ベースエレメンツの添加順序について

今回の更新はトリトンメソッドのベースエレメントに関する記事なので、関心のない方にはつまらない記事かも知れません。。。

 

トリトンメソッドについて、少ない情報をかき集めていますが、経験者の記事で気になる記述を見つけました。(すみません、面識のない方の記事ですが、勝手にリンクさせていただきます。ご挨拶の方法がなさそうなので。)

 

添加量を増やしてもKHが上がらず、添加の順番を1→2→3から3→1→2に変更したらKHが上がった、というものです(現在のトリトンの添加剤は1、2、3A、3Bとなっており、3Aと3Bをミックスすることはありません)。

 

私の場合、KHがそもそも高くて、どちらかと言えば下げたい方なので、この悩みは当てはまらないのですが、さらにネットで調査をすると、関連する記事が出て来ました。

 

アクアラバーズさんのブログ記事には、マグネシウムが他の要素を安定させる鍵になるので、マグネシウムを先に添加することで他のパラメータが安定した、と書かれています。

 

ちなみにトリトンのベースエレメンツでは、1がバッファー剤、2がカルシウム、3Aと3Bがマグネシウムおよび微量のトレースエレメントから構成されています。なので、上記の3から入れる、および、マグネシウムから入れる、というセオリーと合致します。

 

さらに、こちらのハートトレードさんの記事では、KHとカルシウムは一方を上げれば他方が下がる関係にあるが、「マグネシウム値を天然海水より高めの1,500~1,600ppmに設定することで、炭酸イオンとカルシウムイオンの結合を阻害して、全体的な数値を底上げすることができます」とあります。

 

私はこのあたりのケミカルな事はチンプンカンプンですが、なんだかパズルのピースが揃ったような気がします。というわけで、トリトンを試される方がいらしたら、3A、3Bの後に、1、2の順序が良いと思います(自己責任でお願いします)。

 

ところで私の水槽はというと、トリトン推奨のまずは5mlの添加から、というレベルよりももっと低い、各パート1日3mlからスタートしたものの、いったん9から8.5へ下がったKHが、添加開始数日後に再び9へ戻ってしまいました。というわけでドーシングポンプの電源を引っこ抜いて添加を休ませることにしました。次回の再開は再びKHが下がり始めてからになりそうですが、たぶん1mlくらいの添加量から始めることになるかも知れません。

 

あと気になったのは、比重の上がり方が顕著であることです。トリトンのウェブサイトには添加量に応じた排出すべき海水量を自動計算してくれるページがありますが、その程度の排出では間に合わないくらいの比重の変化が見られました。オートトップオフ用に用意している予備海水の比重は低めに作っているので、高比重の海水が流入したということはなく、トレースエレメンツ添加による影響であろうと思われます。

 

もう一つ考えられる要因は、スキマーを超ヨワヨワに変更したことですが、これは原因としては当てはまりにくいように思います。スキマーを弱く修正したのは、リフジウムによる浄化作用が思いのほか強力で、バイオペレットリアクターを外したにもかかわらず、ガラスに苔が全くつかないこと、多少の栄養塩があった方が調子良いと思われるハタゴが縮んでしまっていること、海藻自体を育てるためにリフジウムに沈下性の餌を少しあげていること、などから、この調子でスキマーをガンガン回し続けたらちょっとヤバそうと思ったからです。もちろん、私の大失敗によってこれまでいた魚達数匹を一気に失ってしまったために、栄養塩がそもそも多く出ていないこともあると思います。

 

少し前にカルシウムリアクターの運用で大失敗をしてしまいましたが、その教訓から、ミドリイシを入れるならチョビチョビ入れるとかえって難しく、ある程度の個体数を入れてしまって、しっかりKHを消費させる状態を作ってからKHの添加量を調整するようにしないと、あっというまにKHが上がりすぎてしまうと思っています。

 

