STNにはヨウ素ディップ

数週間前にSTNを発症したこちらのミドリイシフラグ、こちらの記事に書いた方法でSTNを止めました。

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STN発症当時、共肉が肌色になり、このままチャイロになるかと思われましたが、ようやく先端に緑色が戻り始めました。これまで何度か、ヨウ素を添加した海水に一定時間さらすことで、STNに感染したミドリイシを救ってきましたが、今回もうまく行きました。写真とは別のミドリイシを1個体☆にしてしまったのですが、その子は3日間家を空けたときに発症し、ヨウ素ディップをするチャンスがないまま白化したので、それは致し方なかったと思っています。その他は全て生存しています。

 

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下の子も、付け根にSTNが見られましたが、ヨウ素ディップで救出しました。

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この子は、枝の先端が一部白くなっています。何かが寄生していると思われます。そのうち先端を折って取り除いてやろうと思ってます。

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ヘビガイ退治のために投入したイエローコリス(コガネキュウセン)ですが、ヘビガイに効果があるかどうかは、未確認のままです。ヘビガイの、これ以上の増殖はみられなくなったのですが、かといって撲滅したわけでもありません。この子はよく岩を突き、時おり、岩間のゴミのようなものを口で吸い出したりしているのを見かけました。おそらく、岩間のプランクトンを好む魚であろうことは間違いなさそうですが、ヘビガイを食べるかどうかは、まだ未確認です。可能性はあるかも知れませんが、もう少し時間をかけて観察する必要がありそうです。

 

前回の記事に書いたライブロックのクエン酸漬けは、2週間ほどにわたって水質を悪化させ、白濁や、異様に高いdKH、1日に4L(全水量の1%以上)の足し水を必要とする塩分濃度の上昇など、極めて危険な状況をもたらしました。今後、ライブロックをデスロック化する場合でも、クエン酸は使わず、天日干しにしたいと思います。

 

クエン酸は、器具の洗浄に使う分には簡単に洗い流せるので良いのですが、多孔質のライブロックに使うと、酸の成分を除去しにくいのと、そもそも石灰化したサンゴの骨と長期間反応し続けて、水質に影響してしまうのではないかと推測しています。

 

何度も何度もミドリイシを失敗し続けて、今頃気付いたか、、、という感じですが、つくづく思うのは、ミドリイシって安定を好む生き物なんですね。水質にはできるだけ変化を与えない方が、リラックスしてポリプをフサフサさせているように見えます。

 

自分みたいに、実験好きなキーパーだと、あれこれやらかし過ぎて、すぐにダメにしてしまうんだと思います。これを機に、あまり水質に変化を与えないよう気を付けたいと思います。

ヘビガイ

ライブロックのトゲトゲ、ヘビガイが爆殖し始めました。

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下の画像の岩から、斜め左に向けてピロピロと伸びる糸のようなものが見えますでしょうか?コレ、ヘビガイから出ているのです。

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ヘビガイは、ライブロックを持った時に手が痛い、ということ以外に、サンゴへの害があることが知られています。いくつかの文献によれば、ヘビガイは、プランクトンを捕食する際に、突起の先端から粘液のネットのようなものを出し、そこに付着したプランクトンやデトリタスを取り込むのだそうです。そのネットがサンゴのポリプに付着すると、ポリプが引っ込み、共肉の損失になることもあるのだとか。

 

水槽内のヘビガイを確認する限り、ネットというより、糸に近いですよね。

 

実際には、ヘビガイによってサンゴが死んだとかいう報告は、あまり見られません。それよりも、ライブロックの見た目がひどい、という報告が大半のようです。でも、もし水槽を観察してみて、ヘビガイから伸びる糸がサンゴに接触している場合は、注意した方が良いかも知れません。

 

というわけで、タンク内の半分近いライブロックを取り出して、クエン酸漬けにしました。

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クエン酸漬けの目的は、2つ。1つは、ヘビガイの退治。もう一つは、石灰藻の退治です。

 

石灰藻は、いかにもリーフタンクっぽくて、赤くてキレイですが、うちのタンクでは、ライブロックの9割を覆い尽くし、微細な凹凸や穴を埋めてしまっています。せっかくの多孔質な岩が、ノペっと平らになっちゃって、バクテリアの定着を妨げているように思えるのです。それと、ミドリイシよりも石灰藻の方がアルカリを消費しているのではなかろうか?という疑念が。。。うちのタンクでは石灰藻の増殖速度が異様に速く、のっぺり石灰藻が付着した上に、さらに石灰藻が上塗りするように繁殖するほどです。しかし、石灰藻とアルカリの関連は証明のしようがないので、何はともあれ、クエン酸でヘビガイと石灰藻を落とすことにしました。

 

 

