最近のマージンドコーラルフィッシュ

我が家のマージンドコーラルフィッシュが手から餌を食べるようになりました。持っているのはアサリの殻に、アサリ、ホワイトシュリンプ、ブラインシュリンプ、フレーク、粒、ガーリック液などを混ぜて塗ったものです。

中央水族館では「西オーストラリア産」とのことでしたが、この子の生息域には捕食者がいないのでしょうか?ホントに警戒感がなく、 手を突っ込んでも普通に寄ってきます。ってか、キーパーの手を突くオトボケぶりがかわいい。突かれてもゼンゼン痛くありません。

 

ホワイトシュリンプも爆食いモード突入で、入海直後よりもちょっとだけ太りました。この子はうちのこの中で最も大食いです。他の子が飽きちゃって食べなくなるほどばらまいても、この子だけバクバク食べ続けます。

 相変わらずSPSには一切手を出しません。よく食べ、形も色も綺麗で、ミドリイシに手を出さないなんて、完璧!

 

ベアタンクだった我が家の水槽ですが、粗めのサンゴ砂を投入することにしました。下の写真は投入の途中です。なんだか海っぽい雰囲気になって良い感じです。

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今回は巻き上げ事故を防止するために粗めのサンゴ砂にしました。巻き上げなんて防げることですが、過去にやらかしちゃってる私は敢えて粗めをチョイス。今回、6キロ投入しましたが、平らなガラス底の3倍くらいの表面積は稼げているんじゃないでしょうか?これがバクテリアコロニーとなって水槽を安定させてくれることを期待したいです。

 

最近、ミドリイシをいくつか☆にしてしまいましたが、新しい強力スキマーを全開にし、栄養塩を濾し取り過ぎてしまったようです。不健康なほど色が脱色されていたのでそれが一因かなと。。。もう一つは、水を安定させるためのバクテリアが不足しているのでは?と推測してみました。バクテリアは栄養塩の処理だけでなく、ミドリイシの餌にもなっていると聞きます。であれば、バクテリアを増やさない手はありません。

 

よくミドリイシには水の「安定」が大切、と言われますけど、その「安定」の意味っていったい何なんだろう?と考えます。カルシウムだったりKHだったりのパラメータもあるんでしょうけど、もしかしたらバクテリアの安定も大きな要素の一つじゃないかな?と推測します。

 

微量元素や温度や塩分濃度といったものが不安定に上下すると、ある一定の環境の影響下で安定して繁栄し続けたバクテリアがダメージを受けて衰退し、代わりに、変化した環境に対応できるバクテリアが勢力を広げる。そこでまた水質が変わると、また繁栄したバクテリア勢力図に影響が出る。バクテリアといっても膨大な種類が存在するでしょうから、環境の変動に影響を受けることは想像できます。なので、水質や温度などを安定させる直接的な狙いは魚やサンゴの生育に適した水質を維持することですが、間接的な狙いは、安定してバクテリアを繁殖させ、それによる水質の好循環化を計ることじゃないかな?なんて仮説を立ててみたわけです。

 

うちのミドリイシは1個体を除いてあまりポリプを出しません。たまにシマヤッコがごくたまにいたずら程度に突きますが、ムシャムシャ食べるわけでもないし、それだけでポリプが出なくなったとは考えにくいほど少ない頻度でしか突きません。ポリプうんぬんについては、光だったり水流だったり水質だったり、本当に色んな要素があると思うんですが、ポリプが捕食したくなるような浮遊バクテリアの量が足りないんじゃないだろうか?と考えてみました。

 

もちろん、新しく買ったスキマーが絶好調で、しかも全開で回しちゃってるせいで、栄養塩が足りなすぎたのもバクテリアの減少に寄与してしまったように思いますが、ことバクテリアに関して多すぎることはないだろうとの判断から、今回のサンゴ砂投入に踏み切ったわけです。

 

バクテリアによって水質を浄化しながらサンゴに栄養を供給できるなんて、一石二鳥です。

 

とにかく、マージンドコーラルフィッシュも安定して食べるようになり、残り餌の量は少し減りそうなので、スキマーを少し弱く回すようにすることと、水槽内の表面積を増やすことでバクテリアコロニーを増やすようにして、生態系的な側面から安定を計ってみようと思います。

 

海外フォーラムで色々と勉強してみましたが、栄養塩を取り除きすぎると、水質や光による影響を敏感に受けすぎて、きわどい綱渡りみたいになりがちで、逆にある程度栄養塩がある環境で飼育する場合は許容レンジが広く、水質や光に対してさほどシビアでなくなる、とのことでした。

 

そこから考えられるのは、スキマーのような機械濾過に依存しすぎると、バクテリアのような働きをする存在をも濾し取ってしまい、水質を完全に機械に依存せざるを得なくなるシステムになるということだと思います。逆に機械への依存度を大きくしすぎなければ、バクテリアのような有機物による生物濾過への依存度が増すのではないでしょうか?

 

自分の水槽で採用しているトリトンは本当に良くできたシステムで、リフジウム、スキマー、カーボンリアクター、フォスリアクター等の併用によって、水替えをしなくても栄養塩の処理は完璧にできてしまいます。トリトンの説明書によれば、サンゴへの栄養もリフジウムによって供給されるとのことですが、自分はこれに加えて、よりオーソドックスなバクテリアによる安定を試みてみたいと思います。つまりトリトンをより生物濾過の比率に傾けてみようと思うのです。

 

ついでにサンプにも余っていたドライロックを突っ込みました。底砂と併せてバクテリアの増加に寄与して欲しいと思っています。

 

併せてスキマーを調整し、あまり濾し取りすぎないようにします。ただしバクテリアの生育が間に合っていないのに機械濾過をいきなり停止させてしまっては、生物濾過が追いついてこない可能性があるので、これも徐々に行わないといけません。

 

目標は、ミドリイシがある程度ちゃんと栄養を摂取できて健康を維持できて、同時に栄養塩がほどよく浄化できる程度のバクテリアが存在する水です。

 

カーボンとフォスの量も減らした方が良いのか、色々考えちゃいます。うまいこと行くと良いのですが。。。