というわけで、もう一発ミドリイシの追加をいっときます。魚に関しては、今回は本命のバヌアツシマヤッコしか狙っていません。どこかのショップでアップされたら一撃必殺でゲットします。

 

さてトリトンメソッドですが、試験用の海水を提出したので2週間前後で結果が出てくると思います。今の段階でこの方法を評価するのは時期尚早ですが、個人的にはとても気に入っています。海水をチェックすることはメンタル的に安心感がありますし、トリトン推奨の浄化システム(リフジウム、スキマー、活性炭、リン酸吸着剤)は極めて効果が高く、わが家の水槽のような生体が少ないタンクでは効き目が出過ぎてしまうくらいです。ちなみにローワフォスは用意したのですが、いかんせんこの状態でリン酸除去剤などを回そうものなら栄養塩が枯渇し過ぎてかえってヤバそうなので、こちらは後々生体を増やしたときのためにとっておくつもりです。

 

今回提出した試験海水ですが、少し前に入れていたZEOvitの添加剤等の影響が少し出てしまうのではないかとちょっと心配しています。それとわが家ではヴィーソルトを使っていますが、KHを下げるために入れたシーライフの影響も気になりますし、現在のシステムの正確なテスト結果にならないような気がします。

 

とはいえ、健康診断を受けることに損はないと思うので、まずは結果を待ちたいと思います。

 

明日はミドリイシを探しに行きたいのですが、妻が仕事なので、はなちゃんの妹の面倒を見なければなりません。遠くのショップに連れて行くためには、まずははなちゃんの妹を何らかの餌で釣らなくては。。。お菓子買ってあげるよ♪とか。。。さてどうなることやら。

今さらATI Sunpower T5

ポチりました。

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ATI Sunpower 36" 4x39w Dimmableです。なぜ今T5?と思われるかも知れませんが、ドイツ本国での価格を知ってしまったら、手を出さずにはいられなくなってしまいました。

 

色揚げなのか、演色なのかとか、LEDかT5かメタハラかとか、色々な議論があるようですが、私は単純に試してみたかったのです。海外サイトのZEOvitでない方々がT5を使ってパステルでない濃厚な色彩を楽しんでいるのを見て、なんじゃこりゃ?と。。。これがT5によるものなら試してみたいと思ったわけです。

 

ポチったのは、ドイツのSewatecというショップです。

 

本体+蛍光管4本+予備の安定器+送料を入れても私の選択した4本管36インチの調光モデルで約6万円です。4本管モデルは日本では販売されていないようですが、おそらく各モデルとも日本の約1/3程度ではないでしょうか?到着時に払う税金があるので、これ以外の出費も若干はありますが、それでも全然納得出来る価格です。

 

本国の3倍って、まるでネットが普及していなかったバブル期の一部のマニア品みたいな価格ですよね。国が違えば規格が異なり、ノイズ対策やら認証費用やらでもちろんコストもかさむでしょう。国内のサポート体制の強化も考えれば、本国価格より高くなることは理解できます。魅力的な商品ではありますし。

 

が、本国の価格を知っちゃうと、なんなん?って感じです。こういった価格差って、近年本当に大きく縮小されていて、企業努力と競争によって全世界で同レベルの価格帯で出てくる商品も多くなりましたが、まあホントに説明する方が恥ずかしくなりそうなすごい価格差ですね。ま、しかし3倍取れれば1/3しか売れなくても同額稼げるわけですから、うまい商売ですよね。色々な手間はかかっているでしょうけど、仕入れ値も一般ユーザーよりかは安いはずですしね。ハイエンド路線で行くという方針も間違ってはいないと思いますし。個人的には妥当な価格帯ではないですが。

 

そんな、なんだかんだでリスクを負って個人輸入することに決めました。T5の安定器には寿命があると言われていて、まず故障の支援が受けられないのは非常に大きなリスクです。ある程度の英語力がある方なら、海外のネット情報からトラブルシューティングを探し出し、公開されている分解修理の方法で何とかしてしまうでしょうし、海外からスペアパーツを取り寄せることも比較的容易にできそうです。しかし不便であることに変わりはなく、この価格は何とかしようよ、というのが本心ですが、価格差を知ってしまったからこそ、なおのこと意地でも海外から買ってやる!そして保守も自分でやってやる!と思っています。