下の写真は、クエン酸処理後の岩ですが、やらかしました。石灰藻があまりに頑固だったので、何度もぬるま湯を替えながら、ほぼ完全に石灰藻を除去したまでは良かったのですが、すすぎが甘かったのか、水がだいぶ白く濁り、その状態が3日ほども続いてしまいました。

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すすぎは、クエン酸成分と水道水のカルキを洗い流す目的で、新しい海水に浸けて、パワーヘッドを回し、数時間行いました。

 

クエン酸で石灰藻を落としたライブロックを投入してから、dKHが急激に上昇しました。投入直後は、ほとんど変化がなかったものの、2日後に測定すると、それまで7前後だったdKHが、いきなり12dKHに。カルシウムとマグネシウムには大した変化はなく、アルカリだけが急上昇しました。

 

その日以来、アルカリの添加を停止したものの、dKHの低下は非常にスローで、アルカリ無添加のタンクで、5日間で2.5dKHしか落ちませんでした(12dKH→9.5dKH)。我が家の小さなフラグたちは、1日に0.5dKHしか消費していなかったんですね。。。現在、アルカリは微量添加を再開し、9dKH付近で推移しています。

 

この白濁事件後、もともと色の薄かったフラグが、根元から白化し始めました。

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原因は、こちらの記事で行った高水温実験によって、ビブリオ菌が繁殖したせいだと思います。高水温がサンゴに与える弊害については、こちらの記事に書いた通りです。ミドリイシへの水質の影響は、良い影響も悪い影響も、おおよそ2週間くらい遅れて出始めることが多いので、このタイムラグは自然なことだと思います。

 

高水温による不調から、さらに3日間の白濁が拍車をかけたことも大きかったでしょう。

 

最近、栄養塩が急激に低下し、硝酸塩が1ppm、リン酸塩がハンナのチェッカーで0ppmになりました。この影響もあったのかも知れません。自然の海では、硝酸塩もリン酸塩も、ホビー試薬では0レベルらしいですし、実際に、両方ともゼロで長期飼育されている方もいらっしゃるので、これが原因の一つとは言えないと思うのですが、別の原因で弱ってしまった子には、影響してしまったのかも知れません。

 

最近、タンクのスキミング効率が劇的に改善したことは、以前記事にした通りですが、その後も、スキマーの泡の粘度はかつてないほど高いまま維持しています。ディスプレイタンクのパワーヘッドの方向も調整し、極力、水面の粘膜を打ち破って押し流し、滞留する箇所が出なくなるように工夫しました。水面を下から見上げると、特にタンクの角付近に汚れの滞留が見えるので、その滞留が極力なくなるように調整すると良いと思います。

 

栄養塩の急激な低下は、たぶん、これが原因だと思うのですが、定かではありません。これ以上の低下は、高水温と白濁で傷んだミドリイシにはよろしくないと思い、ウォッカによるカーボンドーシングは停止しました。今後は、硝酸塩を5~10ppmくらいの範囲でおさめたいと思います。

 

白化(今回はSTNです)の見られるフラグですが、全くあきらめるつもりはありません!うちのタンクでは、飼い主である私の度重なる落ち度によって、ミドリイシはことごとく失敗していますが、そんな中でも、何度かSTNを止めた経験があります。今回も同じ方法を用いました。

 

海水1Lにヨウ素液を10滴たらし、エアレーションをして、STNの発症したミドリイシを15分間浸けます。自分の経験では、STNを発症せしめた原因(高水温だとか悪い水質だとか)を根本から絶つことができていれば、この方法でSTNは止められます。根本的な水質の問題が改善されていない状況でのヨウ素ディップには意味がないので、根本原因の除去がキーポイントです。

 

ヘビガイに話題を戻しますが、現在、こんな感じで、右側にヘビガイを除去した岩(デスロック)を配置しました。

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さらに、海外フォーラムでヘビガイ駆除に効果があると言われる、イエローコリス(コガネキュウセン/イエローラス)を投入。

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この状況で、数か月間観察し、右側のデスロックにヘビガイが繁殖しないか、左側のライブロックに付着したヘビガイからピロピロの糸が出なくなるか、を確認します。もし抑制ができているのであれば、イエローコリスに効果が認められたことになります。

 

さらに、一緒にショップに連れて行った、はなちゃんの妹からの「群れる子が欲しい」というリクエストで、デバスズメを入れました。

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5匹投入しましたが、初日で2匹が消え、1匹が不調のため、底砂を彷徨う状況に。。。デバスズメはいつの間にか消える、という話は、本当だったのか。。。

 

ところが、デバちゃんたちを投入して2週間後、何気にサンプを眺めると、デバが1匹泳いでいるではありませんか!急いで救出し、メインタンクに戻します。

 

