パイロットミドリイシ観察

リセット後のパイロットミドリイシの調子を注意深く見守っています。

 

初めてミドリイシをタンクに入れた頃、色が薄くなっていくのを見て、色が揚がっていると勘違いし、そのまま焦がしてしまったことがありました。今では入会直後に色が明るくなると、弱らせちゃっていないか恐怖心を抱いてしまいます。

 

たとえば緑が黄緑になるとき、艶が失われていないか、共肉が薄くなっていないかを注意しています。

 

今回は、それらの兆候はないですが、気持ち色が黄緑寄りに傾いたようなので、照明の上限を70%くらいに下げました。あとは念のためCoral VitalizerとAmino Acid Concentrateをちょっぴりずつ入れています。この2つは共肉をモリモリにする効果があるので保護の役割を果たしてくれるかなと。

 

グラッシーコアリーフですが、他の最新LEDを使ったことがないので比較できないのですが、自分的にはなんて使いやすいんだと感動してます。たぶんLEDユーザーの方々なら当たり前のことだと思いますが、好みの色を自在に作れたり、好きな強度にさっと変更できるのは良いですね。これの前が調光なしのT5だったので特にそう思います。

 

オートトップオフ(足し水機構)の金属センサーを除去し、樹脂製の浮きを使って制御する方法に変えました。この浮きが下がると自動でRO水が解放されるので、ROの勢いを弱めるためにバルブを噛ませてあります。我が家はドーシングポンプで毎日6Lの自動換水を行っているので(1.5時間かけて抜き、1.5時間かけて足す)、その換水の時間帯は浮きが下がっても水が解放されないよう、電磁弁でRO水を遮断しています。

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こちらは塩化カルシウムです。海外の有名なリーファーでハーバード大の化学博士号を持つRandy Holmes-Farleyという人がDIYのカルシウム・アルカリ・マグネシウム添加剤の作り方を公開していまして、Bulk Reef SupplyのTwo Partドーシング剤もこの人の考案した方法で作られているんですが、今回、それを作ってみようと思います。

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必要なのは、塩化カルシウム二水和物(カルシウム添加剤の材料)、重曹(アルカリ添加剤の材料)、エプソムソルト(マグネシウム剤の材料)です。説明を読む限り作り方は全然難しくなく、かなり多くのリーファーがこの方法でカルシウム等のバランスを取っているようです。塩化カルシウム以外の材料がそろい次第作ってみたいと思います。市販品よりも破格の安さで作れます。

 

夜の水槽です。ミドリイシってどうしてこんなに弱い光なのに蛍光に光るんだろう。不思議です。

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マージンドコーラルフィッシュにホワイトソックスがたかってツマツマしてくれてます。癒されるわ~。

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 今日の昼間にサンプのホソジュズモからヨコエビを採取してメインタンクに入れた後の様子です。本当は大食漢のマージンドコーラルフィッシュがムシャムシャ食べるところを撮りたかったのですが、撮れたのはロブストバタフライがちょこっとついているところだけでした。うちの水槽では、シマヤッコ、マージンドコーラルフィッシュ、ロブストバタフライ、マンダリンがヨコエビ大好きです。

この動画ではロブストがちょこっと突いただけですが、普段はこの子もバクバク食べます。

 

余談ですが、アサリと人工餌で練り餌を作って貝殻に塗って凍らせたものを定期的に与えていたら、だいたい全部の子が海藻70は食べるようになりました。

 

マンダリンは最初の3か月間くらいはずっとホワイトシュリンプやブラインシュリンプが底に到達する程度にばらまいてやって、それを食べていましたが、今はある程度メインタンクにヨコエビが沸いているのと、他の子同様、海藻70はちょっとずつ食べるようになっています。

 

この中でポリプを突くのはシマヤッコだけで、他の子は全てポリプに関心なしです。とりあえず魚達もパワーバランスがとれていて、平和なので、あとは本当にミドリイシが安定して飼えるようになりたいです。

リセット敢行+LED照明(グラッシーコアリーフ)導入

完全リセット(全水量、底砂交換)を敢行しました。

やはり、トリトンの問題点は、不純物が混入した場合の対応が難しいことだと感じました。

うちの場合は錫が検出され続けましたが、無換水が前提のトリトンでは、不足する微量元素はピンポイントで添加できても、不純物を排出できないのは非常に問題だと思いました。