 

さて購入先ですが、本当はBrexitの余波を受けて低迷している英国のポンドに目を付けていました。事実、UKのショップでATI T5の価格を調査すると爆安です。しかし、英国の複数のショップに問い合わせた結果、日本に輸出してくれるショップを見つけることはできませんでした。

 

また米国のショップも数件あたってみましたが、価格、送料共に日本と比べれば爆安レベルに違いないですが、欧州よりかは若干ではあるものの高いようでした。

 

ドイツ本国でも何件も断られ、ようやく辿り着いたのがSewatecです。Sewatecは検索の順位は上位だったのですが、UK価格を知っていた私には、当初は魅力的な価格には映りませんでした。しかし!ユーザー登録後に表示される国外ユーザー向けの税抜き価格を見てビビりました。そしてショッピングカート内で表示される送料も衝撃価格だったということで即決しました。

 

また、ホームページでは親切にも110-120Vと220-240Vを選択できるようになっています。私は110-120Vの60Hzを選択しました。関東で60Hzを使うと若干光量は落ちると思われますが、問題ない範囲じゃないかなと思っています。

 

今回は、少し前の大きな失敗の後なので、とにかく安定して育てられることを一番のターゲットにしています。トリトンに挑戦してみようと思ったのは、上級者にしか真似できないキワどいレンジを狙って行くスタイルでなく、問題も可視化できて、スキルや感覚によるところが相対的に小さい、ということがありました。T5についても、あくまでネットの情報ですが、もしかしたらLEDより難しくないんじゃないだろうか?と思っているところもあります。ただ、なんちゃってな私には、簡単ではないかも知れないのですが。。。

 

トリトンメソッドにしても、まだ何も試していないので、ホントに簡単なのかどうかも分かりません。本日はミドリイシ3個体投入から4日後にして、ようやくKHが9から8.5程度へ低下したことを確認したので、生体へのショックを極小にするために、ごく微量のドーシングを開始しました。

 

あ!そういえば、トリトンの必須ツールではないのですが、コーラルラボさんのトリトン水槽を真似して自動給水装置をつけました。これは本当にラクチンです!スキマーの最適な水位が常に維持できますし、ドバっと作って給水タンクに入れておくだけって、気持ち的にすごく楽です。

 

あともう一つ、温度補正付の塩分濃度計もポチりました。トリトンのテストに出すときに常に比重を一定にしないと基準がブレブレになっちゃうので、これは必要だろうと考えました。

 

さて、ATI Sunpowerはショップ手配で1~2週間、そこからDHLの普通便で来るので、3週間以上かかるかも知れません。これだけLEDが進化している昨今ですが、ブレずにゴーイングマイウェイってことで、なぜか今T5に萌えている私でした♪

今日もサンプ作業です。

本日も引き続きトリトンメソッド用のサンプの準備を進めました。ドーシングポンプの設置と校正が完了しています。わが家のサンプ史上かつてない器具の密集度合いです。ちなみに水槽の横には、30Lのプラスチックゴミ箱を置いて、それを自動給水装置用のタンクとして使っています。ハプニング時の換水用海水としても使えます。子どもが間違ってゴミ捨てちゃいそうで怖い面もありますが。。。あとあくまでゴミ箱なので耐久性には疑問があります。樹脂が変色してきたらさっさと交換しなければ。。。

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昨日うまく撮影できなかったアイボリーミドリイシを再度撮影してみました。どうやらLEDの白を強めにすると、本来の色に近づくようです。全体がアイボリー、先端がパープルなので、ほぼ色合い的には近い感じに写りました。ただ実物のように輝いては見えません。写真上はただの地味なミドリイシにしか見えないかなと思います。