ところが、その翌日、また同じ子が消えました!サンプを確認すると、やはり落ちてます。

 

やむなく、フロー管のスリットに網戸張替用のネットを巻きつけました。

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垂直の壁を登るマガキガイ。。。。

 

このネットのおかげで、それ以降のサンプ転落はなくなりました。

 

かわいいのは、このサンプに毎回落ちちゃうおチビちゃん、救出してメインタンクに戻すたびに、うんちをしちゃうんです。2回救出して、2回とも、メインタンクに戻した直後にうんちをピロ~んとたらしてました。救出とは言え、捕まえられるのが、うんち漏らしちゃうほど怖かったのかも知れません。

 

こちらは、たまに出没するイソクズガニ。うちでは、モジャ子と呼んでいます。元気そうで何よりです。

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うちのタンク、短期間に水質を変化させすぎてますよね。今後は安定を目指します。

高水温では病原菌のビブリオが大繁殖!

どれくらいの方が、このブログに目を通してくださっているのか分かりませんが、時おり、見てますよ、というコメントをいただけると、とっても嬉しくなります。

 

その反面、とっても間違ったことを書いてしまっていることもあり、本当に申し訳ないです。

 

先日、自然界のサンゴ礁の水温について書きましたが、非常に大きく間違っていた可能性が高いです。読んでくださった方々、ごめんなさい!そして間違った水温設定をしちゃわなかったことを祈りたいです。

 

うちのちっさなミドリイシフラグ、実は、水温を24.5から27に上げてから、実はとっても調子が悪いのです。

 

これまで何度もミドリイシに失敗してきましたが、私の知る限りで、ミドリイシの不調の兆候を、書き出してみます。

 

- 色が薄くなる(パステルになるのではなく、色が抜ける感じ)

- 輝きがなくなる

- 共肉が薄くなる

- ヒダヒダ部分がペラペラに薄くなる

- ヒダヒダ部分の先端が黒ずむ(色が濃くなるのではなく、干からびた感じ)

- それまでふっくらしていたミドリイシの先端が、梅干しみたいにショボショボになる

- 急にポリプが出なくなる

- 先端が不自然に白くなる(生長点ではない感じで)

- 付け根の活着部分が白化してくる

 

上記のうち、2~3の症状が並行して起こっていたら、もうその時点で救出できない可能性が高い、と私は思っています。

 

また、ミドリイシの観察には、写真撮影がとっても有効だと感じています。毎日眺めているだけでは気付かない変化も、数日前、数日後を写真で比べると、あれ?こんなに色が変わってる!とか気付ける場合があります。

 

で、今回のうちのフラグでは、1個が色が薄くなり、複数個がポリプを引っ込めています。若干ですが、ヒダヒダ部分が薄くなっているのでは?と怪しまれる個体も。。。結構な緊急事態だと思います。

 

ということで、以下の対策を講じました。

 

1.照明を若干落とす。

(不健康な個体は、共肉が弱っていて、強光に耐えられないかも、と)

2.水温を下げ始める

(もし高水温が原因だったら致命傷になる)

3.アミノ酸ドーピングを開始

(共肉を太らせることができるので、即効性の防御になる)

 

で、水温について調べてみると、ありました!ビンゴの記事が!

 

こちらの論文です。

 

その中から、いくつか重要な記述を抜粋します。

 

「ハナヤサイサンゴで実験したところ、水温31度で、病原菌であるビブリオ菌全般が2-3桁増加し、ビブリオの中のVibrio coralliilyticus(複数あるビブリオの中の一種)は、4桁増加した」

 

「これまでに、海水温の上昇に伴う熱ストレスは、サンゴの健康を害し、病原菌の数および毒性を強めることが分かっている(過去の論文からの抜粋)」

 

「熱ストレスは、サンゴを病原菌に感染しやすくする(過去の論文からの抜粋)」

 

「Vibrio coralliilyticusによる組織の損失は、27-29度で、最も急速に上昇した(過去の論文からの抜粋)」

 

「ハナヤサイサンゴは、グレートバリアリーフで採取し、サンゴ礁での自然温度の22度を維持するグループと、毎日1.5度刻みで7日間上昇させるグループとに分けた」

 

すみません、詳細まで読み込むのは断念しました。ですが、上記から見えてくるのは、水温27度って、明らかに病原菌の増殖が加速する温度だということ、そして、この実験で使ったハナヤサイサンゴを採取したときの、サンゴ礁の温度は22度であったことです。

 

この実験では、水温を維持したグループと、毎日7日間上昇させたグループの、最終日におけるバクテリアの状態を比較したもので、複数の温度グループに分けたりはしていません。なので、いったい何度から危険な領域になるのかなどは、一切明らかになっていません。

