関心を餌に向けて、人口餌の味を覚えさせ、まっさきに人口餌に向かってくるように躾けなければならない、と。
自然への回帰の道は、完全にぶった切って、退路をブッツリ断ったうえで、オマエが生きていくには、コレ食うっきゃねぇんだよ作戦で行こうじゃないかと。だってオマエがこれから生きていくのは、水槽なんだから、海にゃもどれないんだよと。
というわけで。
出ました!ケイヨーデイツー・オリジナル「なかよしくらぶ 金魚飼育セット 楽しく金魚を育てよう! S」満を持しての再登場!
今度は前回の反省を生かし、水流ポンプも入れました。マガキガイ、ヤドカリ、スカンク、マメスナも一緒です。白いのは、使っていないアロマポットです。
写真だと、なんだか怯えて隅にいるように見えますが、ゼンゼンそんなことないんですよ。最初は隅に隠れていましたが、30分後くらいには、ぜんぜん普通にリラックスして泳ぎだしていました。
で、早速フレークをばらまきます。結果は、なんと!!!!食べてます!!!!明らかに、口を伸ばしてチュルっと召し上がっています。人口餌の食べっぷりに関しては、明らかにガンコちゃんより上です。食べそうな気配とかでなく、食ってます。
餌付けは千差万別かと思いますが、私はある結論に達しました。ライブロックがあまりにオイシイ微生物を含む場合、餌付けの妨げになる、と。だから、隠れ家はライブロック以外の物体にし、もしライブロックを入れる場合でも、餌付け個体の執着心を煽らない程度の貧弱なものにすべし!と。
この発見は、私の中では超大きいです。主因ではないと思いますが、ガンコちゃん失敗の一因にはなっていただろうと思います。美味そうなライブロックの微生物?いや、あるいは、自然界の餌に近い、懐かしい味のする微生物がいるライブロックが大量にあるなかで、無理矢理、嗅いだことのない匂いの餌食えよ、って、そりゃムリがありますわ。
ガンコちゃんを最後に隔離したのは、間違いではなかったですが、遅すぎました。十分な栄養が取れず、弱らせてしまったところへ、トドメを刺してしまった形になったのだろうと。
もし、しょっぱなから、あたかも離乳食にチャレンジする幼子のように、ライブロックを引き離し、体力のあるうちに人口餌にチャレンジさせていたら、あるいは、飼育者の忍耐の勝利になっていたかも知れません。
前回の記事で書いたように、本水槽でうまく行かなかったら、躊躇せず、早めに隔離水槽に移動することに決めていましたが、ズルズルと躊躇しないで良かったです。まだ余力が残されているこの時期は、チャレンジをするチャンスがあると思います。
しかし、はなちゃんには割と強く反対されました。かわいそうだ、と。。。前回も大好きな水槽から出しちゃったから死んじゃったんだ、と。。。
が、ここは強く押し切りました。今度の子はまだ今なら体力があるし、前の子は移動した時点で弱ってしまっていたからそうなったんだ、と。今度はほったらかしにせず、ちゃんと頻繁に観察して死なせないようにするから、と。。。
やって良かったです。
もしかしたら、メイン水槽内のカゴ飼育でも良かったのかも知れませんが、このすり潰したフレークってやつが、凄まじく拡散するので、メイン水槽の水質悪化は避けられないことと、実は、前回使っていた百均のカゴは、いつの間にか文房具入れに変身していて、使えなかったのです。。。
これで、最初の山場は超えた?かも知れないです。次は、この隔離水槽で、どの段階まで持って行くか、ですよね。
今考えているのは、まず、人間が接近すると、くれくれ、と近づいてくるようにしたいです。で、できれば、砕かないメガバイトレッドSくらいの大きさの粒を食べてくれれば、本水槽での水質悪化を防げます。
ここいらをターゲットに、地道な飼育を続けたいと思います。おおおおっし!めっちゃやる気出て来たゾォ~~~!!!