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生存してくれたピカソクラウンのトラちゃん。皮膚は完全に復活し、今はツヤツヤです。本当によく生き残ってくれました。

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再度水槽全景を撮ってみました。

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今日はLSSの担当者とスキマーポンプについて話をしました。どうやら不調の原因はFish Streetで買ったAqualink S1(Wifiで出力をコントロールできる装置)であったようです。私は詳しい電気の事は分かりませんが、入力側で出力を絞っても、出力側で必要な電力を得ようとするため、その時点でかなり過酷な状況にあるのだとか(私の解釈、間違っているかも)。。。なのでAqualink S1による出力制御はやめました。問題が過剰な出力抑制にあったことが分かったので、おそらく本日届いた代替貸し出し部品はそのまま返却することになるだろうと思います。現在は付属のコントローラーのみで制御しているので、何の問題も起きていません。

 

ちなみに不調というのは、Aqualink S1で夜間に出力を弱めると、ポンプが停止してしまう、といったものでした。それも、ピタッと止まるのではなく、ある時は動いており、ある時は止まる、という感じだったので、やはり何かしかの異常負荷がかかっていた可能性があるのと、担当の方によれば、そもそも一定出力以下では動作しないんだそうです。

 

ちなみに今私が使っているモデルのスキマーポンプは数百台中5台程度しか故障が出ていない極めて優秀なポンプなんだとか。。。やはり使い方の問題であったようです。

 

LSSの担当者さんですが、本当に色んなことを知っていて勉強になります。それにとっても親切でカスタマーサポートの鏡のような方でした。ただのサポート担当でなく、明らかにアクアリストで、それも相当な猛者と見受けられました。

 

さて、トリトンメソッドの準備はあらかた整いました。次の課題はKHの調整です。以前の教訓から、生体にダメージを与えないよう、慎重に進めなければ。。。

ミドリイシ到着とトリトン用サンプの追加作業

Aqua Style Youさんからミドリイシが3つ届きました。写真が斜めってますがご勘弁を。

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前回の記事でKH消費用と書きましたが、実に良い感じのミドリイシが届きました。実物は写真よりうんと綺麗です。大きさはどれも10cmオーバーくらいですが、自分の水槽ってこんなに小さかったっけ?ってくらいの大きさで、ここから水質が整って、さらに足すとしても、せいぜい2、3個しか増やせないなと。。。

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下の一番左の子は、実物とはずいぶん違う感じに写ってしまいました。実物はクリーム色の先端パープルで実に上品な色合いなのですが、下の写真では派手に写っています。

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形も良い具合で、通販で買った割りにはとっても良いものが届きました。

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これまでほぼフラグみたいなのしか買ったことがなかった私には、ちょっと感動です。ってか、今がピークで、後は落ちていくだけだったりして。。。

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下はパープルに写っていますが、実物はピンクです。写真からは伝わりにくいかと思いますが、3つとも健康そのものです。

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下は現在のサンプです。海藻用の照明を追加し、海藻の上と下の両方からLEDを当てています。がんがん成長して栄養塩を吸収して欲しいです。一番左の区画には揚水ポンプの他、自動給水装置とリアクターがあります。リアクターにはブラックホールという強烈なネーミングの活性炭(不織布バッグ入り)をそのままドボンして回しています。

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ドーシングポンプ用のラックですが、まだ固定していないので斜めです。

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そうそう、スキマーの調子が悪く、たまに停止することがあるのでLSSに電話したところ、デポジットを入金すれば修理完了まで使える代替部品を送ってくれるとのこと。デポジットはカード決済で、実際には修理完了時にかかった費用だけが請求される仕組み。私のモデルの場合、最高で2万円ほどとなる見込み(コントローラ、ポンプ、インペラの全てを修理または交換?した場合)。私は海外購入が大好きですが、こういった対応を見ると、スキマーは国内購入で良かったと思いました。

 