 

ただ、この論文が引用している他の論文から、27度がかなり病原菌の量と毒性が増加するレベル、ということは、はっきり言えそうです。

 

そして、数日前のこのブログで取り上げた記事にあった、世界中の珊瑚礁の平均温度は27度。そして、今回取り上げた論文にあったグレートバリアリーフの水温(年間で相当差はあるでしょうけど)は、22度。この差はいったい。。。。前回の記事にあった水温は、海面の温度だったのだろうか。。。。

 

というわけで、方針を転換し、水温を24.5度に戻します。24.5の根拠はないのですが、24.5でも、論文にあった採取場所の水温より高いこと、そして、今思えば、24.5度だったときの苔の発生具合は、とても少なかったことから、えいやで決めます。もっと低い温度でも問題はないかも知れません。

 

それと、定期的にアミノ酸を添加して様子を見たいと思っています。明らかに共肉がふっくらするので、見ていて安心だからです。

 

今日のフラグの様子です。

 

最初は、弱っている子達を強光から守るために底に置きました。後で考えを変え、全体の照明を少し弱めて、高いところに置きなおしました。その方が、まんべんなく光が当たる気がしたので。

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どす黒かったウスエダ。ポリプは後退しましたが、色具合は青?群青色?っぽく、自分好みに。。。自分の中では、ウスエダが一番ミドリイシの健康具合を観察しやすいです。共肉の痩せ具合や太り具合が分かりやすいように感じています。アミノ酸の添加による共肉の復活も早いです。

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ポリプはがっつり後退しましたが、色は好みです。

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先端が白いのは生長点かな?と思います。この子をヤフオクで販売されていた方の腕が素晴らしいのだと思います。うちのタンクに来てからの生長点ではありません。ポリプは、がっつりなくなっちゃいました。もともと共肉が薄いタイプのようなので、共肉の太り具合から健康度合いを見極めることができません。ポリプが思いっきり引っ込んでいるので、何らかのストレスがかかってはいるのでしょう。

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ストレス耐性が強いのでしょうか、、、やはりポリプの出は悪くなったものの、それほど変わり映えはしないように見えます。

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一番ヤバそうです。色が薄すぎ。先端からちょっぴりポリプが出ているので、白化はしていませんが、色が乗ってくるまでは、結構危険な状態なのかも、、、

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というわけで、高水温はかなり危ないことが、論文からも、自分の体験からも、理解できました。皆さまも、どうかお気を付けください。

 

ところで、今回とりあげた論文が、ハナヤサイサンゴを対象としているのですが、ハナヤサイって、どうしてハナヤサイって言うんだろう?と気になりました。だって、花野菜ってダサくないですか?

 

しかし調べてみると、花野菜って、カリフラワーのことなんですね!確かにカリフラワーっぽい形してますよね。納得!納得!

スキミング効率が改善!

ちっさなフラグの変化を、冷や汗かきながら見守っている、はなパパです。予想通り、先日、入会させたフラグのポリプがかなり短くなっちゃいました。

 

9/2

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9/6

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新しいタンクの水質に馴染むまでの、ごく自然な変化かも知れないし、うちの水質が良くないのかも知れないです。夜中に、イソクズガニが枝につかまっているのを見ましたが、それくらいでは、こうはならないと思います。現在、世界中のコーラルリーフの平均水温であるとされる27度にまで、実験的に水温を上げていますが、あまり高い水温が好きでないのか。。。

 

下のフラグは、色が薄くなりました。うちのタンクでは、ミドリイシは濃くなる傾向なのが普通ですが、逆の現象が起こっています。最近、リン酸塩に石灰化を阻害させないために、栄養塩を下げました。硝酸塩が10ppmから5ppm程度まで、リン酸塩が、0.05ppmから0.03ppm程度にまで下がっています。それが原因なのかは分かりません。やはり、あまり高い水温が好きでないのか。。。。

 

9/2

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9/6

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色が薄くなった原因が、高水温で褐虫藻が抜けたのだとしたら、相当ヤバいです。これが栄養塩によるものなのか、高水温によるものなのか、分かりません。その両方かも知れませんし。悩ましいです。

 

もう一つ気になったのは、水流です。この色が薄くなった子は、水槽の中で最も水流が速いエリアにいました。水流が速いと色が薄くなるという情報はゼロ!ですので、誤解のないようお願いします。

 

以下の動画の研究では、水流が強い方が、サンゴの体の周辺にある薄膜のようなものが、さらに薄くなり、サンゴの成長速度が上がることが分かっています。

 

www.youtube.com

この動画の24:50付近で説明されていますが、水流が弱いと、サンゴ周辺のバウンダリーレイヤ(境界層)が厚く、サンゴへの栄養の供給と排出が制限される。水流が速いと、バウンダリーレイヤが薄くなり、サンゴの栄養サイクル促進されて、成長は上がる、とされています(この動画は以前の記事でも取り上げているので、内容は重複します)。