海外フォーラムで調べると、導入直後のガラスやPVCパイプ、金属ホースクリップ(水に接していなくても飛沫で腐食し、微粉が水に混入)などからの混入事例が多く、うちの場合もそのどれかのケースだったのだろうと思います。

ホースクリップを樹脂製に替え、オートトップオフの金属センサーも除去しましたが、ガラスやPVCからの錫が抜けきったかどうかが分からないので、継続的な換水によって、バランスの取れた新しい海水で残留物を薄め続けるしかないと思いました。

前回のコメントで1日3Lを自動換水としましたが、最近では1日6Lをドーシングポンプを使って自動換水しています。ドーシングポンプだと3時間くらいかかりますが、かえって生体へのショックを減らせて良いんじゃないかと思います。週末の掃除等も含めて、1か月で60%以上の換水を目指します。

あ。ドーシングポンプといえば、ホース内に気泡を混入させない方法として、ホース出口に逆止弁を付け、その逆止弁ごと水中に入れておくことで防止できる、という書き込みを海外フォーラムで見つけました。今はそれを試していますが、今のところは何となく良さそうな気がします。

ところで今回使ったライブリーフベース・オーシャンホワイトっていうレッドシーから出てる砂ですが、はちゃめちゃ粒度が細かいです。うちの水流では凄まじく舞い上がり、仕方なく粒度の粗いサンゴ砂を同量買ってきて混ぜました。

さて、新しいLED照明を導入しました。グラッシーコアリーフです。このLED、ものすごく興味を惹かれた部分があって、それはLEDなのに集光レンズを使わずに、リフレクタを使うことで、蛍光灯のようなフラットな配光分布特性を実現した、ということでした。自分的には集光レンズだろうがリフレクターだろうが、なんでも良いんですが、蛍光灯のようなフラットな配光分布っていうところがグッと来ました。それに、こういう意外なアイデアって好きなんですよね。メーカー各社が集光レンズの開発に心血を注いでいるところへ、まさかのリフレクターという時代錯誤な選択肢。それで配光をフラットにしちゃうなんて、やるじゃないか!って感じです。

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実機です。120水槽に2台設置。

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とてもシンプルなデザイン。

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メーカーHPで見ると、光源から60cm付近の光がかなりまんべんなく分布しているようなので、ミドリイシを置きたいあたりの高さから60cmくらいになるように吊るしました。

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その~、配光うんぬんっていうのは目に見えないんですね。なので実感はないですが、ひざびさにT5からLEDにしてみたら、色が明るく見えるし、水のキラキラがきれいで良いですね。ただ、実は私、、、蛍光灯のようにギラギラしない見栄えなのかと思ったら、そうではないんですね。分布がフラットということであって、LED特有のチカチカ感はありました。そりゃそうだろって感じですよね。今まで見たLEDだと、どにゃさんちで見たKRの方がチカチカは少なかったですね。でもこのLEDも全然煩わしいレベルではないし、とにかくミドリイシが健康に飼えたらそれで良いです。

 

写真はT5のときより難しいです。底砂が赤くなってしまいました。実際の見た目はちゃんと白なんですが。

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T5よりも、照度が低い状態での蛍光感は、はるかに強いです。T5は暗くすると、ただの暗い水槽っぽい感じですが、LEDって暗くするとミドリイシがボワーっと蛍光に輝いて浮き出て見えるので綺麗です。下の写真よりも、実物はもっとボワっと輝いています。癒されるわ~。

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カラフルな魚や石灰藻が白黒に見えるほど暗い水槽なのに、ミドリイシだけがピカーン♪と鮮やかに見えます。T5ではここまで蛍光が浮き上がる感じはなかったように思います。

T5は色具合を変えようと思ったら管を交換するしかないのと、交換したとしても他の菅と色が混ざっちゃうので、演色の楽しみはさほどはないんですが、LEDはアプリの操作だけで色を簡単に変更できて便利です。

あと、操作はすべてブルートゥース接続のアプリで行うんですが、これが結構楽しいです。ハワイとかグレートバリアリーフとか沖縄とか、プリセットの設定から選べたり、時間ごとに6チャンネルの独立した波長を完全にカスタマイズできたり、自分では使うかどうか分からない機能もあって、おおーーっという感じです。いじり倒せる人なら相当楽しいんじゃないかと思います。