さて、本日はコーラルラボさんから、TRITON LAB Base Elementz 1 2 3A 3B Concentrate 4X 1Lと検査用バッグが届きました。全部で4つのドーシング剤をそれぞれ10LのRO/DI水で希釈するのに半日かかりました。どこかのブログで1の粉末はぬるま湯でないと融けにくいと読みましたが、そのとおりにしたらちゃんと融けてくれました。果たして私の水槽の大きさで、40Lのドーシング剤を使い切るにはどれくらいかかるのだろうか???そう考えると、非常に安いシステムなのでは?と思えてきます。

 

しかし、、、投入の順番や投入間隔などが分かりません。とりあえずはKHを9から7くらいまで落としてから投入を開始する予定なので、急ぐ必要はありませんが、トリトンのフォーラム(英語版)で質問を出しておきました。

 

リン酸吸着剤は水質次第で導入しますが、それを除いてはほぼほぼ必要なものは揃ったように思います。KHを8前後で安定させられるようになったら1回目の水質検査に出す予定です。しかし!水質の急変による失敗を経験した私は、今回の調整は極力緩やかに行うつもりです。

 

新しいシステムを導入するのって、なんだか緊張感があります。。。しかし良いことしかないように思えるトリトンメソッド、、、導入者の記事をあまり見かけないのはなぜ。。。いや、今は振り返らずに突き進みます。数々の失敗を経験した私には、これが最後の砦かも知れないので。。。

 

追記:

ドーシングの順番は重要でなく、一日の添加量を最低5回以上に分散し、各パートは最低5分以上開けることが望ましい、とのことでした。また流量の多いところに添加するとのことでした。

トリトンメソッドへ移行します。

数々の失敗を経験した結果、トリトンメソッドの導入に踏み切ることにしました。カルシウムリアクターの運用失敗は単純なミスでしたが、適切な水質を知ることなく、むやみと勘で添加剤を投入する傾向が私にはあり、無知な私が水槽を維持するには、トリトンしかないと考えました。また海外出張で不在になることも多いので、換水することなく微量元素の補充によってミドリイシを飼えるというのは魅力的です。

 

早速ガラス水槽にアクリル板を接着して自作サンプを作りました。ちょっと漏れもありましたが、所詮サンプなので気にしません。

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トリトンラボのサポートフォーラムからダウンロードしたマニュアルにしたがって、一室目はリフジウムで、二室目へは上から落水、二室目はスキマーで、三室目へは下から、三室目は揚水ポンプとカーボンリアクター等、という構成で作りました。

 

一室目の容積は本水槽の10~20%の容積とのことですが、わが家の場合、20%を確保しました。実は海藻はドイツ出張前に買っておき、帰国までの約2週間ほど本水槽に入れておいたのですが、帰国後に何が驚いたかって、本水槽のガラス面の苔がゼロでした。もちろんバイオペレットリアクターの仕事もあったかと思いますが、海藻による栄養塩の消費は意外に大きいのかも知れません。

 

ちなみにバイオペレットリアクターはトリトンでは推奨されていないので外しました。トリトンでは活性炭が推奨されていますので、今後は活性炭を回したいと思っています。

 

二室目と三室目が下部でつなげるのは、プロティンが水面に浮揚する傾向を生かして、スキマーの接触時間を長く取ることが目的のようです。泡戻りを防止するためではなかったんですね。

 

実はKHが9付近から全く下がらないので、Aqua Style Youミドリイシを3つほど注文してあります。本当は水質が万全になってから入れたいのですが、KHが全く下がらないので仕方ありません。Aqua Style Youで買うのは初めてですし、物を見ないで買うのは若干躊躇しますが、今回は時間と労力を省くため通販でザクザクっと行きます。システムが完成したらCoral LabかAqua Loversあたりで吟味して買いたいと思います。でも写真で見る限りは、Aqua Style Youのミドリイシはとても良さそうですし、この値段?ってくらいリーズナブルです。

 