 

ここでいう、バウンダリーレイヤーとは、いったいなんなんでしょう?boundaryは境界、layerは層です。ミドリイシの粘膜層のようなもののことを言っているのでしょうか?いわゆるミューカスと呼ばれる粘液のことなのでしょうか。。。。

 

ミューカスは、サンゴがバクテリアプランクトンを捕えるのに必要、と、どこかで読んだことがある気がします。しかし上記動画では、境界層は薄い方が栄養のサイクルはうまく行くとされています。いったいどういうことなのでしょう。。。全然分からない。。。

 

この水流の速度が、境界層を薄くして、色が薄く見えたのだろうか?とも思ったのですが、境界層がミューカスのことだったとしたら、ミドリイシの色とは全然関係がないですよね。粘液程度で色が濃くなったり薄くなったりはしないと思うので。

 

ミドリイシ水槽で硝酸塩が5ppm、リン酸塩が0.03ppmとかって、ぜんぜんキワドイ数値ではないので、やはり水温が高いのかも知れないですね。悩ましいのは、他のフラグがどちらかと言えば、濃くなっていることです。全般的に薄くなっているわけではないので、どうも見極めがしにくいです。ただ、この数日という短い期間で、この色の変化は、ちょっとミドリイシにとって早すぎます。もしかしたら緊急な対策が必要かもですね。。。

 

さて、話題は変わりますが、今日は、オーバーフロー管の上に取りつけているアクリルのフタを改良しました。

 

2mmのビットで下穴をあけます。

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さらに5mmで穴を広げます。

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こんな感じになりました。

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装着後

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このフタは後付けで自作したものですが、オーバーフロー管の静音性に絶大な効果があり、かつ、貝類がフロー管に侵入するのを防いでくれています。ですが!スキミング効果に大きな欠陥がありました。写真では見づらいかと思いますが、水中に5~7mmほど入っちゃっていて、オーバーフロー管の本来の役割である、水面の油膜などのスキミング効果が減じられていたのです。サンプに水を落とすのに、一番おいしい油膜面でない、ちょい下の海水を下に落としていたのです!あちゃ~っ!!!!ってやつですよね。

 

こちらの記事によれば、海水と空気の間には、laminar layerという、0.002~0.02cmほどの薄膜があり、これがガス交換を妨げている、と言います。ガス交換とは、水中の二酸化炭素と酸素を交換する作用です。空気中に生きる動物と違って、海中の酸素は少ないため、魚は、陸上の動物の10~30倍ほどの水を飲んで、酸素を補っている、と書かれています。ガス交換による酸素供給がいかに大切か、ということですよね。

 

laminarは層、layerも層、ということで、解釈が分からないのですが、調べてみると、laminar layerは、turbulent layerと対を成す言葉で、言ってみれば、流れの乱れた層ではなく、流れが整った層、のようなものらしいです。流れが整っている、イコール、攪拌されていない膜、という解釈でも良いかも知れませんね。

 

いずれにしても、大気圧と水圧によって生じるこの層を、どうやって打ち破り、ガス交換を効率化するかが、酸素供給の鍵なわけです。記事によれば、エアストーンやスキマーでも、いくぶんガス交換は行われるが、最大のガス交換が行われるのは、水面だそうです。

 

しかし、この表層には、有機体窒素(アミノ酸やタンパク質)やデトリタスが溜まるので、さらに状況を悪くすると言います。

 

水面を波立たせることも有効ではあるが、最も有効なのは、オーバーフローによる水面のスキミングである、と書かれています。

 

よく、オーバーフロー水槽の循環量は多い方が良いと言われますよね?私が一時トライしたトリトンメソッドでは、1時間に10回という、鬼のような循環量が推奨されていました。これは、並の太さのフロー管と、並の力の揚水ポンプでは達成できません。何とかして近づけようとしましたが、サンプへの飲み込み音は超うるさいし、揚水ポンプはガンガンに回さなきゃならないし、あまり現実的でない流量だなと思ったものでした。やる人はやっちゃうでしょうけど、それに適した構造の配管とポンプが必要です。いわゆる業務レベルの人なら、できちゃうだろうなという感じでした。

 

で、循環量が多い方が良い理由というのは、もうお気づきですよね?私は、トライした当時は全く理由が分かっていなくて、サンプのスキマーに大量の栄養塩処理をさせることと、ディスプレイタンクの水質をサンプの水質に一致させることなのかな?と思っていたのですが、上記の理屈が分かってから思うに、おそらくは、ディスプレイタンクのスキミングを最大化し、表層レイヤを極力ゼロに近づけることで、最大のガス交換効率を得るためではなかったのだろうか?と今では推測しているわけです。

 

循環量が多い方が良いっていう情報はよく見ますけど、表層のスキミング量を増やし、ガス交換を促進するためだとする情報は、正直見たことはないです。正しいのかどうか分かりませんが、とにかく、オーバーフロー水槽には、偉大なスキミング能力があることは間違いありません。よく海外にオーバーフローボックスで横に幅広いものがありますが、あれって、たぶんフロー管よりもスキミング効率は高そうですよね。

 

しかし、私の、このフタ!