さて、トリトン辞めちゃったので、次の課題は、カルシウムやマグネシウムをどうやってちょうど良いところへ持っていくかかな。今はトリトンのときに買っておいた、他の微量元素に影響を与えないカルシウム添加剤とマグネシウム添加剤があるので、ドーシングポンプで調整を試みています。まだパイロットミドリイシ一体なので、ほとんど何も添加しなくても良いんですが、今の塩がカルシウムとマグネシウムが低いんですよね。メーカー名は言わないでおくけど、やっすい塩使ってるのよ。今回は量をたくさん換える前提でいるから。でもこのやっすい塩、海外フォーラムで超有名な人とかも意外と使ってたりして、別に悪くないんじゃないかな?って思ってます。

どうなることやら。

トリトン断念→換水システムへ

トリトンで組んだ水槽ですが、トリトンをあきらめて独自路線に変更することにしました。

 

まずは自動換水にしました。

 

1.オートトップオフによるROの足し水のための電磁弁を一定時間タイマーで停止

2.ATO停止中にドーシングポンプで3Lを抜き取り(45分間)

3.抜き取り完了後に作り置きしておいた海水3Lをドーシングポンプで投入(45分間)

4.投入完了後に自動でATOの電磁弁に通電

 

海水はあらかじめ20Lのポリタンに作り置きしてあります。20Lタンクといっても21L以上は入るので、毎日3L消費すると、7日間使えます。抜き取った海水を貯めるタンクも同じ容量のタンクなので、週末に海水を作っておけば1週間手ぶらで換水できます。

 

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3Lは300L弱の水量に対して、1日1%の換水量です。Reef2Reefで有名なRandy Holmes-Farleyという人が、毎日1%を換水していると聞き、まねをすることにしました(この人が自動化しているかどうかは知りません)。1日1%というのはちょっと少ない気もしますが、本日このシステムにパイロットミドリイシを1体導入して様子を見ることにしました。

 

そもそもトリトンにした理由は長期出張でも無換水で維持できるようにするためでしたが、換水を自動化することで対応することにしました。ポリタンクを買い足せば2週間でも自動で換水できます。

 

ドーシングポンプがポタポタしか投入できないために、3Lの投入に45分間かかるのがかえって都合が良いです。海水は温度調整など一切せずに作り置きから投入します。

 

作り置きの海水の鮮度は、成分に有機物を有するかどうかによるとのこと。有機物が含まれる場合、日数が経過するごとに組成バランスが崩れてくるので、2~3日で消費したほうが良いようです。そのため、有機物を含まないとされるインスタントオーシャンを使います。価格も安いです。

 

今はミドリイシが1体なのでKHの消費は気にする必要はないと思いますが、このパイロットミドリイシが成功したら、余っているトリトンの添加剤をドーシングポンプで添加してKHを維持したいと思います。

 

もう一つの変更点は、バイオペレットリアクターの復活です。これもトリトンでは推奨されていないのですが、追加したマージンドコーラルフィッシュもロブストバタフライもめちゃめちゃ大食漢で、しかも冷凍/生餌が大好きとあって、水がめちゃめちゃ汚れるようになってきました。

 

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うちの水槽はバイオペレットリアクターとの相性が良く、ヤフオクで買ったBlue Treasureという聞いたことのないメーカーのバイオペレットでも2週間ほどでキンキンに効くようになりました。たぶん中華製なのでしょうか。どこ製とかあまり気にしません。アンモニア亜硝酸、リン酸塩がほぼ無検出(精度の高い検査では出ると思います)、硝酸塩が5程度に収まっています。

 

バイオペレットリアクターの良さは、スキマーの泡上がりがめちゃめちゃ良くなることです。泡がモコモコ発生すると気分が上がるのがアクアリストのサガではないでしょうか?