後日、Coral Labからは添加剤が、Fish Streetからはドーシングポンプやオートトップオフが届く予定です。

 

トリトンメソッドに関してというより、ボーリングメソッド的な添加方法には、若干の不安があります。私もかつてボーリングメソッドを試したことがあるのですが、ドーシングポンプの性能が悪かったのか、添加箇所が悪かったのか、添加間隔が悪かったのか、好ましいパラメータにするのは簡単ではなかったように記憶しています。

 

しかし察するに、フラグ2~3個では、カルシウムリアクターもボーリングメソッドも必要なく、むしろ過剰添加によって水槽のバランスを崩しやすいのではないかと考えています。私がカルシウムリアクターでもボーリングメソッドでも調整がとても難しいと考えたのは、おそらくは過小なSPSに対する過剰な添加が原因であったのでは?と考えているわけです。

 

なので今回はまず、8~11cm程度のミドリイシを3個ほど導入してしまい、水槽内のカルシウムやKHをきちんと消費させることで、添加剤とのバランスを取る作戦です。多少のリスクはありますが、うまく消費されない場合は、さらにミドリイシを追加する予定です。

 

また最小限の栄養塩を維持するために、必要に応じて魚も追加したいのですが、何しろ私の夢はミドリイシ水槽に泳ぐシマヤッコですので、これには出会いが必要で、ちょっと時間がかかるかも知れません。既に某ショップへはバヌアツシマが入荷したら知らせてもらえるよう手を打ってあります。シマヤッコを無難に導入するために、シマを入れるまでは他の魚には手を出さないつもりです。ですから栄養塩が足りなすぎると思われる期間は餌をばらまきます。

 

私のもう一つの不安は、わが家独自の自然のフルスペクトルです。水槽には南側の窓から太陽光が入ります。光量が天候で左右されるので、LEDの調整が難しい面があります。何しろ自然光ですので、スペクトルの幅は照明器具の比ではないと踏んでいますが、毎日の光量ムラはハンパありません。

 

果たしてどうなることやら。。。

かなり残念なことに

数日前にピカソクラウンのまるちゃんとトラちゃんの子ども達の中の唯一の生き残りだった子が逝き、ヤエヤマギンポのオジサンが逝き、今朝、数年間愛嬌を振りまいてくれたまるちゃんが逝ってしまいました。昨夜から薬浴しましたが、ダメでした。

 

今回の原因は分かっています。高過ぎるKHです。今回私はKHの怖さを初めて知ったのですが、KHが高過ぎるとミドリイシは急速に白化し、魚の皮膚は粘液が損失します。亡くなったまるちゃんをよく観察しましたが、体の1/4程度の部分で体表のヌメヌメが取れていて、表面がややガサガサしており、また色も鮮やかさが失われていました。

 

ピカソクラウンの二匹が数日前からハタゴに入らなくなったのを、ハタゴと同じライブロックに活着していた二匹のカーリーのせいだと思っていたのですが、どうやらそれは完璧な誤りでした。カーリーはアイプタシアXで無事に退治しましたが、やはり入りませんでした。ちなみにアイプタシアXは、ハタゴのすぐ近くにいたカーリーに使用してもハタゴに影響を及ぼさなかったし、ミドリイシも何の変化も見られないので、極めて優秀な薬だと思います。

 

で、あれほどハタゴを愛してやまないクマノミ系の魚がハタゴに入らなくなった理由とは、体表の粘膜が剥離し、ハタゴの刺胞毒から身を守ることができなくなったからです。特にペア化してからは、ハタゴを死守しようと、他の魚たちに対して凶暴になるほど、彼らにはハタゴは大切な共生パートナーであったわけですが、そこにすら入らないというのは、極めて深刻です。

 