 

最悪です。。。。どんなに流量を増やしても、表面をスキミングできない構造になっていたという。。。

 

この写真、フタの改良後、わずか2~3時間のものです。

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違いは、このスキマーのオーナーである私にしか分からないと思いますが、明らかに泡のネットリ感が違います。このスキマーは、キラリと光るものは何もない、ものすごーく普通の能力のスキマーで、特にパワフルな方ではないです。泡も、それほどネットリはしていませんでした。今回の改造、もしかしたら大正解だったのかも知れません!

カップの底の液体は、前から溜まっていたものです。泡質だけの比較で書いてます)

 

な~んて、水槽のどっかで、でっかい生体が死んでて、タンパク質がモリモリ溶出していたりして!

(^ ^;

基本のリーフケミストリーの謎を解く

いつものように海外フォーラムをブラウジングしていると、目から鱗がボロボロこぼれ落ちまくる動画を発見し、思わず食い入るように見てしまいました。

 

こちらがその動画です。リーフタンクでサンゴを飼育するために必要なカルシウム、アルカリ、マグネシウムについて説明しているのですが、ちょっと他では聞かれない、こういうことだったのか!が分かる内容です。ごめんなさい、サンゴ飼育に関心のない人には、全く意味をなさない内容です。

 

www.youtube.com

Lou Ekusという人が、MACNA 2019でレクチャーをした動画ですが、そのタイトルは "BASIC REEF CHEMISTRY - DEMYSTIFIED"「基本のリーフケミストリーの謎を解く」ですが、YouTube動画には別のタイトルがついていて、"Reef aquarium chemistry can be pretty easy and fun...No, really"「リーフタンクのケミストリーは、とっても簡単で楽しいかも♪ 、、、まじで!」となっています。

 

13:40 カルシウムとアルカリはシーソー関係にあり、どちらかを上げれば、どちらかが下がる。しかし、マグネシウム、またはリン酸を増やすことで、両方の数値を同時に上げることができる(そのメカニズムが後で詳しく説明されます)。

 

16:00 2パートメソッド(ボーリングメソッド:アルカリとカルシウムをそれぞれ添加することで、サンゴの骨格形成に必要な元素を補う方法)は、やり方次第では、有効でない場合がある。

 

通常、2パートのAに塩化カルシウム、Bに炭酸ナトリウム(または重炭酸ナトリウム)が入っていて、この2つが褐虫藻の力を借りて結合すると、炭酸カルシウムとなり、骨格が形成される。この結合(カルシウムと炭酸)の結果、残された塩化化合物とナトリウムが結合して、塩化ナトリウムとなる。

 

この塩化ナトリウムは、海水の約7割を占めている、いわゆる塩で、残りの3割がサンゴの必要とする微量元素である。2パート(ボーリングメソッド)で、カルシウムをどんどん供給し続けると、カルシウムの結晶化に伴って残される塩化ナトリウムの割合がどんどん増えてしまう。当然、塩分濃度が上がるので、足し水で希釈し、塩分濃度を調整すると、7割の塩だけでなく、主にサンゴが必要とする3割の微量元素も薄まるので、微量元素の比率がどんどん下がって行く。

 

なので、ボーリングメソッドでは、2パート(パートAとパートB)以外に、もう一つの液体(パートC)を使ってこの3割の微量元素の比率が下がらないように調整しているので、水槽のバランスを崩さないためには、ボーリングメソッドの基本にのっとって、微量元素を添加してあげないといけない。

 

25:25 通常、塩化カルシウムと炭酸ナトリウムが結合して結晶化することで骨格が形成されるが、炭酸ナトリウムの代わりに、リン酸塩が塩化カルシウムと結合してしまうと、炭酸ナトリウムが結合できないまま残される。このため、リン酸塩が高いと、試薬上は、塩化カルシウムと炭酸ナトリウムの両方(CaとdKH)の両方が高く検出される(シーソーのバランスが取れている)ことになるが、実際には、結晶化はうまく行っていない(これが、リン酸塩が高すぎると、サンゴの骨格形成が阻害される原因です!)。

 