 

ちなみに通常バイオペレットリアクターは、排水がスキマーの給水付近に来るように設置するのが良いとされています。うちではその方法は完全に無視しています。リアクターの排水は揚水ポンプでメインタンクに送られるようになっています。私の考え方では、炭素源をメインタンクに供給してメインタンクでバクテリアを爆殖させ、そのバクテリアミドリイシ(まだ成功してないけど)などに供給してから、ぐるっと回ってスキマーに吸わせるという流れを想定しています。この方法でもスキマーの泡上がりはめちゃめちゃ良くなりますし、今のところうちでは何の問題も起きていません。

 

スキマー自体も、ホームセンターで2cmの石のブロックを買ってきて底上げしました。これで水位はスキマーポンプの上についている穴がいっぱいあいてるパーツの上の部分くらいの高さになりました。

 

水位が高いと、ポンプが水を持ち上げなければならず、水位が低いと泡だけを持ち上げれば良いので、泡上がりが良くなるのかな?と思うのですが、本当の理屈はよく分かりません。とにかく水位は、多少の変化があったとしてもポンプが過熱しない程度のレベルに下げる方が泡上がりは良いみたいです。ずっとこの趣味をやっているのに、スキマーの水位をまじめに実験することなくここまで来てしまいました。そんなの今頃気づいたの?って感じですよね。今のスキマーに満足していない人は、試してみると良いと思います。

 

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パイロットミドリイシとロブストバタフライです。最近、ネシアなのにこういう薄い色で販売する店が多くなりましたよね。すぐに濃くなると思います。

 

ロブストバタフライは食に対してはアグレッシブです。よく食べます。あと、幼魚の特徴だと思いますが、警戒心が弱くて手から餌を食べてくれます。かわいいです。

 

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マージンドコーラルフィッシュも元気です。一時期餌を大量に与えていたせいで苔がすごいですが、実はこの苔の中にヨコエビ系の生き物が生息しているので、ちょっと掃除をするのがためらわれます。

 

なぜなら、磯場にてまじめにプランクトン採取をしてきたからです。プランクトンネットをネットで検索すると、こんな風な道具が出てきます。

 

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これを海中で引き回してプランクトンを回収するわけです。

 

というわけで、自作してみました。

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百均の鯉のぼりの下に小瓶を装着してあります。これで水中を引き回し、持ち上げてプランクトンを回収します。単純ですが、実によくできた道具です。

 

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この日は娘たちも一緒だったので救われました。中年のおっさんがたった一人で水中に手を突っ込み、ニヤニヤしながら鯉のぼりを引き回す姿。。。想像しただけでもアブナ過ぎます。

 

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目に見える大きさのプランクトンは、岩や海藻を歯ブラシでこすると、その下に置いた容器に落とすことができます。ヨコエビ的なプランクトンは結構たくさん採れます。

 

ワラワラ系の採取はもっと簡単です。砂を掘り起こすと、結構な頻度でニョロニョロと入っています。砂だけの場所よりも、若干泥っぽい場所の方が多く生息しているようです。

 

この日はタコも2匹採れました。足にペタっとくっつく物体があり、なんじゃ!と思ったらタコでした。連れて帰って唐揚げにして食ってやりました。鮮度抜群のタコは抜群の旨さでした。でも料理の時に腕に絡みつかれたときの吸着の強さには驚きました。大人の男性の力で雑巾絞りを食らったような痛みが走り、はがすと赤い内出血のポツポツが残っていました。この手の生物が得意でない人はパニックになるでしょう。

 

調理は、はなちゃんとはなちゃんの妹も参加しましたが、内臓を取り出しても動き回るタコに大興奮。貴重な食育体験でした。

 

水槽内のプランクトンに話を戻します。磯場で採ってきた緑色のヨコエビが、ちゃんと水槽内で繁殖しているのが確認されました。なので、見た目の悪い苔を掃除したくないのです。今回採取したヨコエビは緑色なので、これまでサンプの数珠藻で繁殖していたタイプと見分けるのが簡単です。メインタンクでもサンプでも繁殖が確認されました。

 

うちでは現在3か月間マンダリンが生息しています。人口餌を食べないので、水流を弱めて冷凍餌を底に漂わせて食べさせています。このマンダリンにとってヨコエビプランクトンは最高の餌になるので、なおのこと、この苔は取り除いちゃイカンと。

 

もう一つ変えたことは、ガラス面を金属のスクレーパーでこするのをやめてみました。今は研磨剤を含まない台所用タワシでガラス掃除をしています。フロートガラスの製造には錫が使われますが、ガラスには錫が付着する面とそうでない面があります。たぶん中華製の私の水槽では、その面を気にせず組まれたんじゃないかな?と想像しています。換水しようが何しようが錫が減らないのはそのせいかも知れないと。

 