今回、マメカルシウムサンド除去時にほぼほぼリセットに近い量の換水をしたわけですが、それでも粘膜を改善できなかったというのは、それ以前が強烈に高KHであったということだと思います。実際リセット後はKHが9程度になったわけですが、KH9が問題のある数値ということでは全くなく、リセット前に受けた皮膚への影響の改善に時間がかかり、その間に菌に対する抵抗力を失った皮膚が、病気の侵入を許した、ということだと思います。

 

当初は、Ca、KHを補充するというマメカルシウムサンドとカルシウムリアクターの併用が原因だと思っていましたが、この考えは、必ずしも正しくないかも知れないことも分かってきました。

 

どんなに換水しようとKHが9程度以下に下がらないことから、その原因はライブロックにバッファー剤が染みこんでいるためであろう、と推測していたのですが、色々と調べているうちに別の原因に行き当たりました。

 

調べたのは人工海水の元々のパラメータです(ネット調査なので私自身が各種人工海水を測定したわけではありません)。ウチで使っているヴィーソルトはKHが高く、そもそも素で9程度あるらしいのです。KHが6~7程度まで下がったらカルシウムリアクターの稼働を再開しようと思っていたのですが、どうりで永遠と換水を繰り返してもKHが9を下回らないはずです。

 

つまり、原因は以下の要因の複合的な結果ではなかろうか?と思うわけです。

 

ヴィーソルト(そもそもKHが高め)

マメカルシウムサンド(KHを上げる効果あり)

カルシウムリアクター(KHを積極的に上げる)

KHを消費する生体が少ない(KHを下げられない)

 

さて、上記を見ると、なにかKHが水槽にとってとっても危険だと言っているかのように聞こえるかも知れませんが、全くそんなことはなくて、言いたいのは、以下のことなのです。

 

1.上記の個々の要因は、単体では危険性はない。

2.KHに関して、不幸な組み合わせが閉鎖環境で起こった。

3.水質への変化は、ゆっくりでなければならない。

4.変化がゆっくりであれば、魚の側でも抵抗力を高められた可能性があるか、または、人間が対策するのに十分な時間が取れた可能性がある。

 

ミドリイシの健全な維持のためにカルシウムを上げる必要から、色々なことをやったわけですが、私のような初心者が同じような事故を繰り返さないために、くれぐれもKHが高くなりすぎないよう注意してください。長年愛着を持って育ててきた主役級の子達がわずか数日で去って行くのを目の当たりにするのは、かなりしんどいものがあります。

 

今回、残念な更新になってしまいましたが、あの子達が教えてくれたことは生かしたいと思います。またそれが誰かの目にとまって、このようなトラブルを回避するきっかけになって欲しいと思います。

照度、微量元素、カーリー、などなど。。。

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サンプの下にホームセンターで買ってきた発泡ゴムのマットみたいなやつを敷いてみました。気休め程度ですが、きも~ち静音化に貢献したような。。。

 

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この写真はガラスに写った水槽を撮影しています。屋外の夜景とオーバーラップしています。こんな風に南からの太陽光が一定時間水槽の半分くらいに注ぐようになっているので、自然光スペクトルがミドリイシにおよぼす影響がとても気になります。

 

といっても、経験値の低い私には、どこからどこまでが自然光の影響だったのか、見分けることはできないでしょう。ただ、この水槽の子達は、自然界に晴天や雨天があるように、日々、変化する照度の中に身を置いています。それはたぶん、一般的なリーフキーパーが設定する環境とは異なると思います。良いか悪いかは分かりません。

 

管理された照明等で成育する野菜の生長が早いように、もしかしたらずっと均等な照度でぬくぬくと育てられた方が元気に育つのかも知れませんが、もし!常時均等でない明るさが何かしかのユニークな結果をもたらしたら面白いのにな~と勝手に想像しています。

 

たとえば、ですけど、日照が足りなかった日の翌日に日照が強くなると、エネルギーを十分に得られなかった反動で光合成パワーが爆発するとか。あるいは変化の中で生きているせいで、日照の変化に対する耐性が強くなったりだとか。ま、稚拙な想像かも知れませんが。。。