27:55 マグネシウム濃度が高いと、マグネシウムと炭酸ナトリウムが結合するので、試薬上は、塩化カルシウムと炭酸ナトリウム(CaとdKH)の両方が高く維持されていることになる。しかし、マグネシウムと結合した炭酸ナトリウム(アルカリ)は、骨格形成のための結晶化に使われることができないので、マグネシウム添加によって、カルシウムとアルカリの両方が同時に数値が上がって見えるのは、表面上のことである。

 

30:50 カーボンドーシング(炭素源添加)は、栄養塩を下げるためのものと思っている人が多いが、実は、炭素源による栄養塩の低下は、副産物的な効果であって、炭素源は、別の、もっと重要な効果をもたらしている。

 

サンゴのポリプは、硝酸塩を減らす優れたメカニズムを持っているが、リン酸塩を減らすことは、あまりできない。しかし、善玉菌(有益なバクテリア)は、リン酸塩をたっぷり食べる。そのバクテリアを、ポリプがたっぷり食べる。結果として、サンゴは必要なリン酸塩を摂取することで成長し、同時に硝酸塩を減らしている。なので、炭素源のすごいところは、大量換水によってリン酸塩を減らすのとは違って、サンゴに必要なリン酸塩をバクテリアを介して食べさせて成長を促し、同時にリン酸塩と硝酸塩を下げられることである。

 

こんな内容です。本当はもっと色々なことが語られているのですが、省略しています。

 

これを見て、衝撃的な事実が分かりました。無換水でSPSを飼育するなど、キング・オブ・バカ!ってことです。

 

自分のタンクでは、マグネシウムを利用して、シーソー関係にあるカルシウムとアルカリのバランスを取りながら、サンゴにカルシウムを供給しているわけですが、炭酸カルシウムの生成の過程で、大量の塩化ナトリウム(いわゆる塩分)が発生し、タンク内の塩化ナトリウム 対 必要微量元素の比率を、激しく塩化ナトリウム側に偏らせていることになります。それを補うために、プロコーラルミネラルを添加していますが、添加量が多すぎるのか少なすぎるのかが分かりません。いずれにしても、自然なミネラルバランスからは、徐々に、しかし確実に逸脱して行くことは避けられません。

 

ベストなミネラルバランスを維持するには、換水しかないし、極端に言ったら、換水を行っても、ボーリングメソッドによって外部からカルシウム添加を行っている限りは、長期の間には、おそらく崩れて行くはずだと思います。この点だけで考えると、ボーリングメソッドよりも、カルシウムリアクターの方が優れていると思います。というか、このレクチャー、それとなく、ボーリングメソッドよりもカルシウムリアクターの方が良いって、遠回しに言っちゃってないか?と思えるほどです。

 

ボーリングメソッドを行う場合は、定期的に水質検査に出し、ミネラルが逸脱していないかを確認した方が良いかもしれません。それか、どこかのタイミングで、ハンパない換水を実施して補正するとかですね。いわゆる、リセットというやつでしょうか。しかし水が仕上がるまでに数か月かかることを考えると、リセットはちょっと気が重いです。

 

それと、炭素源添加についてですが、なんとびっくり!サンゴは大量のバクテリアを摂取することで、間接的にリン酸塩を食べていたんですね。少し前の、このブログの記事で、ミドリイシバクテリアを食べるのだろうか?と推測してみた話を書いてみましたが、ホントにバクテリアを食べていたんですね!しかも大量に!

 

海外フォーラムで、「カーボンドーシング(炭素源添加)してるよ。栄養塩を下げるためじゃなく、生物相の充実のためにね」と言っていた人がいましたが、炭素源添加は、サンゴへの栄養供給の仕組みを水槽内に作るのが主な仕事で、リン酸塩の低減は、副次的効果だったんですね。ミドリイシが健康になって、栄養塩が下がるなんて、理想的です。

 

というわけで、リン酸塩って、多すぎるとミドリイシの骨格形成を阻害しちゃうけど、ゼロだとミドリイシの栄養が欠乏しちゃう、っていうことらしいですね。

 

昔は、ミドリイシは清浄な水に住む生き物だから、栄養塩は極力ゼロに近い方が良いんじゃない?って思ってましたが、ゼロではいけないという、ちゃんとした理屈があったんですね。

 

そう考えると、リン酸塩を適正値に入れるために、鬼のように換水するとか、給餌量を減らすとかっていうのは、どうなんだろう?と思えてきます。良いとか悪いとかではなく、適度である必要があるのと、もう一つ、積極的に給餌してバクテリアを増やし、それを食べさせる、っていう、炭素源添加のオプションを見直してみても良いかもですよね。

 