そんな私の水槽でも、ある一定期間、とっても良い色具合でミドリイシを飼えていた時期が短期間ありました。そのときは毎日少量の換水を実施していた時期と重なっています。実は今回1%の換水を実施しようと思ったのは、それを思い出したからというのもあります。あの頃の水槽でも錫は検出されていたのですが、それでも維持できていたので、もしかして?と思ったわけです。ミドリイシが許容できる程度にイオンバランスが保たれていたのかな?と。

 

トリトンは、私の水槽のような特異な状況がなければ、たぶん非常にイージーなシステムだと思うのですが、錫が出たり、何らかの問題がある水槽では、換水に頼ったほうが安定するのではないかと推測しています。

 

う~ん。何度失敗すればミドリイシの安定飼育にたどり着くのか。。。とにかく試行錯誤を繰り返して、なんでも思いついたことは試してみるしかありません。がんばろっと。

 

そうそう。水槽内のわき役について。今回まじめにプランクトンを採取して分かったことは、プランクトンやらワラワラやら貝などの魚以外の生き物は、実際の自然の海の中では、ものすご~く高い密度で生息しています。あれを水槽内で再現しようとしたら、よほど大量にぶっこまないと同等にはならないと思いました。ワラワラが嫌いでない人にとっては、コレは結構楽しいことだと思います。これから暖かくなるので、ぜひ磯遊びに出かけてみては?

ずーっと欲しかった子を迎えました

ブルーハーバーさんに、ずーーーーっと前から憧れていたロブストバタフライが入荷し、迷わず購入。今回4cmのベビーが入荷とのことでしたが、まるで木の葉のようです。

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幼魚斑バリバリの本物のベビーです。あどけなさがハンパない。でも~、、、この子はおっきくなったら、とてもりりしくなりそう。。。

 

飛び出し防止ネットを自作。アクリルバーでネットを挟むように作りました。

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到着直後から餌を食べましたが、おっきな子達に追われたせいか、夜には萎縮してしまい、食への反応が薄れてしまいました。正面から見ると、背肉が超薄のガリ痩せなので、急遽、百均の隔離カゴへ。。。

 

まずは体力強化ということで、アサリをあげました。アサリにはハサミで複数の切り込みを入れ、食べやすくしたつもりでしたが、数回突いただけで食べなくなりました。どうやら肉片を食いちぎることができないと、食べることを諦めてしまうようです。

 

今度はみじん切りにしたミンチアサリを殻に塗って冷凍させたものをあげると、それでも粒が大きすぎて喉を通りません。

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よく見ると口先にアサリを咥えているのが見えるでしょうか?このまま数十秒咥え続けるのが、まるでおしゃぶりをしているようでかわいいのですが、飲み込めずにあきらめてしまいました。

 

さらにミンチを細かくすると、ようやくぱくぱく食べてくれました。ホッと一安心。殻に塗っていないバージョンも試しましたが、殻に塗っていないと興味を示さないようです。

 

しばらくは、誰にも威嚇されないこの場所で太らせ、十分に体力をつけてから再放流を目指します。

色々いじりました。

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今日ははなちゃんの妹の友達が水槽を見に来てくれました。まず最初に「これなに?」って言ったのは、ウェーブポンプ。ポンプの中でプロペラが止まったり動いたりするのが気になるようです。そこかいっ!みたいな (^ ^;

 

ミドリイシには触れず。。。魚にも触れず。。。聞かれたのはマガキガイのことだったかな? はは。。。お魚ちゃんキレイ~♪とかないのね。。

 

オジサンはちょっと寂しいゾ (^ ^;

 

 

色~んな変化があったのでちょっとご報告。

 

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こんなものを買ってきて、水位センサー(リレー)とかソレノイドバルブなんかを調達して、台所のシンク下に入ってるRO浄水器から直でサンプに給水するようにしました。こりゃ楽チンだわ~♪うちはトリトンだから喚水なし。今回の改良でATO用にRO水を手動で貯蔵する必要もなし。今回のリレーですが、波の影響を受けないということで、フロートセンサーよりもうんと動作精度が良いように思います。

 

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それからRO浄水器にブースターポンプを付けたり、

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ハイプレッシャースイッチとかロープレッシャースイッチを付けたり、