 

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この子は今私が期待している茶色っぽいミドリイシ。深い赤みが意外にもなかなか綺麗です。

 

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こちらは先端の2本ほどが白化してしまった個体。日に日に色が薄くなっていますが、過去にこのペースでパステル化した個体とは違って、共肉は割かしモリモリです。写真では分かりにくいですが。私、今までで白化を止めることができたのは、初めてかも知れません。いつもは剥がれ出したら止まりませんでした。

 

実は過去の失敗から、ただLEDで焼くだけではミドリイシは速攻で死んでしまう、と考えた私は、何らかの栄養を与えることにしました。今回は Amino Acid High Concentrate を添加しているのですが、共肉モリモリパワーについては、過去に使ったレッドシー系の添加剤よりも今回のZEOvit系の添加剤の方が効果がすごくて、この選択はナイスだったのでは?と思っています。

 

ただし、色が褪せているのか、パステル化しているのかが微妙です。いや、色の輝きは、どことなく徐々に失われて行っているように感じています。思い付いたのは、アミノ酸でもってとりあえず肉はモリモリしているので、生存はさせられそうですが、色に影響する微量元素が欠乏しているのでは?という推測です。

 

今、わが家のスキマーは水位、出力、排水の絞りの調整がとてもうまく行っていて、毎日良い具合に汚れが取れています。その一方で、異様に高くなったKHが未だに下がらないせいでカルシウムリアクターを回せないでいます。毎日4Lの換水は実施していますが、これでは微量元素の補充は微妙なところ。いや、足りてるのかも知れないですが、何かが起こっているとどこかに答えを求めちゃうんですよね。それが今回は、微量元素だと思い込んでいるわけです。

 

というわけで、同じくZEOvit系のTrace Element Complexを発注。カルシウムが絶対的に足りていなそうなのは我慢してもらって、とりあえずはこれを入れてみて、色具合に変化が見られるかどうかを見てみたいと思います。

 

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この貝が三浦海岸ではなちゃんの妹が採ってきた貝ですが、これがビックリするくらい良い仕事をします。この子が歩いたライブロックはその部分が真っ白です。渦巻きが横向きなので、シッタカの類とは違うみたいです。ちなみに右隣は同じく三浦海岸産のイソスジエビです。この子はモシャモシャした藻を食べるのでとても重宝するエビなのですが、今はその手の藻は生えなくなったので、残餌処理班として活躍してもらっています。透明で、何か食べると内臓に何か入っているのが外から見えます。でも!一匹が飛び出して死んでいたのを発見したとき、色は桜エビみたいなピンクになっていました。死ぬと透明じゃなくなるんですね。。。

 

そうそう。そういえば、某ペット〇〇〇で買ったハタゴと一緒にくっついて入海したライブロックにカーリー発見。そのせいか、ピカソクラウン達が大好きなハタゴに寄りつかなくなっています。アイプタシアXなるものを入手して、後日退治しようと思います。

 

KHが異常に高い現象について色々調べましたが、やはりKHを高く維持するバッファー剤がライブロックに浸透していて、換水をしてもKHが思ったほど下がらない、というのが、今一番考えられる原因です。KHが高過ぎるとカルシウムが沈殿する、ということらしいので、今の320~330程度の低いカルシウムレベルも、ここから来ているのだろうと思っています。換水頻度や量としては十分であろうと思いますが、それでも人工海水の基本のカルシウムレベルよりも低く出ているということは、何かしかがカルシウムの低下を助長してしまっているのでは?と考えるわけです。

 

バッファー剤ってどれくらいでライブロックから抜けてくれるんでしょう。。。少なくともここ一週間くらいはKHがずっと10程度を維持したままになっています。これがカルシウムリアクターを回し続けている結果なら問題はなさそうですが、カルシウムリアクターを空回し(炭酸供給を絶っている)でコレなので、やっぱフツーじゃない気がします。

 

とりあえずは、待つしかなさそうです。