というわけで、我が家の飼育法を変更します。無換水のSPS飼育チャレンジは、これにて終了です!この理屈が分かっちゃうと、無換水なんて、バカ中のバカ、本物のバカ、バカの王様でしかないです。明日から毎日換水します!ウォッカドーシングは続けますし、もしかしたらドーシング量を増やして、同時に給餌量も増やすかも。

フラグは、何気に楽しい♪

スマホのカメラレンズのフィルムを剥がしてみたら、ちょっとだけ前よりちゃんとした写真が撮れるようになったので、記録用に撮影しておきます。数か月後に成長の記録として比較できれば良いな~と思ってます。

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新しく入会したフラグ。ポリプがボサボサですが、これは昨日の写真です。実は今日の時点で既にポリプが後退気味。

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同じフラグ。ブルーを強めにすると、淡いブルーに。

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下の二枚は今日撮影しました。こちらも、徐々にポリプは後退気味。

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激しくヤドカリに愛されるフラグ。この石灰藻がついたヤドカリ、二日連続でここにいます。下にいるヤドカリを、どかそうとしています。

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この子はちょっと色が薄くて心配です。うちの水槽では、色が濃くなる傾向があるので、もしかしたらちょうど良い色具合になってくれるかも。

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入海から約2か月弱になるフラグ。色がもの凄く濃くなって、ちょっとヤバいです。入海当初、栄養塩が高く(NO3 10ppm、PO4 0.05ppm)、アルカリが低く(6.8 dKH)、照明が弱かったせいでしょう。現在、これらのパラメータを調整中です。2か月かけて、ここまで色が濃くなったということは、淡い色に戻すまでに、さらに2か月かかるということだろうか。。。。

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たった4つのフラグを追加しただけなのに、アルカリの消費が一気に増えました。たった1個だった頃と比べて、倍以上消費していると思います。カルシウムとマグネシウムも、アルカリほどではないものの消費が増えました。

 

ミドリイシの色が濃くなる傾向にあるので、照明をさらに強める予定です。そうすると、さらに消費が増えるでしょう。

 

チェルモンはお肉がプリプリでかわいいです。体も大きくなってきました。親ばかですが、うちの子はお店の子よりも太っててかわいいと思ってます。

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しかしフラグミドリイシの飼育が、ここまでエキサイティングだとは知りませんでした。こんなに小さな個体なのに、数個追加しただけで、各元素の消費量が目まぐるしく変わるし、ポリプの出具合や色の変化があるごとに、原因はなんだろう?と考えさせられます。

 

上級者から見たら、笑っちゃうほどしょぼいタンクですが、単純に、変化を感じ取って色々と考えたり、調べたり、調整したりするのが、ものすごく楽しいです。その調整による変化が現れるまでに2週間とかかかっちゃうのも、まるで謎解きのようで面白いです。数か月後に成長してたら、かなり嬉しいかも。

追加フラグ入海

ヤフオクで落札したフラグが届いたので配置してみました。

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4つ落札したのですが、自分の撮影スキルがヘボすぎてうまく撮れないので、そのうちでもまともな写真を二点。

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写真よりも実物の方がはるかに綺麗です。色合いはピカピカ、肌はツヤツヤ、ポリプは入水直後からボサボサです。さすがにオークションに出品するだけのことはあって、相当な猛者の育てたミドリイシだということが分かります。

 

はっきり言って、自分のタンクでは、この状態は維持できないと思います。おそらく、色は徐々に濃く、ポリプは若干後退気味になってしまうのではないだろうか?とちょっとビビッてます。

 

自分がアクセスできるエリアにもフラグを扱っているお店はありますが、ここまでのクォリティではありません。それでいて、値段はそれなりにしちゃうので、それに比べたら非常に良い買い物をしたと思います。

 

さて、先日から色々と調べごとをするうちに、今まで自分の中では常識だった水の適温だったり、塩分濃度だったりが、実はちょっと違っていたということが分かってきましたが、あらためて、栄養塩についても、ちょっとだけ調べてみました。

 

栄養塩って、なんで低くなきゃいけないんだろう?という疑問があったのですが、リン酸塩が多いと、サンゴの石灰化が阻害されるみたいですね。なので、自然の海のように、極めて低い数値を目指す方が、サンゴは健康、ということみたいです。自分の中では、超低栄養塩水槽って、ミドリイシパステル化するためなんじゃない?とテキトーに思っていたんですが、本来の目的は、リン酸塩に石灰化を阻害させない、というところにあるみたいです。

 

先日の記事で、アルカリ度を上げることによって光合成を促す方法を試してみることを書きましたが、同時に、栄養塩を下げることで、成長と色揚げの両方が見込めるかも知れません。。。。とりあえずは、少しずつできることから始めますが、目指すべき方向性は徐々に見えてきました。