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フローリストリクターを付けたりしました。

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電気系の知識がない自分がやるもんだから、調査が大変!それも既製品じゃないから配線もついてなくて、どこをどうつなぐのやらってところからのスタートでした。端子をかしめる、なんて作業も人生初でしたね。

 

あとはこんなものも。

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海外フォーラムで、今までやらかした最大の失敗は?みたいなスレッドがあって、そこに「電源喪失」っていうのがあったんです。これには衝撃を受けました。近頃停電なんてめったにないですが、あったら確実に崩壊するなと。。。そのときに愛着のある子達にさよならするのは勘弁だなと。。。とにかく魚だけでも生かそうということで、メインタンクの水流ポンプだけは数時間動き続けられるようにしました。

 

それから、ずっとうまく行っていなかったSPSですが、ついに安定飼育の方法にたどり着きました。

 

海外フォーラムでは、リン酸塩0.03~0.08くらい、硝酸塩が2~5くらいの方が超低栄養塩より調子が良いと言う人が、かなり多くいました。試しにリン酸塩0.02~0.05、硝酸塩1くらいにしてみたら、褪せかけていた色は濃くなり、共肉もモリモリになりました。

 

私の場合、ミドリイシは低栄養塩でなければならないという思い込みが強すぎたんですね。強力スキマー、数珠藻、活性炭リアクター、フォス系リアクターを回していましたが、スキマーは弱くし、活性炭リアクターは外し、フォス系リアクターもわずか5gだけにし、生、冷凍系の餌の量をやたら増やしました。ある程度の栄養塩があると、ミドリイシの維持はそんなにシビアではないんですね。もちろんありすぎちゃいけないんでしょうけど、ミドリイシを始める前にあちこちで読んだ、ミドリイシは難しい、栄養塩は極力少ない方が良い、っていう記事による先入観が強すぎたみたいです。栄養塩は少ない方が良いんじゃなくて、ちょうど良いレンジに入れなきゃいけない、が正しい飼育法なのだと思います。もっとも海外でも超低栄養塩で成功している人もそれなりにいて、正しいっていうのは語弊がありますね。正しいじゃなくて、簡単になるっていうのは言えるかなと思います。

 

私の場合、今のところは色揚げより維持が目標だったので、とりあえずは今の方法に満足しています。

 

ピノキオというあだ名を与えられたマージンドコーラルフィッシュです。おちょぼ口なのに、えっ?と思うようなでっかい肉片も丸飲みする凄い大食漢です。相変わらずミドリイシには一切手を出さないです。それに性格も超平和。臆することも威嚇することもなし。たまに先住のシマヤッコに圧力をかけられたときだけ背びれをビシビシに立てて威嚇ポーズをするだけですね。

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人間って不思議なもんですね。こんなブサイクな顔してても、長く見てるとなんだかかわいく見えてくるんだから。

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 目がマジなところが愛らしい。。。

ミドリイシの色を濃くする方法

現在の水槽。ミドリイシをいくつか☆にしてちょっと寂しくなりました。

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でもちょっと進展もありました。海外フォーラムでSPSを健康にする方法を調べていたら、面白い投稿を発見。貝やエビなどをミキサーでドロドロに挽いてミドリイシに給餌すると健康になるというのです。いわゆる市販のSPSフードでも良いのですが、このお手製フードでミドリイシの調子が上がるらしいのです。

 

うちのミドリイシが☆になった原因の一つは超低栄養塩過ぎてミドリイシの活力が低下したためと思っています。☆になる前は色が褪せてしまっていました。

 

ミドリイシには低栄養塩こそ正義的な考え方がありますが、海外のフォーラムだと過度な低栄養塩でコンディションを崩している人が多く(主に脱色)、大量給餌や魚の糞などである程度の栄養塩を維持することを推奨する人が多いです。

 

そこで全開で回していたスキマーを弱めてはみたものの、今ひとつ腑に落ちません。硝酸塩や亜硝酸は基本的に魚にとって毒だからです。できれば毒を増やさず、ミドリイシを健康にしたいのです。

 

そこでこの、生餌のドロドロミックス方式に着目したわけです。これならば意図的に水質を悪化させることなく、栄養素をミドリイシに届けられるかも知れないと考えました。

 

私がやってみた方法はこうです。アサリ、ホワイトシュリンプ、ブラインシュリンプ、リーフフレンジーをミキサーでドロドロにし、小分けにして冷凍する。都度海水で解凍し、ウェーブポンプは回したまま、循環ポンプを10分間停止し、メインタンク内にドロドロを流し込んで行き渡らせる。

 

2日間ばかりこの方法を試しましたが、特に変化は見られませんでした。そこで本日は、液体生餌とミドリイシの接触時間を増やすために循環ポンプの停止時間を20分にしてみました。すると!明らかにミドリイシの色が濃くなって、ポリプの出も若干良くなりました。

 

下の子は、うちのミドリイシの中でも比較的ポリプを出していた子ですが、今日は普段よりも良くポリプを出しています。

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もしこれが、ミドリイシの健康の増進を意味するならば、自分にとってはとても画期的です。スキマーやその他のトリトンの設備によって色を抜くことができ、ドロドロ散布によって色を濃くすることもできるなら、ミドリイシの色の濃さを自在に調整できることになるからです。これに照明の調整を加えれば、ミドリイシの健康状態を保ちながら、比較的安全に状態の調整ができるかも知れません。

 

さて、下は最近のシマヤッコ。ものすごくデブになりました。正面からの写真を撮れませんでしたが、顔が中央に寄ってデフォルメされたように見えるほどパンパンに太ってしまいました。

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しかし。丸くてラブリーになりました。

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マージンドコーラルフィッシュとシマヤッコです。

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この子のおかげで水槽がとっても明るくなりました。

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今のところホワイトシュリンプと殻に塗った生餌と乾燥餌のミンチしか食べませんが、しばらくはこの2種類で太らせる予定です。体力がついたところで、一気に乾燥餌のみにしてみて、食べるかどうかを試したいと思います。それまではミンチの比率を徐々に乾燥餌寄りにシフトして行きながら様子を見たいと思います。

 

シマヤッコが乾燥海藻フードを食べなかったとき、これを試してみたことがあります。食欲全開爆食いモードに突入している状態で、突然、普段見向きもしない餌に切り替えると、2日目くらいは抵抗するものの、しまいには空腹に耐えられず、やむを得ず乾燥海藻フードを口にするようになったのです。荒技なので痩せている子にはできません。いつでも普段食べている餌に戻せる状態まで完全に餌付いていることが条件ですが、試してみる価値はあるかと思います。生餌だけでも良いのですが、やはり色んな餌を食べさせたいので。

 

う~ん。ミドリイシへはずいぶんな授業料を払い続けています。そろそろ卒業したいものです。今回の方法がそのきっかけになれば良いのですが。。。

最近のマージンドコーラルフィッシュ

我が家のマージンドコーラルフィッシュが手から餌を食べるようになりました。持っているのはアサリの殻に、アサリ、ホワイトシュリンプ、ブラインシュリンプ、フレーク、粒、ガーリック液などを混ぜて塗ったものです。

中央水族館では「西オーストラリア産」とのことでしたが、この子の生息域には捕食者がいないのでしょうか?ホントに警戒感がなく、 手を突っ込んでも普通に寄ってきます。ってか、キーパーの手を突くオトボケぶりがかわいい。突かれてもゼンゼン痛くありません。

 

ホワイトシュリンプも爆食いモード突入で、入海直後よりもちょっとだけ太りました。この子はうちのこの中で最も大食いです。他の子が飽きちゃって食べなくなるほどばらまいても、この子だけバクバク食べ続けます。

 相変わらずSPSには一切手を出しません。よく食べ、形も色も綺麗で、ミドリイシに手を出さないなんて、完璧!

 

ベアタンクだった我が家の水槽ですが、粗めのサンゴ砂を投入することにしました。下の写真は投入の途中です。なんだか海っぽい雰囲気になって良い感じです。

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今回は巻き上げ事故を防止するために粗めのサンゴ砂にしました。巻き上げなんて防げることですが、過去にやらかしちゃってる私は敢えて粗めをチョイス。今回、6キロ投入しましたが、平らなガラス底の3倍くらいの表面積は稼げているんじゃないでしょうか?これがバクテリアコロニーとなって水槽を安定させてくれることを期待したいです。

 

最近、ミドリイシをいくつか☆にしてしまいましたが、新しい強力スキマーを全開にし、栄養塩を濾し取り過ぎてしまったようです。不健康なほど色が脱色されていたのでそれが一因かなと。。。もう一つは、水を安定させるためのバクテリアが不足しているのでは?と推測してみました。バクテリアは栄養塩の処理だけでなく、ミドリイシの餌にもなっていると聞きます。であれば、バクテリアを増やさない手はありません。

 

よくミドリイシには水の「安定」が大切、と言われますけど、その「安定」の意味っていったい何なんだろう?と考えます。カルシウムだったりKHだったりのパラメータもあるんでしょうけど、もしかしたらバクテリアの安定も大きな要素の一つじゃないかな?と推測します。

 

微量元素や温度や塩分濃度といったものが不安定に上下すると、ある一定の環境の影響下で安定して繁栄し続けたバクテリアがダメージを受けて衰退し、代わりに、変化した環境に対応できるバクテリアが勢力を広げる。そこでまた水質が変わると、また繁栄したバクテリア勢力図に影響が出る。バクテリアといっても膨大な種類が存在するでしょうから、環境の変動に影響を受けることは想像できます。なので、水質や温度などを安定させる直接的な狙いは魚やサンゴの生育に適した水質を維持することですが、間接的な狙いは、安定してバクテリアを繁殖させ、それによる水質の好循環化を計ることじゃないかな?なんて仮説を立ててみたわけです。

 

うちのミドリイシは1個体を除いてあまりポリプを出しません。たまにシマヤッコがごくたまにいたずら程度に突きますが、ムシャムシャ食べるわけでもないし、それだけでポリプが出なくなったとは考えにくいほど少ない頻度でしか突きません。ポリプうんぬんについては、光だったり水流だったり水質だったり、本当に色んな要素があると思うんですが、ポリプが捕食したくなるような浮遊バクテリアの量が足りないんじゃないだろうか?と考えてみました。

 

もちろん、新しく買ったスキマーが絶好調で、しかも全開で回しちゃってるせいで、栄養塩が足りなすぎたのもバクテリアの減少に寄与してしまったように思いますが、ことバクテリアに関して多すぎることはないだろうとの判断から、今回のサンゴ砂投入に踏み切ったわけです。

 

バクテリアによって水質を浄化しながらサンゴに栄養を供給できるなんて、一石二鳥です。

 

とにかく、マージンドコーラルフィッシュも安定して食べるようになり、残り餌の量は少し減りそうなので、スキマーを少し弱く回すようにすることと、水槽内の表面積を増やすことでバクテリアコロニーを増やすようにして、生態系的な側面から安定を計ってみようと思います。

 

海外フォーラムで色々と勉強してみましたが、栄養塩を取り除きすぎると、水質や光による影響を敏感に受けすぎて、きわどい綱渡りみたいになりがちで、逆にある程度栄養塩がある環境で飼育する場合は許容レンジが広く、水質や光に対してさほどシビアでなくなる、とのことでした。

 

そこから考えられるのは、スキマーのような機械濾過に依存しすぎると、バクテリアのような働きをする存在をも濾し取ってしまい、水質を完全に機械に依存せざるを得なくなるシステムになるということだと思います。逆に機械への依存度を大きくしすぎなければ、バクテリアのような有機物による生物濾過への依存度が増すのではないでしょうか?

 

自分の水槽で採用しているトリトンは本当に良くできたシステムで、リフジウム、スキマー、カーボンリアクター、フォスリアクター等の併用によって、水替えをしなくても栄養塩の処理は完璧にできてしまいます。トリトンの説明書によれば、サンゴへの栄養もリフジウムによって供給されるとのことですが、自分はこれに加えて、よりオーソドックスなバクテリアによる安定を試みてみたいと思います。つまりトリトンをより生物濾過の比率に傾けてみようと思うのです。

 

ついでにサンプにも余っていたドライロックを突っ込みました。底砂と併せてバクテリアの増加に寄与して欲しいと思っています。

 

併せてスキマーを調整し、あまり濾し取りすぎないようにします。ただしバクテリアの生育が間に合っていないのに機械濾過をいきなり停止させてしまっては、生物濾過が追いついてこない可能性があるので、これも徐々に行わないといけません。

 

目標は、ミドリイシがある程度ちゃんと栄養を摂取できて健康を維持できて、同時に栄養塩がほどよく浄化できる程度のバクテリアが存在する水です。

 

カーボンとフォスの量も減らした方が良いのか、色々考えちゃいます。うまいこと行くと良いのですが。。。